飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

雪の西穂高岳に行ってきました。~2017.12.16・17~

2018-01-23 23:30:49 | 山岳会

 少し前(先月)のことになりますが、山岳会の研修で冬の西穂高岳に行ってきたのでアップしておきます。

 新穂高ロープウェイは冬期は第一便が朝9時発となりますが、今回は9時半の第2便でスタート。第一、第二と乗り継ぎ、10時に山頂駅を出発しました。雪はほどほどにありますが、トレースがついているのでいいペースで歩けます。今回は一泊するので荷物(お酒?)も多め。ゆっくり歩いているのですが、次第に汗が噴き出してきました。

 西穂山荘には11時10分着。小屋前のテントスペースはまだ誰もいません。雪面を整地して、テントを設営します。

 

 テントを設置し終えたら、雪上歩行訓練に向かいます。アイゼン、ハーネス等を身に着け、山頂方面に向かいました。稜線に出ると風雪が厳しくなります。雪は風で飛ばされているので所々地面が顔を出していますが、場所によっては雪が積もっていて、時々硬い雪面を踏み抜いてひざまでズボリます。西側からの風雪が厳しく、ヤッケに雪が凍り付きます。


 独標(どっぴょう)到着。今日は、付近の岩場でアイゼンをつけた状態での懸垂下降の練習をします。冬期のフル装備でのロープ下降は久しぶりで、思い出しながら安全に下ります。その後下りながら、ロープを使った練習をいくつかこなしました。

 

 夜はテントで小宴。明日の山頂アタックがメインなので、せっかく持ち上げたお酒も残して早めに就寝しました。

 

 朝5時起床、7時出発。もう明るくなってきてヘッドライトなしで歩き始め、西穂高岳山頂を目指します。

 8時に独標、8時半にピラミッドピーク、9時半に西穂高岳山頂に到着。今日の一番乗りです。

 

 途中ずっと風雪が厳しかったのですが、山頂に着くと風も止み、周りの風景もちょっとですが見え始めました。奥穂高岳方面もうっすらですが、見えました。

 ↑夏にあえぎながら登った西穂高岳西尾根方面。程よく雪がついています。冬にはこれまで行ったことが無いので、自分の中では一つの宿題です。

 ↑登ってきた方を見返したところ。ピラミッドピークなどが見えています。

 

 しばらくまったりした後、下山します。途中、単独行の登山者一人とすれ違いました。

 独標まで下ると、大勢の登山者でごった返していました。昨日の我々と同じように、ロープを使って下降する練習をしていました。脇を抜けて下り、11時前に西穂山荘のテント場に戻りました。

 テントを撤収して一服し、ロープウェイ駅に下ったのは13時前。雪の稜線歩きとロープワークの練習はだいたい予定通りこなせ、有意義な研修となりました。

 研修の成果を生かしたのは、先日の1月6~8日に行った明神岳南西尾根。好天に恵まれた明神の様子は、近日中にアップしたいと思います。

 


自分が作った笠が、初めて宮笠として販売されることに!

2018-01-22 00:42:36 | 宮笠あれこれ

 平成11年に、飛騨の宮村(当時)に移り住み、宮笠と出会ってもう19年がたちました。

 公民館講座で宮笠を始めて作ったのが、たぶん15年くらい前、そして6年前に飛騨宮笠愛好会を有志で立ち上げ,細々とですが笠づくりに携わってきました。

 これまでに作った笠は、およそ20~30蓋(かい)。集中して練習できていないので、なかなか満足いく笠ができませんでしたが、最近になって、がんばればなんとかそれらしい笠ができるようになった今日このごろ。講師の問坂さんから、宮笠愛好会のメンバーが作った笠を、「宮笠」として販売するという提案があり、会の皆頑張って、丁寧に笠づくりをしました。

 そして、来る1月24日の「二十四日市」での販売用の笠を2蓋作り、問坂さんのチェックも通りました。この二つの笠が、「宮笠」として販売される!伝統工芸の宮笠の歴史のほんの一コマですが、そこに自分がかかわれるということは、とても名誉なことです。

 

 

 

 ↑笠のツジ(てっぺんのところ)は壊れやすいので、ヤマザクラ(オオヤマザクラ?)の樹皮を編み込み、補強しています。

 

 ↑縁は、ベルト状に編んだ「ふち」を編みつけて補強しています。表からは縫い付けた糸が見えないように縫っています。また、ふちの編目のつなぎ(真ん中あたりでつないでいるのですが、一見分かりにくい・・・かな)が分かりにくいようにしています。

 今回の二つの笠は、私にとって新たな第一歩で、今後もっとしっかりした宮笠を作れるよう、仲間とともに、また問坂さんの指導の下で作り続けていきたいものです!