飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

宮笠製作技術 その2

2009-03-02 23:11:28 | 宮笠の製作
 今日は、夕べの雪がうっすら積もり、気温も低めで、冬に逆戻りの一日でした。


 宮笠製作工程撮影2日目。仕事を休んで、撮影に同行しました。今日は、セミ笠と呼ばれる飾りのついた笠の製作を撮影しました。

 ご紹介するのは、セミ笠ではなく、紅白と呼ばれる笠の写真です。




 まず、「イカダ」と呼ばれる編み方で、作業台に笠ヒデを並べて、縦横に組んでいきます。立の白っぽい笠ヒデはヒノキ、横の赤茶色のがイチイの笠ヒデです。編むときの基本は、3枚飛ばし(3枚くぐって3枚飛んでを繰り返す)で編むことです。編み目の模様のところは、1枚、3枚、5枚の順で飛ばす編み目の数を変えていきます。問坂さんは指先に目がついているかのように、目にも留まらぬ速さで編んでいかれます。




 次に、「辻つくり」。平面だったイカダのヒデを立体になるように編んでいきます。笠ヒデを引いていくと、見る見る立体になっていくのが不思議な感じです。




 これで辻が完成!ヒノキとイチイの材の色の違いで、もう模様ができています。編んだ笠ヒデに隙間があかないように、頻繁に締めながら編んでいきます。そしてさらに、「中作り」「すそ作り」でヒデを足して大きく編んでいきます。 (つづく)

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そういえば撮影した映像を譲っていただくことは可能なのでしょうか? (風来坊)
2009-03-03 20:33:14
手に入れたいですねー
あと、宮笠の文献をPDF化して公開しませんか?
私のような人間がダウンロードして楽しみます。
(「言うは易く行うは難し」ですが)
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ウッシーさん、こんばんは。後継者は今のところおられないようです。何とかしたい、との思いでやっています。 (みやてるさん)
2009-03-03 21:22:31
せっかくの技術が途絶えないように、ウッシーさんも、13日夜の「宮笠伝承セミナー」に参加しましょう!
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風来坊さんこんばんは。 (みやてるさん)
2009-03-03 21:28:10
映像は、冊子とセットで市内図書館とかには置いていただく予定です(かってに思っているだけですが)一般配布は、どうしようか考えているところですが、記録に残したからには見ていただけるようにしないと意味がないなぁ、とも思っています。
近いうちに、どうなるかお知らせできると思います。
目下の関心事は、宮笠技術の「来し方、行く末」で、郡上郡のどこから伝えられたか?郡上にはどこから伝えられたか?宮笠が木曽に伝えられて南木曽町の蘭桧笠になったのか?などなど・・・。調べてみたいですねー。
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