飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

フリークライミングコンペに参加、結果は・・・

2008-09-28 22:05:36 | 山岳会
 今日、飛騨山岳会主催のフリークライミング体験会&コンペに参加しました。
 フリークライミングは、もう10年以上前に、千葉に住んでいたとき、2時間くらいの体験会に参加して教わったくらいで、本で見たり、登山中に必要に迫られてやる程度でした。ただ、身は軽いほうで(年の割には)、木登りも得意なので、なんとかなるんじゃないか、と甘い気持ちで参加したのでした。



 午前中は体験会で、誰でも体験できるようになっていました。私は傾斜が急な真ん中の壁で(といっても、どのホールドも使える)体験をしました。結果は、上部のオーバーハングしたところまではいけたのですが、腕の力が尽きて、壁から離れてしまいました。こんなことではコンペに参加できない?と思ったのですが、話によるとコンペは右のちょっと傾斜がゆるい壁とのこと。これならなんとかなるかも、と甘い考えで、40歳以上の部でエントリーシートを提出したのでした。

 さて、午後になってコンペ開始。登る順番のくじで、私はなんと2番目を引いてしまいました。まあ、どうせ先に登る人の様子は見えないようになっているので、早く済んでいいかも、と気を取り直しました。登る前に、全員、壁の観察時間がありました。これは、使ってもいいホールド(今回は紫色のガムテープ)を目で見て、どう登るかを考える時間です。経験者の方は「あー、あそこ足上がるかな?」「あそこきつそー」とかつぶやいていましたが、ほぼ初心者の私はそんな先のことはわかりません。

 いよいよ競技開始。一番手の方が登り始めます。登るところは見れませんが、観覧者の様子や確保者のロープの送り方を見ると、順調に登っているのがわかります。やがて拍手。無事登りきったようです。さて、私はどこまでいけるか・・・。

 いよいよ自分の番。はじめに決められたホールドを両手に持ち、足を上げます。一歩横に移動し、上のホールドに手を伸ばしました。と、とどかない!!気はあせりますが、届かないものは届かない!そうこうするうちに右手が疲れて力が入らなくなってきました。いっそ飛びつくか!?でもつかめなかったら・・・。あー!そこで壁から離れて終了。あっけない幕切れでした・・・・・。
 後に続く競技者の様子を見ていると、うまく体を入れて手を伸ばして登る人もいて、勉強になる一方、体の大きさで届かないこともあるんだなぁと妙に納得。年齢別でなく、身長別の部門が必要かもしれませんね。全部で25人くらいの参加者数で、3分の1くらいの方が完登されました。



 全員が終わって、表彰式。ここで驚いたことに、なぜか私に40歳以上の部の銅メダルがまわってきました。参加者が7名と少なく、みんな始めのうちに落下してしまったからのようでしたが、うれしさより恥ずかしさが先にたったメダル授与でした。


 写真の右のほうに手が届きながらホールドできなかった石が写っています。終了後に聞いた話では、はやめにふるい落とす意図で、はじめに難しいところを設けたとのこと。スタッフの山岳会の方もあとで取り付いていましたが、やはりここで多くの方が落ちていました。

 いずれにせよ苦い銅メダルの思い出、いつか雪辱を果たさねば、と、心に刻んだのでした。

穂高~槍ヶ岳登山 その1 登りはじめからトラブルが・・・

2008-09-24 00:29:07 | 宮笠で登山
 ようやく登り始めの投稿です。
 今回は、一応二つの課題を設け、可能なら二つともクリアしようと思って計画を立てました。その課題とは・・・
 ①西穂高~奥穂高岳の登りルート踏破
 ②双六岳方面まで足を伸ばす
 ①は一昨年奥穂高から西穂高は踏破したので、今度は逆を通ってみようと思ったのです。また②はもう20年ほど前に行った鏡平や双六岳に行ってみたいなぁ、と思ったことがきっかけです。さらに欲を言うと、その先の雲の平まで行けないかなぁとも思っての山行でした。
 行程上、西穂高を朝早く出発するようにしたかったので、ちょっと楽をして新穂高ロープウェイを使い、西穂山荘で泊まろう(当然テント泊)と思いました。14日は、実家の稲刈りの手伝いを10時までし、昼には家に到着。それから荷造りをしました。だいたい用意するものは決めてあるので、それほど手間取らずにできましたが、食料計画はちょっと迷いました。かなり前に買ったアルファ米があったので、これを機会に消費しようと思い、それ以外の食料は、コンビニと百円ショップで調達です。
 朝食用のラーメンと行動食(チョコレート関係、柿の種、ビスコなど)、粉末スープを買い込んだのですが、ここがトラブルのはじまりはじまり・・・。なにを買うか迷ったり立ち読みをしているうちに、余裕があると思っていた時間が過ぎ、ロープウェイの終発(16時15分)に間に合う時間ぎりぎりに!折りしも秋の観光シーズン、高山市内の道路も渋滞し、どんどん時間が過ぎていきました。
 結果的には・・・ロープウェイに乗れませんでした・・・。そこで苦肉の策として、ロープウェイの近くをたどる『旧ボッカ道』を選択しました。この道は一昨年下りに使っていますので、日が暮れてもなんとかなるだろうと踏んでの選択でした。順調に行っても西穂山荘到着は19時を過ぎそうです。
 工事車両用の作業道をたどり、歩道に入ります。少し登って行くとカラマツ林の中で沢を渡りました。この辺りで沢が荒れたのか、登山道と沢の区別がはっきりしないところがあり、ルート確認に少し手間取り、時間をロス。ちょっと薄暗くなってきたので、ルートがわからなかったら帰って出直そうかな・・・とちょっと弱気に。幸い登山道がわかったので、帰ることなく上を目指しました。
 やがて沢に沿って登っていき、左の尾根に取り付くところで小休止。ザックを降ろし沢の水を飲みました。振り返ると木の間から、夕暮れの笠ヶ岳が見えました。

 ここからはちょっと急登で尾根を登ります。千石尾根の北斜面をジグザグに登るボッカ道をたどると、明日登るであろう独標~西穂高(かな?)の山々が見えました。

 この辺りからますます暗くなってきて、ヘッドランプを使っての登高となりました。やがて、千石尾根の登山道に合流、西穂山荘に着いたのは、19時半でした。
 連休ということもあってか、夜だというのに山荘の前には人が多く、テン場もほぼ満員状態。テントの申し込みをすると、小屋の方が「小屋横の岩のテラスにもテント張っていいよ。」とのことで、そこに今夜の宿を構えることに。宿は今回軽量化を期して導入したモンベルのULツェルト。購入した時に城山公園の広場で一度立てる練習をしただけです。2本のポールと集めてきた石に結んだ張り綱でなんとか立てました。テントと比べると頼りない宿で、結露もひどかったのですが、軽量化(&減容)は助かりました。
 この夜は月がこうこうと照っていて、ツェルトの薄い生地を通して、ツェルト内は薄黄緑にぼんやりと照らされていました。

 シュラフに入ると、冷え込みもたいしたことなく快適でしたが、ボッカ道を急いで登った疲れのせいかどうも寝付けずに、深夜まで何度も寝返りをうっていました。明日以降の行程を考えて、多少気分が高揚していたのかもしれません。(つづく) 


野口健さんの講演会に行ってきました。

2008-09-21 12:06:30 | 山岳会
 昨日、地元の飛騨山岳会設立100周年記念事業の一つ、野口 健 講演会に行ってきました。

 

 飛騨山岳会は、日本山岳会に継ぐ歴史を持ち、地域の山岳会としては最も古い山岳会とのこと。私も入ろうかなぁ、と何度も思い、今も思っていますが・・・。
 さて、『富士山から日本を変える』をテーマにした講演会、感想は思った以上に面白かった&ためになったなぁ、というものでした。
 エベレストをはじめとする登山にまつわる話や体験、ヒマラヤのゴミから富士山のゴミひろいまでなど、話し方のうまさもあってあきさせない講演でした。
 そのなかで、最近の富士山清掃登山で、ゴミが無くて参加者から逆に「ゴミが無い!」とクレームがあったという話しがありました。今年は山梨県側の登山者が過去最高を記録したり、皇太子様が登ったりと話題の事欠かなかった富士山ですが、私も8月2日に町内の方たちと登ってきました。(当然宮笠をかぶって!)

 このとき富士宮5合目では、「山と渓谷」社でクリーンキャンペーンとしてゴミ袋を配っていました。そのときも登りながら、あまりゴミがないなぁ、と思った覚えがあります。一番多かったのは、タバコの吸殻(フィルター)と飴の個包装の包み紙でした。目に付くところにゴミを捨てる人はほとんどいないようですし、拾う人も多いようです。講演でも、今後は青木が原など森林の中の粗大ゴミや昔の埋もれたゴミが課題といっていました。

 さて、ふるさとの位山をはじめ飛騨の山はどうでしょうか?これまでも注意して登っていたつもりですが、ゴミがあれば拾いながら登ろうかなぁ、と思いを新たにしました。

ナシが届きました!

2008-09-20 23:09:49 | できごと
 昨日、ナシが届きました

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 このナシは、昔(もう15年ほど前になりますか)勤めていた千葉県の房総半島にある夷隅町(現、いすみ市)の『いすみ環境と文化のさと』をよく訪れていたナシ農家の方から、毎年送っていただいているものです。
 『いすみ環境と文化のさと』は、雑木林と田畑、ため池など里山の環境をセットにした博物展示施設で、ネイチャーセンターに勤務していました。農業体験や自然観察会などを行なっていましたが、よく参加してくれていたR太君という子が、いまや大学を卒業し、ご両親の指導の下、ナシ農家を継ぐべく修行中なのです。親御さんからは、ネイチャーセンターでのいろんな行事に参加したおかげでR太君の今があるんだ、とおっしゃっていただき、当時がんばった甲斐があったなあ、と思うとともに、逆にこちらがありがたいなあ、という思いがこみ上げます。
 飛騨に来て約10年、この地域でもグリーンライフや環境教育の行事などを通じて、子供たちの成長する様子を見てきましたが、自分が誰かの人生に良い影響を及ぼしているということを実感する瞬間というのは、とてもうれしいものです。また自分も子供たちに成長させられているなぁ、とも思うのです。
 届いたナシは、冷やす時間も惜しくさっそく妻と二人で食べました。R太君やご家族の方の顔(記憶の顔は15年前から変わっていませんが・・・)を思い出しながら食べたナシは、とっても甘かったです。

穂高~槍ヶ岳登山 宮笠かぶって行ってきました。

2008-09-16 23:35:16 | 宮笠で登山
 タイトルにある通り、14日から今日にかけて、山登りに行ってきました。それも宮笠をかぶって。もともと宮笠は、野外作業のときにかぶるものなので、山登りにも合うのです。今度公開される映画「点の記」のポスターでも笠のシルエットが写っていたような無かったような・・・。ま、身をもって宮笠の良さを証明しにいったということで、ときどき宮笠が登場します。こーんな感じで。


 さて、スケジュールは、当初の予定とは種々の事情でちょっと変わりましたが、おおよそ次の通りでした。
  <14日>
   新穂高ロープウェイ経由で西穂山荘(テント泊)
  <15日>
   西穂独標(2,701m) ~ 西穂高岳(2,909m) ~ 間ノ岳(2,907m) ~ 天狗岩(天狗の頭)(2,909m) ~ ジャンダルム(3,163m) ~ 奥穂高岳(3,190m) ~ 穂高岳山荘 ~ 涸沢岳(3,103m) ~ 北穂高岳(3,106m) ~ 北穂高小屋(素泊まり)
  <16日>
   大キレット ~ 南岳(3,033m) ~ 中岳(3,084m) ~ 大喰岳(3,101m) ~ 槍ヶ岳(3,180m) ~ 槍平 ~ 新穂高ロープウェイ

 今回は、西穂から奥穂の難所を含め、岩登りの多い山行でした。疲れました・・・。
 山で2泊という久しぶりの長い山行なので、何回かに分けて書こうと思います。今日はとりあえずさわりだけということで、今後登場する山たちの姿をちょっとだけ紹介しておきます。それにしても、つかれました・・・。


 登山家の憧れ「ジャンダルム」 (登るのはけっこう緊張しました)


 岩のカタマリ感が迫力の「奥穂高岳」 (日本で3番目に高い山。昨日ハシゴ場で事故があったとか。気をつけねば。)


 天にそびえる「槍ヶ岳」(先はながい・・・。)