飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

川上岳でササウオを発見!

2009-06-29 00:20:45 | 自然
 6月28日(日)、地元一之宮町最高峰の川上岳の市民登山行事のお手伝いにいってきました。

 天気は危ぶまれましたが、何とか一日持ちまして、一安心。総勢80名以上の方が、無事に山頂を踏むことができました。
  

 さて、下の写真は何だと思いますか?川上岳の稜線のササ原にありました。

 

 これは「ササウオ(笹魚)」といわれ、虫が笹の芽に卵を産むことで、ササの細胞が異常成長し、魚のように見える物体になったものです。 本当に不思議な形というか、魚を作ったものですねぇ。 

源流の森づくりで、ツリークライミング体験をお手伝い。

2009-06-28 23:50:07 | できごと
 6月27日(土)、「源流の森づくり」が高山市一之宮町で開催されました。
 梅雨の合間の陽射しの下、源流体験や間伐体験など、森に関するプログラムが開催され、私はそのうちの一つ「ツリークライミング体験」をお手伝いしました。

 登ったのは、宮川源流の国有林にあるサワグルミの巨木でした。胸高直径150cm、樹高30m近くはありそうな巨木で、上のほうに登ると、ちょうどぶら下がって咲いている(若い実?)サワグルミの花が見えました。



 ベーシックツリークライマーの資格を取って初めての体験指導助手、私自身は一回しか登りませんでしたが、お客様が楽しんでおられた様子を見るとうれしくなります。指導方法のなかでうまく説明できないところもあるので、指導方法(話術)などももっと腕を磨かねば!!

位山でギンリョウソウなどを観察しました。

2009-06-21 23:25:32 | いきもの暦
 今日は、飛騨の名峰&一之宮町のシンボルでもある位山(くらいやま、1529m)で、位山トレッキングの行事が予定されていましたが、雨のため中止となってしまいました。
 雨は昼までには止んで、少し晴れ間ものぞいて来ましたので、位山に行ってみることにしました。

 雨上がりの森は、水滴が残り、空気もひんやりしてしっとりとしたいい雰囲気の森でした。
 足元に目をやると、首をもたげた銀の竜:ギンリョウソウがかたまって咲いていました。水滴がついて、実物は写真の何倍もきれいでした!


 ちょっと行くと、歩道の真ん中にとぐろを巻いたマムシが陣取っていました。ひなたぼっこをしていたのでしょうか?うごきがスローな感じです。あまり近寄らないようにしつつパチリ。


 近くにあったシラカンバの枯れ木に、でっかいキノコが生えていました。帰って名前を調べたらその名も「カンバタケ」とのことでした。


 位山への登山道の所々には、観光協会でつけたといわれる樹名板があちこちについていました。これはミズナラの巨木です。ひらがながなんとも言えずほんわかしています。


 山頂へは行かず、ふもとのあたりでうろうろして帰りました。

残雪の乗鞍岳でライチョウ観察!

2009-06-15 01:22:27 | 自然
 うちの周りでは、梅雨に入って程よい湿り気があるせいか、雑草たちがグングングーンと伸びてきます。日に日に、草刈りをしなければ!との思いに駆られています。

 さて、今日は地元の自然に関する活動をする団体「乗鞍岳と飛騨の自然を考える会」主催の、乗鞍岳の自然観察会に参加してきました。
乗鞍岳は本州を分ける分水嶺の日本一高いところであり、また日本最高所を通る自動車道路(乗鞍スカイライン)がある山です。飛騨高山の多くの人は、乗鞍岳を毎日仰ぎながら生活をしています。
 今日は霧の深い今ひとつの天候でしたが、ハイマツの中に遊ぶライチョウイワヒバリカヤクグリイワツバメなどの野鳥を観察することができました。(実は天気が悪いほうがライチョウはよく観察できるそうです。理由は、天敵のタカ類に襲われにくいからとのこと)
 あと亜高山帯から出張して来たルリビタキも見えました。
 ライチョウは、信州大学の中村先生という方が研究に当たりつけた個体識別用の足輪がついていました。写真はオスで、目の上に赤いところ(小さいとさかのようなもの)が見えました。
 


 そのほかには、ガンコウランの花(雌雄異株で、オスメスそれぞれ見えました)や、気の早いミヤマタネツケバナの花などを観察しました。同行した方が博識の方ばかりで、勉強になりました。
 そのうち詳細をアップしたいと思います。まずは第一報として・・・。

ホオノキの花を間近で観察しました。

2009-06-01 00:18:13 | いきもの暦
 祭が終わってから、何かとあわただしく(そんな気がしていただけかも)、間が空いてしまいました。今日は雨が降ったりやんだりして、外仕事ができませんでした。地元で環境に関する講演会(ドイツ、フライブルグ市の環境施策など)があり、それを聞きにいったことと、久しぶりに図書館で本などを借りてきました。

 30日(土)は、近くの郡上市のひるがの高原で、岐阜県みどりの祭が開かれ、お手伝いに行ってきました。
 全体像がよくわかりませんでしたが、式典や植樹、森林散策などがあり、地元の小中学生もよくわからないまま大人に誘導されて木を植えたり散策をしたりしていました。
 散策で子どもたちを案内しているとき、ホオノキが生えていて、枝先にはたくさんの花を咲かせていました。私自身もですが、子どもたちもホオノキの花を近くで見たりにおいをかいだりしたことがないだろうと思い「誰か木登り得意な子、花とってきて」と声をかけましたが、シャイな中学生たちは誰も登りたい子がいませんでした。そこでしょうがなく私が登り、一花とらせていただきました。




 大きくて、独特の強いにおいがしました。子どもたちに匂いをかいでもらうと、たいていの子は「うわっ」というような反応を見せました。思ったより強いにおいに驚いたようでした。朴葉寿司など、葉っぱはよく知っているホオノキですが、花についてはあまりなじみがないようですね。