飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

西穂高岳に登ってきました。

2010-03-17 01:26:08 | 登山
 昨日は暖かい雨が一日中降って、家の周りの雪もかなり溶けてしまいました。宮川は、雨と雪解け水でけっこう増水しています。


 全国的に晴れに恵まれた3月13日(日)、前から行こうと思っていてなかなか行く機会が無かった西穂高岳に行ってきました。最近は仕事が忙しく、休日も出勤したりしていましたが、13日は晴れてしかもほどほどに冷え込みもあるということで、急遽「行きたい!」気持ちが盛り上がり、いろいろほっぽって山に向かいました。
 といいながら、前日夜更かしした関係で出発が遅れて、新穂高ロープウェイは朝一を逃し、2便(それもちょっと遅れて9:25発)で上に向かいました。次第に視界が広がってくる窓からはからは、快晴の空のもと、白く輝く山並が見えてきました。

 10時過ぎロープウェイ山頂駅から歩き始めると、園地を出る頃には観光客も次第に減り、静かな雪山の雰囲気が感じられます。気温は多分0度くらい。程よくひんやりした空気が頬に気持ちいい。途中、今日の目的地全体が見えていました。(左端が西穂高岳、右に向かってコブコブしたところがピラミッドピーク、独標(どっぴょう)、そして右端の黒っぽい塊が西穂山荘)今日は西穂高岳まで行けるでしょうか・・・。 

 西穂山荘に10時50分着。小休止で、お湯とブランデーケーキで疲れた体をいやします。振り返ると、乗鞍岳、焼岳、白山などの名山のなか、わが位山のモンデウススキー場ととなりの船山スキー場が白く目立っていました。確かモンデウススキー場は今日が最終日でした。

 
 しばらくして、森林限界を抜けた吹きさらしの稜線を登っていきました。途中けっこう風が強く、体が押されます。また、足がつって、途中で薬を飲んで休みながらの登高でした。トレーニング不足か!?
 風を避けながら昼食というか行動食をとりました。山岳会の皆さんが愛用しているランチパック、バナナホイップがなかなかおいしかったです。


 風の強いところで、岩にたたきつけられた雪(氷)が、彫刻のように見えました。


 約1時間して独表に到着。前回は時間切れでここから引き返しましたが、今日はもうちょっとがんばろうと決めました
 独標の先は、他の登山者もほとんどいなくなしました。2箇所ほどひやひやしながらの下降がありましたが、これまで学んだことなどを思い出しながら、一歩一歩すすみました。
 12時30分、ピラミッドピーク到着。標柱が埋まっていました。
 

 この先、最終目的地の西穂高岳が見えます。頂上付近は雪煙が舞い、風が強いことを物語っていました。先行者が一名、見えました。
 帰りのロープウェイの時間や、足の様子(2度もつりました・・・)を考えて先に行くか迷いましたが、あと一時間がんばってみようと決めました。それまでに山頂につけなければ、潔く下山です。
 風が強くよろめきながらも一歩一歩進み、どうにかこうにか一時間かけて西穂高岳山頂にたどり着きました。


 山頂からは360度のパノラマ。笠ヶ岳、槍ヶ岳、前穂高岳、遠くは八ヶ岳、富士山まで見えました。

 奥穂高岳から前穂高岳、そして山岳会の冬合宿で行った、明神岳(5峰~1峰)が、すぐそこに見えました。

 しばらく余韻に浸っていましたが、ロープウェイの時間もあり、ぼちぼちと慎重に下降をはじめました。
 ロープウェイ山頂駅には15時30分到着で、45分の下りロープウェイに乗車。たくさんの疲労と充実感を胸に、帰路につきました。

 静かで厳しい冬の山、十分楽しめました。これで明日からの残業の日々も耐えられる!?雪の山、あと何回今年は行けるでしょうか・・・

「阿寺断層見学会」を見学してきました。

2010-03-07 21:56:06 | 環境教育
 土曜日の夜からの雨が、明け方から雪に変わり、久しぶりに一面の雪景色が戻ってきました。といっても、気温は高めで、シャビシャビした感じの雪でした。今のところ(7日夕方)気温は0度で、まだちょっと降っているので明日の朝は圧雪路になっているところもあるかもしれません。

 さて、昨日のことですが、中津川市の坂下町で行なわれた、地元中学生向けの阿寺断層見学会をのぞいてきました。
 阿寺断層というと、全国的に有名な活断層で、ずれた距離が何キロにもわたると聞いたことがある程度で、現地で断層のガケとかを見たことはありませんでした。

 まずはじめに、坂下町を見下ろせる高台に行き、町の様子を見渡しました。断層でずれて段差になっているところには竹やぶや林があるため、緑色のかたまりをつないだ線が断層です、と説明を受けました。

 (写真の★と★をつないだ線が断層の線とのこと)

 次に、断層のずれたところをたどって歩きました。普通の農村風景の中ですが、いわれれば段差(はじめは1m程度)が続いていました。ところどころには、断層であることを示す看板が立っています。


 たどっていくと断層の段差は徐々に高くなり、やがて10mにもなりました。今はブロックで覆われていますが、地震でずれたときにはどうなっていたんだろう?と思いました。


 一通り見学した後、公民館で講義を受けました。その中で、地図が配られ、川を青く塗ってくださいとの説明。確かに地図上で見るとどの川も曲がっているようです。そして次に、断層の線で切って、川がまっすぐになる位置までずらしてみました。するとどの川もまっすぐに見えます。このずれは約7.5km。垂直方向のずれより目立ちませんが、水平方向のずれがこれほどの規模とは!



 この断層を北にたどると宮峠近くに来ていますが、宮峠の分水嶺が出来たのは阿寺断層の影響かもしれない、という話を聞いたことがあります。何気ない風景の中に、地球の大地のドラマが眠っていることに気づくと、新しいい風景がまた見えてきますね。断層の真っ只中にある一之宮町ですが、ふるさとの地価のことも、もうちょっと勉強してみようと思いました。
 お誘いいただいたスタッフの皆様、ありがとうございました&お疲れさまでした。