飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

西穂独標へ行ってきました(本編)

2010-01-31 00:07:43 | 山岳会
 最近は、朝晩は冷え込みますが、日中は気温が上がり雪が溶けています。我が家牡横の畑の畝も、所々土が見えています。とはいっても、積み上げられた雪はまだまだたくさん残っていますが・・・。


 さて、忘れない内に前回予告の西穂独標の話です。

 朝一のロープウェイで上に向かおうと乗り場に向かうと、観光客の一団が。登山の装備をした2人は、明らかに浮いています。第1、第2ロープウェイを乗り継ぎ、山頂駅へ到着。身支度を整えて9時30分ごろ登りはじめました。積雪はおよそ2m。途中の避難小屋の屋根にはどーんと雪が乗っていました。



 10時45分、西穂山荘到着。天気はいいのですが、山頂方面にガスがかかってきました。ちなみに写真真ん中あたりの黒々としたところが独標(どっぴょう)です。



 11時頃、いよいよ登りはじめます。大きな木が無い稜線は、風が雪を飛ばすので積雪は少なく、地面(岩)がところどころ出ています。雪があるところは、風に磨かれて表面が氷のように硬くなっています。



 12時、独標の根元に到着。ややとがった岩峰ということで険しい登りですが、向かって正面やや右手を行けば岩をつかみながら登れます。でも、今回はロープワークの練習を兼ねてということで、やや左の岩場を登ることに。せっかく担いできたロープやクライミング用具を出して、まずM氏が登り、次に私が登りました。



 上りきったところが、独標山頂。今日は西穂高岳はあきらめ、ここまでとします。風もあまり無く、しばし周りの景色を見ながら休憩しました。

 その後下山。下りは深い雪をものともせずガシガシ下り、2時45分の下りロープウェイに駆け込みました。
 下りのロープウェイの窓からは、ガスにまかれた笠ヶ岳や槍ヶ岳(写真)が見えました。



 M先輩、(いまさらですが)ありがとうございました。

西穂独標に行ってきました。

2010-01-18 01:47:51 | 山岳会
 この週末はよい天気に恵まれ、16日土曜日は家のことや仕事をしていましたが、今日は山に行ってきました。山岳会の先輩M氏と2名で、西穂高岳の独標(どっぴょう)まで行きました。

 今回はとりあえず第一報で、次回詳しく書きたいと思います。

 天気は良く、充実した山行だったのですが、周りの山にガス(霧)がかかったため、写真はあまりとれませんでした。でも、行ってよかったです。





三連休の話題など

2010-01-12 00:32:58 | できごと
 正月明けの三連休は、何事も無く過ぎていきました。天気も荒れることも無く、穏やかな冬の日でした。

 9日の土曜日には、山岳会の主催で講演会が開催されました。「七大陸最高峰登頂の表と裏」と題して、高山市内の病院の医師でもある篠崎氏が、先ごろ達成した七大陸最高峰登頂について、裏話などを交えたお話をしていただきました。 

 

 写真の左のほうに講師の篠崎氏の影が見えるでしょうか?写真中央は、エベレスト頂上手前で順番待ちをしている登山者たちの画像とのことです。
 七大陸最高峰というとき、そもそも七大陸とは?思ってしまいます。大陸とはユーラシア(最高峰、エベレスト)、アフリカ(キリマンジャロ)、北アメリカ(私の登りたい山!マッキンリー)、南アメリカ(アコンカグア)、南極(ビンソンマシフ)、オーストラリアの6つといわれています。七大陸は、ユーラシアをヨーロッパとアジアに分けて考えるそうです。(なんで?って思いますが・・・そうなのだそうです。) また、ヨーロッパの最高峰は、モンブランという説とロシアにあるエルブルースという2つの説があるとか、オーストラリアは本土ではなくニューギニアにあるカルステンツ・ピラミッドが最高峰(大陸じゃないのに・・・)とされるなど、いろいろな解釈があるということがわかりました。
 登頂の楽しみの一方、お金を払えばエヴェレストでさえ何とかなる(当然歩くのは自分ですが・・・)という現実について考えさせられた講演でした。 



 10日は、松本市のカモシカスポーツ(登山用品店)などに買い物に行く途中に、先日明神岳に登った帰りに寄った坂巻温泉に、再度立ち寄り湯に行きました。
 この前は、露天風呂にいく時間が無かったので、今回は主に露天風呂が目当てです。温泉はそれほど好きではないのですが、景色のいい露天風呂は大好きです。川を挟んで対岸の険しい山肌を眺めながらの入浴となり、リフレッシュできました。誰が作ったか、小さな雪だるまが溶けかかっていたのが印象的でした。タオルとかは持参する必要がありますが、500円は安い!お勧めです。
 

冬合宿で明神岳へ!

2010-01-01 23:57:18 | 山岳会

 新年、あけましておめでとうございます m(_ _)m

 今年もよろしくお願いします。不定期にですが、飛騨の自然や文化、山のことなどを書いていきますので、ご覧になってくださいませ。 

 さて、雪の年末年始を迎えていますが、飛騨一之宮あたりは、それほど積雪は多くありません。昨日から降ったり止んだりしていますが、15cmくらいでしょうか。前に積もったものが残っていますので、雪国の風情は十分ですが・・・。

 29日から昨日の大晦日にかけて、地元山岳会の冬合宿に参加してきました。行き先は明神岳。上高地の河童橋から見える山並みの右のほうに当たる山々です。稜線に幾つかのピークが並んでいて、主峰明神岳(Ⅰ峰)をはじめ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ峰と5つのピークがあります。今回は、上高地の入口に当たる釜トンネル(通称:カマトン)から歩いて上高地河童橋を経て、岳沢に入り、Ⅴ峰に突き上げる尾根を登りました。

 釜トンネルは、昔ほどではないとはいえ、年末年始を山で迎える登山者らの入山口として代表的なところの一つです。朝6時過ぎに入口につくと、長野県警や地元遭難対策関係者らとともに、NHKの取材クルーが待ち構えていました。(一応撮影はされていたようですが、長野、関東方面では放映されたかもしれない、とのことでよくわかりません。)
 さて、積雪は大体膝から腿くらい、力のある若手(?)メンバーが先頭を歩き、長い尾根を登っていきました。途中、狭い岩場の登りがあり緊張しましたが、午後4時にはテント設置予定箇所(通称Ⅴ峰台地)に到着しました。天気は快晴、寒いけど夕日もきれいで、富士山や八ヶ岳連峰、赤石山脈(南アルプス)、西には白山も見えました。

 

 岩と雪に覆われた尾根の途中にある快適な台地で、写真の真ん中あたりに黄緑色のテントが見えるでしょうか?

 

 30日朝も天気がよく、高い空には雲もうっすらあるものの、登山には良いコンディションです。ご来光に照らされながら、朝7時過ぎにまずⅣ峰に向かって登り始めました。Ⅴ峰は迂回し、Ⅳ峰にまず到着。周りの風景は、いつまで見ていても飽きません。眺めているとちょっと寒いのが玉にキズでしたが・・・。

 Ⅳ峰の後、かなり険しいⅢ峰を迂回し、Ⅱ峰に向かいました。Ⅱ峰は、山岳会に入って初の春合宿で登った明神岳(主峰:Ⅰ峰)のすぐ隣で、春合宿のときのことを思い出したりして懐かしく思いました。

 その後、10時30分頃にⅡ峰に到着。Ⅰ峰、前穂高、奥穂高、北穂高(多分)辺りが一望でき、しばらく時間をすごし記念写真も撮りました。


 下山してテントに戻ったとき、天候が悪化することなどを考えて、下の樹林帯まで降りようということになりました。テント撤収時には風雪が激しくなってきて、早い判断のおかげでふもとの樹林帯で楽しい一夜を過ごしました。
 31日は、冬型の気圧配置が強まり、目が明けていられないほどの風雪になりました。稜線にいたら、テントが飛ばされないか心配な一日だったでしょう。ゆっくり下山し、坂巻温泉で、凍えた体を暖めました。 

 今回は、一般登山道では無い上に、雪があり、技術的にいろいろ学ぶことが多い合宿でした。体力の無さを痛感する機会ともなりました。今回の反省点を克服し、また難しい山登りにも取り組んでいきたいなぁと思いました。同行した皆様、指導していただいた皆様、ありがとうございました&お疲れさまでした。