きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

諸戸氏庭園

2011-01-15 | 美術館・博物館・記念館・園
どうしても見てみたい…
いつ再訪できるかわからないし、あの美しい紅葉の奥に見える建物を
確かめてみたい。六華苑の入口前で悩みました。

「きゃおきゃおさん、私のことは気にせずに
どうぞ見てきて!」

「チャメ子さん、ありがとう。
頑張って走ってみます。
ゆっくりでいいから、必ず来てくださいね。」

走りました~。

通りを右に出て、ボーリング場の看板前を右折して
道なりに行くと、赤レンガの倉庫が見えてきました。
ああ、見たいけど…急がなくちゃ…。






米倉

 

商家のような間口の家が見えました。
この時、ちょうど15時58分。
庭園の看板を片付けている女性に言いました。
「見学二人。連れはもうすぐ来ますから。」
パンフレットと入場券の半券を貰い、外に出てみると
チャメ子さんが一生懸命急ぎ足で歩いているのが見えました。
「間に合いましたよ。」
と手を振って、待ちました。

伊勢の商人、諸戸清六が材木商山田彦左衛門の下屋敷を買い、
住まい兼店舗としたのが現在の諸戸氏庭園の本邸。
敷地に西本願寺を模した御殿と呼ばれる建物を建てました。

  

  


  

 

菖蒲の季節は、さぞ美しい庭園なのだろうなと
チャメ子さんと飛び石の多い菖蒲田の中を散歩しました。

本邸端に洋館がひっそりと佇んでいます。

後を継いだ、諸戸精六は
お隣りの洋館の影響か10坪ほどの洋館を増築しました。
設計は 名古屋の建築家 鈴木禎次。
手持ちの本には
アーチ型の窓には花のステンドグラス。
柱には金の装飾が施され、華やかな洋室の写真が載っています。
いつか公開されることを夢見て 後にしました。





諸戸氏庭園
所在 三重県桑名市太一丸18
開園時間 10:00~17:00(入園は16時まで)
春・秋のみ公開

2010.11.24

チャメ子さんとの熊野への旅は、これにておしまい。
楽しい旅のおすそ分け、遅くなりましたがお届けします。

家に帰ってから、庭園は期間限定の開園だったと知りました。
ラッキー!
コメント (16)
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