きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

サラ・ジー展◇メゾンエルメス

2008-05-12 | 美術展
この展覧会のことを知ったのは、5月9日。

5月とは思えぬ肌寒い、雨の日曜日。
午後になって雨があがったので、最終日に出かけてみた。

エレベーターで8階に降りると、すぐそこから作品は始まっていて
床に青い細い糸が何本も張り巡らされていた。
その上を歩くのをためらいながら進むと、9階まで吹き抜けになった
会場奥にいろいろな物を積んだタワーがあり、タワーから赤い糸が伸びて、
いや、いろいろなところからタワーに向かって赤い糸の触手が伸びているようにも見えた。

タワーの周囲の床は、白い紙で覆われ、雪の世界。
タワーに向かって、ぐっと引かれている半分うずもれたオブジェ。
床に鏡を敷き詰めたところは、池に見え、エルメスの外壁のガラスの壁を映し
もう一つの世界がそこに広がっている。

日常の身近なものを使って、自由に 美しい世界を描き出している
彼女の感性に 感動。
建築を学んだというだけあって、緻密に計算された構造物の都市のようだ。

作品に 近寄って 確かめることのできる幸せ。
私的には、緑の足跡が好きでした。
サラ・ジーの世界…すっかりはまりました。

入場無料なのも嬉しいけど、カタログがまた素敵。
この展覧会の見所を、写真でみごとに再現。
作品集といっても言い過ぎではないと思う。

サラ・ジー 展
◇メゾンエルメス
2008年02月08日 ~ 2008年05月11日
東京都中央区銀座 5-4-1



 

 

2008.5.11

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旧前田侯爵邸洋館Ⅳ◇部屋 | トップ | 旧前田侯爵邸洋館Ⅴ◇照明 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (テツ)
2008-05-13 16:29:43
サラ・ジーは、金沢の21世紀美術館開館展のときと、
都現美のカルティエ展のとき目にし、気になっていました。
今回は足を運べませんでしたが、きゃおきゃおさんのおっしゃるとおり、
近未来の建築を連想させたり、とてもはかない印象を与える作家ですね。

メゾン・エルメスの空間に映えて美しかったでしょうね。
返信する
残念~☆ (きゃおきゃお)
2008-05-13 21:31:27
会期が長かったのに、気がつきませんでした。
でも、最終日に間に合いました。

会場を計算しつくした感じ。
鏡を水面に見立てて、壁と床が一体化して輝いて美しかったです。
9階のテラスから、8階を見下ろすと 下からではわからなかった仕掛けが見えたりして、楽しめました。
次回、サラ・ジーの名を見かけたら
すぐに見に行きたいと思います。

昨年見に行ったときは、置いてなかった「メゾン四畳半」藤森のカタログバックナンバーを頂いてきました。
サラ・ジーのカタログもバックナンバーであるはずなので、機会があったら貰ってみてください。良いですよ!
返信する

コメントを投稿