きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

天鏡閣

2011-11-21 | 西洋館
午後遅い時間に到着しました。
人影もまばらで、とても静か。
傾いた強い日射しが、下見板張りの洋館に降り注いでいます。

ここは天鏡閣。
有栖川宮威仁親王殿下が旅行中立ち寄り、猪苗代湖の美しさに魅せられ、この地に別荘を建設しました。
竣工翌年9月、皇太子嘉仁親王殿下(大正天皇)が滞在し、この別邸を「天鏡閣」と命名されました。
これは李白(りはく)の句「明湖落天鏡」に由来しています。
1979年に重要文化財に指定され、3年の歳月をかけて修復復元されました。
ほとんどの家具やマントルピース上の鏡は
復元されたもののようで、とても綺麗な印象を受けました。
漆喰壁は、東日本大震災にあったため、ところどころ大きな亀裂が走っています。
この日、震災の影響で公開されていない部屋があるため、料金を割引してもらえました。


玄関(ここからは入れません)

 
南側 左から食堂、客間、撞球室(ビリヤード室)


かつての調理所が受付(入口)となっています。




食堂


撞球室

  


マントルピースには、それぞれチューリップをモチーフとした
イギリス製のマジョリカスタイルのタイルが使われていています。



 



照明根元の天井飾りが、とても可憐



プレートを見て、秋明菊という名前を、初めて知りました。

庭の売店で、ソフトクリームを食べました。
盛りもよく、とても美味しかったです。
到着時間が早ければ、別邸の特別公開に間に合ったのに残念でした。
東京からの日帰りドライブ、お天気が良くて高速道路の大渋滞にあい、
帰りはどうかと心配しましたが、思ったより早めに着きました。

天鏡閣◇旧有栖川宮威仁親王別邸本館
竣工 1908年
設計 不詳
所在 福島県耶麻郡猪苗代町翁沢御殿山1048-14

2011.9.18



猪苗代湖の遊覧船 乗ってみたかったなあ~。
コメント (16)
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