きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

横山大観 新たなる伝説へ

2008-02-25 | 美術展
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強風の中、横山大観展を観に行ってきました。
サブタイトルが、新たなる伝説。
開催者の思い入れが 凄いです。

初期から、晩年までの代表作と、ボストン美術館所蔵の作品が始めて里帰りして展示されています。大観が影響を受けた、尾形光琳「槇楓図屏風」の展示は圧巻でした。対比して「秋色」が展示して有ります。他にも、龍蛟躍四溟の基となった絵もやはり並んで展示してありました。
龍のまん丸な目が、どことなくユーモラスでもあります。


ボストン美術館の所蔵作品は、どれも好きです。淡いタッチで描かれた「月夜の波図」。波の色が、なんともいえません。こてこての日本画のイメージが飛んでいきました。静かに耳を澄ませば、波の音が聴こえてきそう。好きな1枚です。





40mを超える超大作、「生々流転」を前にして、あまりにの行列の長さに少しめげてしまいました。横山大観記念館に行った時、この下絵があって、制作過程が解明されたという話を聞きました。
色が変わるので、自然光の下でしか、描かなかったそうです。



「群青富士」に見られるような、ポップな感じの作品にも驚きました。
伝説というより やまと絵、琳派、水墨画などに親しみ、模写することで技法を習得した、マルチな画家というイメージです。実力のほどは、やはり計り知れません。

会期終了間近で、混むのを覚悟して行きました。今日は、ほんとうに風が強く、街を歩いている人や美術館の中も、人出が少ない気がしました。

2008.2.24

◇没後50年 横山大観 ~新たなる伝説へ~
国立新美術館
会期 2008.1.23~3.3

コメント
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