車の税金

　エコカー補助金やエコカー減税により新車の販売が一時持ち直した。しかし根本的な「車離れ」は解消しそうにない。そもそも私たちの若いころに比べ、車に対する価値観が違う。車は財産であり憧れの対象だった。昔のトヨタのＣＭのコピーにこんなのがあった。「いつかはクラウン」。　

　今の若い人たちも車に対して一定の愛着を持ってはいるが、それはあくまで「生活の道具」としての愛着なのだろう。

　そして
　　　　「税金の仕組みが景気の良かった時代のまま」
　　　　「ガソリンなんて税金部分にまで消費税が掛かっている」
　という税務体系への不満や
　　　　「都会で車持つのは金持ちの道楽」
　　　　「保険やら税金、車検など維持費が半端でない」
　　　　「都会だと、普通にタクシー使う方が安上がりだ」
　など車に対する逆風は止みそうにない。

　車に関しては税金だけでも、直接間接を含めて　①自動車取得税　②消費税　③自動車税　④軽自動車税　⑤自動車重量税　⑥揮発油税　⑦地方道路税　⑧軽油取引税、⑨石油ガス税　⑩消費税　
　と、こんなにある。

　車なんて走ればいいのか、自己顕示の象徴なのか、そもそも必要ないのか。自動車業界の苦悩は続く。