とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

もういちど横浜放浪記 ~川向町「阿部商店」

2012年07月10日 | 横浜市都筑区


  『なつかしの店と家並みに、想いを馳せる。
     ポケットの小銭あつめて、あの街へ…


  今日は嫁はんと横浜探訪、5年前の記憶を辿ります。

  このえにっきの2007年2月13日付で記した“商店”へと足を運びます。

  東横線大倉山駅から市バス41系統で、まずは川向町折返場へ。余談ですけどこの41系統も鶴見駅と中山駅を結ぶ便はすでになく、新横浜を中心として東西に走る系統になって久しい。それなら系統名を分けたほうが分かりやすそうではあるけれど、今のところそれらしい気配はありません。

  太尾堤交差点を過ぎて新羽橋を渡ると、かの名高きとの様飯店が現れます。「何の変哲もない」と書いてしまったものの取材した記者さんには独特のフォルムに見えたよう。当方は星の数ほどのビルを見てきたし、平凡に映ったのか。慣れとは恐ろしいものです。

  20分ほどで終点の川向町に。横浜上麻生線を小机方向に歩き、途中で旧道に入って川に差し掛かったところに今回の目的である「阿部商店」の看板が見えます。

  「阿部商店」外観近影

  土手側から近づくとそこにもテーブル席があり、下ではニャンコが涼みに来てました。

  店先にいたニャンコ

  このニャンコ、撮影には応じてくれたものの、撫でようと手を出すと殴りかかってきた 独りの時間を邪魔するなということか?

  階段を降りて店内へ。横には駄菓子屋が併設されています。どうやらこちらは裏口だったよう。入れないことはありませんが。

  先客は年配のご常連さんが2人。どちらもすでに一杯やっていて、こちらも麦酒を一本。生は神奈川県内広域麦酒企業団(笑)のものなので麒麟のを瓶で。エアコンは作動してないけど風が通って意外と涼しく気持ちいい。

  メニューは日替りの定食(840円)が肉料理か魚か、あとは麺類など。それでは肉と魚とを頼んでつつき合いましょう。飲んでいると定食の“付け合わせ”が先に出されました。地の野菜を使った粉ふきいもや漬け物、卵焼きなど、すでにそこそこの量がある。特段に美味しいというわけではないけれど、素朴で家庭の味という感じ。

  今日の定食は豚肉のソテー味噌味、そして魚は柳カレイにカレー味をつけ、おそらく揚げない唐揚げ粉をまぶして焼いたのではないかな。付け合わせのサラダも地の野菜というからすごい。この野菜は店先でも売られてます。

  阿部商店でした。素朴で家庭的な味わいがなんともいえませんでした。店を切り盛りするばあさまのお人柄もあってね、横浜という煌びやかに見える都市でもこういった田舎的な雰囲気が味わえるんですね。それでもおかずの量の多さ、これがまたなんとも横浜らしさを主張しているようでよかったですね~。

  しかも「商店」という名前に騙されました。5年前はそれでここでお昼を食べそこねたんですから。やっと念願が叶ったということで、あと1~2軒、ぜひとも探そうと思います。では

  
との様も 城下で酔うる 五月晴れ (雲葉)


  冒頭写真の右手にある森は小机城址です。すでに7月ですけど「梅雨の晴れ間」ということで許してください。

  その後は徒歩でここも初見となるららぽーと横浜へ。日差しの下を排気ガスにまみれて歩くのも懐かしい。館内に入ると火曜の午後というのに人が多い。特に買いたいものもなく、ここから41系統で大倉山へ戻りました。

  阿部商店は1130~2100時の営業、水曜定休です。一部に10時開店という表記があるのは駄菓子屋のほうでしょうか。

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