黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
今宵、フィッツジェラルド劇場で
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/b6/4da18955dfe028b6c70a790fed4d8913.jpg)
MASHなどで有名な映画監督ロバート・アルトマンが2006年11月に81歳で亡くなった。白血病だという。今、彼の遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」がテアトルシネマ銀座で公開されている。病気をおして製作したこの作品が彼の最後の作品になった。
アメリカの地方局で長く続いてきた公開ラジオ番組が最終回を迎える。その一夜を描いたものだが、公開ショーと楽屋のエピソードが平行して描かれていく。
ショーが始まり、司会者が喋りだした時、あれっ、、これって、、あれだ、、、
ちょっと前まで休日は810kHzのAFN、米国駐留軍のラジオ放送を流しっぱなしにしていた。その中でもお気に入りが土曜日の朝8時5分から放送される"Car Talk"であり、日曜日の夕方4時から放送される"A Prairie Home Companion"だった。
この映画は"A Prairie Home Companion"を下敷きにしているのか?司会者の声が、喋り方が全く同じなのである。
映画が終わって、パンフレットを買って読んでみると、驚愕の事実が判明した。「今宵、フィッツジェラルド劇場で」は邦題で、原題は"A Prairie Home Companion"。実際に存在するラジオショーを下敷きにしていて、映画に出ている司会者は実際のラジオショーの司会者ギャリソン・キーラーだという。それでは似ているはずだ。
実際、ギャリソン・キーラーがこの映画の企画をロバート・アルトマン監督に持ち込んだらしい。映画でのバックバンドも実際のラジオショーのメンバーが出演している。司会者とバンドの息がぴったり合っているのもあたりまえか。
カントリーのデユオに扮しているのがメリル・ストリープとリリー・トムリン。メリル・ストリープの歌が良い。声の質、歌い方が好みである。最近「プラダを着た悪魔」といい個人的にはメリルストリープの評価がうなぎのぼりだ。
実際のラジオショーの中では毎回ガイ・ノワールのエピソードが放送されている。創作されたキャラクターで、タフガイの私立探偵だ。映画ではケビン・クラインが保安係としてガイ・ノワールを楽しそうに演じている。
この映画の見所はショーの場面である。楽屋のエピソードや白いコートの女性のエピソードはちょっと没入できないところもあったが、ショーは最高である。実際の番組をラジオで聞いていると、英語が不自由のため半分もわからないが、映画では字幕が出てくれるので、そうか、こんなこと言ってたんだと納得したりする。
映画では最終回と言うことになっているが、実際には今も放送が続いている。日本でもAMラジオで聞くことが出来るが、最近はインターネット・ラジオで聞くことが多い。昔の放送を聞くことができるのも良いが、一番良いのは原稿がテキストで読めること。それでもなかなかわからないが、何も無いより雲泥の差である。
世界の4000万人が聞くといわれている番組「プレーリー。ホーム・コンパニオン」。そういう人たちにはたまらない映画だと思う。公開録音の雰囲気がわかるし、ああ擬音はこうやって入れるんだとか、楽しさ満載である。
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アメリカの地方局で長く続いてきた公開ラジオ番組が最終回を迎える。その一夜を描いたものだが、公開ショーと楽屋のエピソードが平行して描かれていく。
ショーが始まり、司会者が喋りだした時、あれっ、、これって、、あれだ、、、
ちょっと前まで休日は810kHzのAFN、米国駐留軍のラジオ放送を流しっぱなしにしていた。その中でもお気に入りが土曜日の朝8時5分から放送される"Car Talk"であり、日曜日の夕方4時から放送される"A Prairie Home Companion"だった。
この映画は"A Prairie Home Companion"を下敷きにしているのか?司会者の声が、喋り方が全く同じなのである。
映画が終わって、パンフレットを買って読んでみると、驚愕の事実が判明した。「今宵、フィッツジェラルド劇場で」は邦題で、原題は"A Prairie Home Companion"。実際に存在するラジオショーを下敷きにしていて、映画に出ている司会者は実際のラジオショーの司会者ギャリソン・キーラーだという。それでは似ているはずだ。
実際、ギャリソン・キーラーがこの映画の企画をロバート・アルトマン監督に持ち込んだらしい。映画でのバックバンドも実際のラジオショーのメンバーが出演している。司会者とバンドの息がぴったり合っているのもあたりまえか。
カントリーのデユオに扮しているのがメリル・ストリープとリリー・トムリン。メリル・ストリープの歌が良い。声の質、歌い方が好みである。最近「プラダを着た悪魔」といい個人的にはメリルストリープの評価がうなぎのぼりだ。
実際のラジオショーの中では毎回ガイ・ノワールのエピソードが放送されている。創作されたキャラクターで、タフガイの私立探偵だ。映画ではケビン・クラインが保安係としてガイ・ノワールを楽しそうに演じている。
この映画の見所はショーの場面である。楽屋のエピソードや白いコートの女性のエピソードはちょっと没入できないところもあったが、ショーは最高である。実際の番組をラジオで聞いていると、英語が不自由のため半分もわからないが、映画では字幕が出てくれるので、そうか、こんなこと言ってたんだと納得したりする。
映画では最終回と言うことになっているが、実際には今も放送が続いている。日本でもAMラジオで聞くことが出来るが、最近はインターネット・ラジオで聞くことが多い。昔の放送を聞くことができるのも良いが、一番良いのは原稿がテキストで読めること。それでもなかなかわからないが、何も無いより雲泥の差である。
世界の4000万人が聞くといわれている番組「プレーリー。ホーム・コンパニオン」。そういう人たちにはたまらない映画だと思う。公開録音の雰囲気がわかるし、ああ擬音はこうやって入れるんだとか、楽しさ満載である。
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コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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ガイ・ノワールのキャラクターが、滑稽で可愛らしささえおぼえました。
過去の放送もあるとのこと、彼のエピソードを聞いてみたいです。
コメント有難うございます。
実際のラジオ放送でガイ・ノワールのエピソードは重要な位置を占めているようです、是非お聞きになってみてください。特に気に入っているのがリンクしておきました2006年1月7日のエピソードです。listenのところをクリックすると聞こえますので、「サポートセンターの怪」をお楽しみください。
フィルム・ノワールに対する屈折した愛情を感じました。
ガイ・ノワール氏は愛されてるんですねぇ。
こういう言葉だけのコメディはなかなか聞き取れないのですけれど、テキストがあるので助かりますよね。もっともテキストとにらめっこで聞くので、ながら族は難しくなりましたけれど。映画ではケビン・クラインがいい味出してましたね。