昨日の大分戦、私はまだ録画は見ていませんが、ハイライトだけはしっかり見ました。本当に勝てて良かったです。何とか上位に食らいついて行ける場所に止まれましたね。
さてさて。
昨日の試合後、GK吉満選手が泣いていたという話を聞きました。同点に追いつかれた失点につながるプレーがあったのがその理由でしょうけれど、案ずるな吉満くん。簡単にクリアすべきだったという結果論はさておき、君のプレーは悪くないということを私が証明してみせます。
というわけで、その問題のプレーをサッカーの競技規則に照らし合わせながら考察してみたいと思います。
失点シーンで吉満選手は両手でボールを取りに行き、相手とボールの間に体を入れてボールを両手で拾い上げたところ、相手の右足でボールを前に蹴りだされてそのまま無人のゴールへシュートを許しました。
これが吉満選手のミスとされているようですが、私はこのプレーが大分選手による競技規則の『第12条 ファウルと不正行為』における「危険な方法でプレーする」に該当するプレーとなり、栃木の間接フリーキックでの再開が望ましかったのではないかと考えています。
そもそもこのプレーは吉満選手が「ボールを保持」している状況から生まれています。ではGKがボールを保持、コントロールしているというのはどういう状態のことなのでしょうか。『競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン』を見てみます。
「第12条 ファウルと不正行為 ゴールキーパーの反則」
ゴールキーパーは、6秒を超えてボールを手または腕でコントロールすることができない。次のとき、ゴールキーパーがボールをコントロールしていると判断される。
●ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、またはボールがゴールキーパーの手または腕とグラウンドや自分の体など他のものとの間にあるとき
●ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき
●ボールを地面にバウンドさせる、または空中に軽く投げ上げたとき
ゴールキーパーのいわゆる「6秒ルール」なのですが、この6秒というのもボールをキャッチした瞬間からではなく、安全にボールをコントロールできる状況になってから6秒間と解釈します。ゴール前の混戦でボールをキャッチした際には相手プレーヤーがゴールキーパーから離れ、安全にボールを6秒間コントロールできる状況になったところからカウントが始まります(このあたりは審判の裁量なので何とも言えませんけれどね)。通常は6秒経ってもボールをリリースしない場合はゴールキーパーにプレーを促し、それでもコントロールし続けた場合には間接フリーキックの反則を取ることになります。でも私はこの反則は数えるほどしか見たことがありません。安易に取りづらい反則ではありますよね。
さておき。
以下の状況においてフィールドプレーヤーはゴールキーパーにチャレンジしてはいけないことになり、その場合の反則には間接フリーキックが与えられます。
①両手でボールを持っているとき
②(両手片手は問わず)手とゴールキーパーの体の一部、手と地面、手とゴールポスト等の間にボールがあるとき
③手のひらの上にボールを乗せているとき
④ボールをコントロールしている状態でバウンドさせたり、空中に軽く投げ上げたとき
③と④はパントキックの際の動作ですから、それを妨げる行為は間接フリーキックになるという解釈です。相手のシュートを一旦手のひらではじいてワンバウンドさせてから補給する行為はこれには該当しません。
②はいろいろと誤解も多いのですが、例えばゴールキーパーの手と他のプレーヤーの体の間にボールがある場合など、ゴールキーパー自身の意図に反した動きをするものとの間にボールがある場合はコントロールしているとは判断されません。動かない対象物とゴールキーパーの手の間にボールがある場合に限られます。・・・と思っています(;^^)
そして今回の件に該当するであろう①の状況です。「吉満選手が手のひらでがっちりキャッチしていない」という反論があるかも知れませんが、そんなことは競技規則には書かれていません。あくまでもフィールドプレーヤーがゴールキーパーにチャレンジした際、ゴールキーパーが手、もしくは腕でボールをコントロールしていたかどうかが焦点なのです。
ハイライトの1:40~を見ると、吉満選手は一旦ボールを拾い上げていますから、この状況ですでにボールをコントロールしていると判断できる状況です。ですから競技規則に則って栃木の間接フリーキックでプレーを再開させるのが正しい解釈ではないかと考えています。
映像を確認すると、このプレーは一本のロングボールから起きた出来事です。主審はハーフウェーライン付近の真後ろからこのプレーを見ており、吉満選手は副審に背を向けているため、審判の死角で起きた出来事だった感じがします。適切なポジショニングが取りづらい場面であったことは確かですから、誤審というより見えていなかったというのが実情なのかも知れません。これに関しては審判を責めるのはちょっとかわいそうかなぁ・・・。
前節のPKをとられた場面にしてもそうですが、長いシーズンですから不運な判定は起こり得ます。もちろん、それは極力少なくしてプレーや結果に影響を与えないようにして欲しいですけれど、今回のケースは仕方がなかったのではないでしょうか。
ですから、吉満選手のプレーはミスではありませんし、審判のジャッジも見えていなかっただけで誤審ではありませんでした。栃木が勝利したので不運に不運が重なった結果の判定だと納得出来ます。
吉満くん、胸を張ろう!君は悪くないぞ!
でも前節のPKシーンは完全に誤審です(;^^)
さてさて。
昨日の試合後、GK吉満選手が泣いていたという話を聞きました。同点に追いつかれた失点につながるプレーがあったのがその理由でしょうけれど、案ずるな吉満くん。簡単にクリアすべきだったという結果論はさておき、君のプレーは悪くないということを私が証明してみせます。
というわけで、その問題のプレーをサッカーの競技規則に照らし合わせながら考察してみたいと思います。
失点シーンで吉満選手は両手でボールを取りに行き、相手とボールの間に体を入れてボールを両手で拾い上げたところ、相手の右足でボールを前に蹴りだされてそのまま無人のゴールへシュートを許しました。
これが吉満選手のミスとされているようですが、私はこのプレーが大分選手による競技規則の『第12条 ファウルと不正行為』における「危険な方法でプレーする」に該当するプレーとなり、栃木の間接フリーキックでの再開が望ましかったのではないかと考えています。
そもそもこのプレーは吉満選手が「ボールを保持」している状況から生まれています。ではGKがボールを保持、コントロールしているというのはどういう状態のことなのでしょうか。『競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン』を見てみます。
「第12条 ファウルと不正行為 ゴールキーパーの反則」
ゴールキーパーは、6秒を超えてボールを手または腕でコントロールすることができない。次のとき、ゴールキーパーがボールをコントロールしていると判断される。
●ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、またはボールがゴールキーパーの手または腕とグラウンドや自分の体など他のものとの間にあるとき
●ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき
●ボールを地面にバウンドさせる、または空中に軽く投げ上げたとき
ゴールキーパーのいわゆる「6秒ルール」なのですが、この6秒というのもボールをキャッチした瞬間からではなく、安全にボールをコントロールできる状況になってから6秒間と解釈します。ゴール前の混戦でボールをキャッチした際には相手プレーヤーがゴールキーパーから離れ、安全にボールを6秒間コントロールできる状況になったところからカウントが始まります(このあたりは審判の裁量なので何とも言えませんけれどね)。通常は6秒経ってもボールをリリースしない場合はゴールキーパーにプレーを促し、それでもコントロールし続けた場合には間接フリーキックの反則を取ることになります。でも私はこの反則は数えるほどしか見たことがありません。安易に取りづらい反則ではありますよね。
さておき。
以下の状況においてフィールドプレーヤーはゴールキーパーにチャレンジしてはいけないことになり、その場合の反則には間接フリーキックが与えられます。
①両手でボールを持っているとき
②(両手片手は問わず)手とゴールキーパーの体の一部、手と地面、手とゴールポスト等の間にボールがあるとき
③手のひらの上にボールを乗せているとき
④ボールをコントロールしている状態でバウンドさせたり、空中に軽く投げ上げたとき
③と④はパントキックの際の動作ですから、それを妨げる行為は間接フリーキックになるという解釈です。相手のシュートを一旦手のひらではじいてワンバウンドさせてから補給する行為はこれには該当しません。
②はいろいろと誤解も多いのですが、例えばゴールキーパーの手と他のプレーヤーの体の間にボールがある場合など、ゴールキーパー自身の意図に反した動きをするものとの間にボールがある場合はコントロールしているとは判断されません。動かない対象物とゴールキーパーの手の間にボールがある場合に限られます。・・・と思っています(;^^)
そして今回の件に該当するであろう①の状況です。「吉満選手が手のひらでがっちりキャッチしていない」という反論があるかも知れませんが、そんなことは競技規則には書かれていません。あくまでもフィールドプレーヤーがゴールキーパーにチャレンジした際、ゴールキーパーが手、もしくは腕でボールをコントロールしていたかどうかが焦点なのです。
ハイライトの1:40~を見ると、吉満選手は一旦ボールを拾い上げていますから、この状況ですでにボールをコントロールしていると判断できる状況です。ですから競技規則に則って栃木の間接フリーキックでプレーを再開させるのが正しい解釈ではないかと考えています。
映像を確認すると、このプレーは一本のロングボールから起きた出来事です。主審はハーフウェーライン付近の真後ろからこのプレーを見ており、吉満選手は副審に背を向けているため、審判の死角で起きた出来事だった感じがします。適切なポジショニングが取りづらい場面であったことは確かですから、誤審というより見えていなかったというのが実情なのかも知れません。これに関しては審判を責めるのはちょっとかわいそうかなぁ・・・。
前節のPKをとられた場面にしてもそうですが、長いシーズンですから不運な判定は起こり得ます。もちろん、それは極力少なくしてプレーや結果に影響を与えないようにして欲しいですけれど、今回のケースは仕方がなかったのではないでしょうか。
ですから、吉満選手のプレーはミスではありませんし、審判のジャッジも見えていなかっただけで誤審ではありませんでした。栃木が勝利したので不運に不運が重なった結果の判定だと納得出来ます。
吉満くん、胸を張ろう!君は悪くないぞ!
でも前節のPKシーンは完全に誤審です(;^^)
ちなみに西が丘のPKは絶対シュミレーションだし、後半の大石へのユニびょーん&首投げの方がPKだと。
結果的に勝ったので、良くも悪くもこうして冷静にこのプレーを振り返ることが出来ますね。やはり結果がすべてですから、万が一にも勝ち点を落とすことにつながっていれば、批判的なものは今以上にたくさん出てきたと思います。
本人が一番つらく苦しい思いをしているでしょうから、結果がともなった今回は逆に擁護したい気持ちです(;^^)
J3の審判のレベルは・・・多くを求めちゃいけないのでしょうか(笑)。