テレビで”MR.マリック”だとか”セロ”などの「マジック番組」が時々放送されていますね。
私はこの「マジック番組」が大好きでビデオに撮って欠かさず見ています。
さすがにプロの技ですね。
スロー再生で見ても全然タネが判りませんね。
たまにタネ明かしされると、なるほど!とその「着想」に驚かされます。
その内、ただ見ているだけでは物足りなくなり、2~3年前から自分でもやってみる事にしました。
もちろん、簡単な手品ですが・・・。
まず、家で試しに何回か練習して、その後で飲み会などで披露します。
こちらがタネを知っていて、周囲の驚く様子を見ると結構快感です。
先週、今年第一回目の忘年会がありました。
私が所属している部署の忘年会でしたが、その席でも、ただ飲んでるだけじゃつまらないので、”手品を見せてよ!”という事で新ネタを2つほど披露しました。
我ながらうまく行って、その場を盛り上げる事ができました。
そして、その翌日の事です。
所属部署の所長からお昼前に電話が掛かってきて、
”これからそちらへ行くからどこかで昼飯でも食べよう。”とのお誘いが・・・。
うちの所長は普段、仕事に対しては部下から”鬼”と恐れられている人物です。
”これは何かあるな。”と私。
所長の次の言葉を待っていましたら・・・。
”ついでに昨日の手品のタネを教えてくれ~!”
”え~、なんですかそれ! 手品のタネは秘密ですよ!”と私。
”そんな事言わないで、頼むよ!最近、孫が生意気になって来たから、手品を見せてギャフンと言わせたいんだよ!”
”昨日見た手品は不器用な俺でも出来るのか?ちょっと教えてくれ!”と、食い下がる所長。
”じゃあ、しょうがないですね。お教えしましょう。”と嫌々ながら私。
結局、昼休みでは時間が足りないと言う事で夕方、近くの喫茶店で待ち合わせをする事にしました。
夕方、喫茶店でさっそく手品のレクチャーを・・・。
”この手品のタネはこうですから、コツはここをこうやって・・・。”
”なるほど~。こうやるのか?”
30分ほど練習をして、”後は家で何回か練習して下さいね”と私。
すると、くだんの所長が・・・。
”よし!これは判った! 手品が一個だけじゃ物足りないから、もう一個教えろ!”
やはりこの所長、”鬼”になるのは「仕事」だけじゃなかった!!
かくして私は、せっかく仕入れたネタを二つも取られるはめになったのでした。
所長が孫の前でうまく手品を披露出来たかどうかは、いまだ定かではない・・・。