先週の金曜日に日本古典奇術・手妻の出世披露に行って来ました。
手妻とは日本に古くから伝わる奇術のことで、江戸時代に、稲妻のごとく手を素早く動かすことから、そのように言われるようになったと伝えられています。
1997年には文化庁より「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」に指定されています。
会場は高円寺駅北口から徒歩5分の座・高円寺です。
今回初めて来てみました。
1階のロビーの壁には子供達が作成した折り紙が展示されていました。
この手作り感がまさに地元に密着した文化会館という雰囲気です。
ロビーの奥にある階段の丸い照明が独特です。
地下へ降りる螺旋階段階段もご覧の通り。
藤山流手妻の出世披露「驚天動地」が行われる地下2階の座・高円寺2へと向かいます。
地下2階のロビーの壁にはたくさんの絵画が展示されています。
受付を済ませて、会場内へと入りました。
客席数約300席。 ここでどんな芸が披露されるのでしょう!
残念ながら上演中は撮影禁止でしたのでパンフレットで紹介します。
一部のショーはバラエティで最初に出世披露御本人の藤山大成さんが通常のマジックを披露しました。
その後は、日本奇術界を牽引してきたマギー司郎さん、ケン正木さん、元ナポレオンズのボナ植木さんが出演しました。
この3人のショーが観れただけでも貴重です。
その後は、藤山流師匠の藤山新太郎さんとベテラン3名による豪華対談です。
いずれもほぼ同年代という事で和気藹々と話が進みます。
そして二部は出世披露の口上から始まりました。
そこには、何と!飛び入りでTVでもお馴染みのマジシャン前田知洋さんも駆け付けてくれました。
その後は、生演奏にのせた大成さんの日本舞踊。 これまでの修行の成果の見せ所です。
そして、いよいよ手妻の演技へと移りました。
兄弟子の藤山大樹さんと大成さんの掛け合いによる「お椀と玉」という手妻。
更に藤山新太郎さんによる手妻の名作「蝶のたはむれ」です。
続いて大成さんの新作「羽根と扇子と傘」。取りは大樹さんの「七変化」でした。
大樹さんは海外でも手妻を披露して高い評価を得ています。
司会はなく全て音楽だけで進行して行くのが江戸時代からの手妻の興行形態だそうです。
こうして約2時間の出世披露が終了して、日本古典奇術・手妻を受け継ぐ数少ない後継者が生まれました。
今後は手妻がよりメジャーになる様に更に芸を磨いていって欲しいものです。
さて、かなり時間も遅くなり、お腹が空いてしまいました。
手妻観賞の後は高円寺駅前にある純情商店街へと向かいました。
ガンダムS君が良く行くという居酒屋・大将は店の前の道まで臨時席ができるほど満席でした。
そこは諦めて、その近くの焼き鶏屋へ。
このお店は秘伝のにんにく醤油だれが人気の鶏専門店でした。
お店自慢の焼き鳥! 確かに美味い!!
博多水炊きも行ってみよう!
鶏の出汁が効いていて、これも美味しです!!
手妻を観て、水炊き食べて、楽しい花金の夜となりました。