一昨日は昔の同僚のTさんから飲みのお誘いがあり、板橋へ。
Tさんと会うのは3年ぶりです。
最近、何故か昔の仲間からお誘いの電話が多い・・・。
そんな訳で、JR埼京線板橋駅にて待ち合わせ。
何故に板橋で飲み会か?
それは遡る事、十数年前の事。 まだバブルの余韻が残っていた時代です。
HさんとTさんは新宿は歌舞伎町のとあるカウンターバーの常連でした。
そのカウンターバー(現在はすでにありませんが・・・)に勤めていたマスターが独立して自分の店を始めました。
同じ頃、HさんとTさんも袂を分けて、Tさんは板橋のとある会社へ転職。
その後、Hさんも渋谷の現在の事務所へ移る事になりました。
それから、10年が経ち、先日Tさんが板橋の駅前を歩いていたら、どこかで見た事のある人とすれ違いました。
その人がまさに常連だった店のマスターだったのでした。
マスターは独立して、最初は歌舞伎町でバーを経営していましたが、バブル崩壊と共に店の景気も悪くなり閉店。
その後、一人で板橋の駅前で小さな居酒屋を始めたそうです。
そんな事で、Tさんがそのマスターの店に再び行くようになり、そこでHさんの話しも出て、是非会いたいから連れて来て欲しいとの事でした。
人の縁とは異なもの味なもの。 一度は途切れていた糸がまたここで繋がりました。
板橋駅前の狭い路地裏にその店はありました。
店の名前は「魁」(カイ)といいます。
すでに還暦を越えたマスターですが、5年前にこの店を居抜きで借りて営業しているそうです。
このレトロな雰囲気。 Hさんは嫌いじゃありませんね!
店内にはマスターが若い頃から好きだったと云うローリングストーンズの曲が流れています。
いまでは結構若い女性客もおなじみさんになってくれているのだとか。
歌舞伎町のど真ん中のカウンターバーでも、自分の手作り料理を出していたマスター。
その腕は衰えていませんでした。
この”焼とん”も美味しい!!
さらに、この手羽餃子は絶品です!!
「鶏口となるも牛後となるなかれ」
小さいながらも一国一城の主です。
そう云えば、マスター。
白髪がまじった髪を”ちょんまげ”のように後で結わえてた!!
有川 浩 著 「図書館戦争」を読みました。
2019年(正化31年)。
公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。
高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。
名は笠原郁。
不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?
代表作「塩の町」「空の中」「海の底」(自衛隊三部作)はどれも面白かった。
本作も2006年に初版が出て以来シリーズ化されて全4作が出ています。
漫画、アニメにもなった話題作と云う事で読んでみました。
近未来の{公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律}として、 「メディア良化法」が成立し、国家による検閲がなされている社会で、それに対抗する 組織として、変容した図書館と防御武装した図書隊との軋轢がある世界。
あいかわらずのSF的荒唐無稽なストーリー。
表現の自由や、情報規制と検閲などのシリアスな問題を背景にしてますが、実はその中身はまじめで不器用な大人たちのラブストーリーでした。
かっこいいキャラクターと、ありえない世界で繰り広げられる非日常。
軽い恋愛小説みたいに読めてしまう、まさに”ライトノベル”といった作品でした 。
とうとう「JIN-仁-」が終わっちゃいましたね。
Hさんもこのドラマは毎週かかさず観ていました。
TVドラマで毎週欠かさず観ているのは「JIN-仁-」以外ではNHKの大河ドラマぐらいです。
大河ドラマは我が家では昔からこの時間帯に観る習慣になっているので、ある意味惰性的な処があります。
そう云った意味では「JIN-仁-」はHさんが珍しくハマったドラマでした。
日本中に同じような人がいたようで最終回の視聴率は関東地区で26・1%、関西地区で29・2%だったそうです。
その最終回では現代と江戸時代が平行して進むパラレルワールドだった事が明かされましたが、その点はHさんもある程度予測はついていました。
そして最後には南方仁が江戸時代では橘咲と結ばれ、現代では婚約者の友永未来も目覚めて、両方ハッピーエンドで終わると思っていたのですが・・・。
その点はみごとに予想がハズレました。
しかし、最終回の終わり方もこれまでの伏線が効いていてなかなか面白かったです。
原作者とTBSの担当者側が色々と煮詰めていって漫画とドラマの両方のアンサーを出したって感じなのでしよう。
先にこの原作を読んでいた人も今回の結末は楽しめたのではないでしょうか。
このドラマの出演者並び製作スタッフに賞賛を送りたいです。
「白いリボン」
公開 1010年
クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルトリッヒ・トゥクール
舞台は第一次世界大戦前夜の北ドイツの小さな村。
大地主の男爵を中心に、人びとが静かに暮らすプロテスタントの村を、数々の奇妙な事故が襲う。
はじまりはドクターの落馬事故だった。
小作人の転落死、男爵家の火事、荒らされたキャベツ畑、子供の失踪。
それぞれの事件が、徐々に村の空気を変えていく。
誰の仕業なのか、皆が不信感を募らせる。
そして。村人たちの素の顔が次第に浮き彫りになっていく。
陽気な収穫祭に沸き、すんだ賛美歌の響く教会に潜む、悪意、暴力、嘘、欺瞞。
少年の腕に巻かれた白いリボンは、「純粋で無垢な心」を守れるのだろうか・・・。
「白いリボン」は罰の印としてこどもたちに付けられるリボンのこと。
終始ミステリー・タッチで、作中に登場する教師が、一連の出来事を年老いてから回想する、といった体裁で、村で起きた事件が綴られます。
全編モノクロの画面からは謎の不気味さを強要するような圧迫感がじわじわと募ってきます。
厳格な教育、大人たちの欺瞞、閉鎖的な村社会…
子供たちは抑圧され、憎しみを抱き、暴力が生まれ、連鎖されていく…。
伏線張りまくり、思わせ振りな映像の連続...。
血は一切流れないのに、残虐さ満点。
しかし結局、映画は最後まで、誰が犯人なのかは明確に提示することなく終わる。
不穏で残虐な「空気」だけが残ります。
09年カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞したミヒャエル・ハネケ監督の作品。
この映画のお勧め度:☆☆☆
金曜日の夜は新橋で飲み会でした。
メンバーはHさんが今の事務所に移る前にいた会社でお客先の担当者だったY本さんとY崎さん。
それにHさんの前の会社の同僚のS道さんと部下だったI益君の4人です。
I益君は現在はY本さんの会社に転職しています。
HさんとI益君とは現在でも年に何回か会って飲む事があり、たまたまそれを聞いたY本さんから”Hさん、10年ぶりに会おうよ!”とのお誘いでした。
待ち合わせ場所はJR新橋駅前のSL広場。
サラリーマンの聖地? 新橋で飲むのも10年ぶりです。
18:30に集合してY崎さんが常連だと云う駅前の居酒屋へGO!!
お互いの10年間のブランクを埋めるべく昔話とその後の経過報告とであっと云う間に時間が過ぎてゆきました。
しばらくしてI益君から”Hさん、K貞君も呼びますか?”との提案が。
K貞君もかってのHさんの部下で、いまでもI益君と一緒にたまに飲みにいきます。
I益君が電話してみると、なんとK貞君も新橋の近くのビアガーデンで飲み会をしており、もう少しで一次会が終わるので、駆けつけますとの事。
15分ほどしてK貞君も我々に合流!! ますます飲み会は盛り上がります。
やがて、K貞君から ”Hさん、まだゴルフ100ぐらいですか?” との一言が・・・。
”え? K貞君 Hさんのブログ見てるの?”
”ちゃんとチェックしてますよ!! 最近は100前後ですよね?” とK貞君。
10年前はゴルフ初心者で120台だったはずのK貞君ですが・・・
”K貞君はゴルフやっているの?”、 と聞くと
”また、始めましたよ!! 最近はめったに100以上は叩きませんよ!! Hさんの昔のようにドライバーは250ヤードくらいは飛ぶようになりました!!”
との事。
”冗談じゃないよ! 今は250ヤードどころか270ヤードは飛ぶな~!!”とつい勢いで言ってしまったHさん・・・。
”じゃ~、今度一緒にやりましょう!!”と自信満々のK貞君。
こうして、K貞君とのラウンドが決定したのでした。
K貞君がどれだけ成長したのかを見るのは楽しみでもありますが・・・
ん~!!飛距離でもまだまだ若い人には負けたくはありませんね~。
蒼き海狼」を読みました。
時は二度の元寇という国難に瀕する鎌倉時代。
大モンゴルは神風ならぬ台風によって敗退を余儀なくされたが三度の侵攻のため虎視眈々と島国日本を狙う。
三度目の蒙古襲来を阻むべく、鎌倉幕府執権・北条時宗の懐刀・平頼綱の命を受け、謀者として独り大陸に渡った若き海の民―朝比奈蒼二郎。
大モンゴルの懐中深く潜りこみ、北は流鬼国(カラフト)から南は大越(ベトナム)へと敵情を探る。
フビライの殺害まで企む蒼二郎の雄飛のはてに待ち受けていたものとは?
二度の元寇については遠い昔に教科書で習いましたが、三度目があったかもしれなかったと云う事までは知りませんでした。
その三度目が起きていたら今の日本はどうなっていた事でしょう。
鎌倉時代にすでに元の属国になっていたのかも・・・。
その三度目の襲来を阻止すべく大陸に渡った朝比奈蒼二郎の活躍を描く冒険小説です。
弘安の役以後の当時のアジア大陸の情勢がよく描かれていて、歴史的にも非常に勉強になりました。
また、大越(ベトナム)での戦いが結構詳しく描かれています。
侵略してくる大国に対して小国なりに粘り強く戦う姿は、まさに我々が知っているベトナム戦争の時と同じです。
昔も今も国民気質が普遍である事の証のようです。
久々に面白い歴史小説を読みました。
「ウォール・ストリート」
公開:2010年
出演:マイケル・ダグラス、 シャイア・ラブーフ
2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー。
カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。
そして2008年、ウォール街の若き金融マン、ジェイクの会社が突然破綻した。
心の師である経営者は自殺し、ジェイク自身も資産を失ってしまう。
それが金融業界の黒幕ブレトンの陰謀だと知ったジェイクは、復讐を誓い、ゲッコーに助言を求める。
しかし、ゲッコーはジェイクの最愛の恋人ウィニーの父親でもあった。
ゲッコーは絶縁状態のウィニーとの仲を取り持つことを引替条件に、ジェイクと手を組むことに同意するが…。
1987年オリバー・ストーン監督製作の「ウォール街」という映画の続編。
インサイダー取引の罪で服役していたゴードン・ゲッコーが出所する処から物語が始まります。
金融界では相変わらず貪欲にマネーゲームが繰り返されている。
「生き馬の目を抜く」ような業界で若き金融マンのジェイコブ・ムーアもまたその荒波に翻弄されている・・・。
これはを金にまつわる丁々発止の駆け引きが描かれるのか!
と期待して観ていたら・・・
娘と絶縁したままのゲッコーがどうやってその関係を修復するのかと云う親子関係がメインの物語でした。
「金より大事なのは時間だ」
老い、死が近づくなかで膨大な金だけを持っててもしょうがないが、かと云って金がなければ可愛い娘に何にもしてやれない・・・。
この状況をゲッコーがいかに打破するかが見所です。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆
渋谷警察署の向え側に「ゴーゴーカレー」がOPENしたと云うので行ってみました。
オープン当日は、先着555名になんとカレーが一杯55円!で食べられるキャンペーンも行なわれたとか。
地下1階にあるお店に降りる階段は鮮やかな黄色に塗られて、店内の入口の前には御覧のようなゴリラのマークと「男は黙ってカツカレー」の看板が・・・。
金沢市を中心とする石川県のカレー店で作られている、「金沢カレー」。
なんでも、社長さんが、同じ石川県出身の松井選手のメジャーリーグに挑戦した事に触発されて脱サラをして5年間カレー店で修行し、2003年に地元でこのカレー店をOPENさせました。
その後は順調に店舗数を増やし、念願だったニューヨークにも店舗を構える程に成長したそうです。
トレードマークのゴリラも松井秀喜選手をモチーフにしているそうです。
店内では最初に券売機で食券を買う、食券制となっていました。
メニューは基本ベースのゴーゴーカレーから、
ロースカツカレー (ロースカツ1枚) 、チキンカツカレー (チキンカツ1枚) 、ウィンナカレー (ウィンナ4本) 、エビフライカレー (エビフライ2本タルタルソース付き)
さらには1000円のメジャーカレー (ロースカツ1枚,チキンカツ1枚,ウィンナ2本,エビフライ1本タルタルソース付き,ゆで卵1個,ライスはビジネスクラス)
2500円のワールドチャンピオンクラス (ロースカツ1枚,チキンカツ1枚,ウィンナ4本,エビフライ2本タルタルソース付き,ゆで卵1個,ライスは1500g)なんて云うのもありました。
またライスの量もヘルシークラス (小盛り ) エコノミークラス (通常盛り) ビジネスクラス (大盛り ) ファーストクラス (特盛り ) と分かれていました。
たまごやチーズ、ウインナー、納豆など、色々なトッピングができます。
雑誌『日経トレンディ』で一度だけ開催されたカレーチェーン選手権ではルー部門、ライス部門、カツ部門で3冠を達成したのだとか。
店内は非常に明るく、キッチンのカウンターの上には液晶TVが設置されて、常に過去に紹介されたテレビ番組の映像及び音声が流れ続けています。
Hさんは”クセになる味!”らしい?ロースカツカレーを食べてみる事に。
待つ事、5分でロースカツカレーが登場!
銀色の食器に盛られたカレーはドロっとして黒っぽい・・・。
そのカレールーの上には揚げたてのカツにソースがジグザグにかかっています。
カツの横にはキャベツがモリモリの状態で置かれています。
スプーンではなく、フォークで食べます。
ルーに中には具材が全て溶け込んでいるらしく形がありません。
ドロリとした濃厚な味です。
ロースかつはそれ程厚みはりません。
揚げたてなので衣がサクサクとしています。
カレールーとソースの味が合わさると、さらにその味が濃厚に・・・
と云うか、少ししょっぱいような・・・。
”早い、安い、ボリュームあり!”で、若い人には受けそうなカレー店でした。
伊坂 幸太郎 著 「砂漠」を読みました。
入学した大学で出会った5人の男女。
ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。
共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。
自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く。
社会という「砂漠」に出る前の大学生活という「オアシス」。
東西南北+鳥井といった個性的な5人の大学生が、様々な試練に立ち向かいながら、成長していく。
5人が織り成す物語は時に甘く、時に切なく、それでいて、清々しい。
なかでも屁理屈をこねる変わった大学生・西嶋のキャラクターが最高です。
「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
といったような青臭いセリフが山のようにでてくる。
大学生活とはこういうものだったなーとしみじみ思います。
そして最後の学長の卒業式の言葉 が胸にしみます。
「学生時代を思い出して、懐かしがるのはかまわないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」
いい言葉だ!!
テンポよく読める小説です。
「十三人の刺客」
公開:2010年
出演:役所広司・山田孝之 ・伊勢谷友介・伊原剛志・松方弘樹・ 稲垣吾郎・市村正親
将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。
幕府の老中は、この暴君が国の要職に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。
斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。
信頼が置けて腕の立つ刺客を集め、斉韶が参勤交代で江戸から明石へ帰国する道中を狙うことに。
わずかな手勢で300人を超える軍勢を迎え討つため、新左衛門たちは落合宿を買収。
大掛かりな罠を仕掛け、斉韶ら明石藩の一行を待ち受けるが…。
久々に時代劇映画を観ました。
1963年の作品を三池崇史監督が、現在の豪華キャストで、よりリアルにスケールアップして、よりエンタテインメント性を増したリメイク作品に仕上げました。
極悪非道の殿様役の稲垣吾郎ちゃんの暴君ぶりは本当にハンパなかったです。
完全にジャニーズ=アイドルの枠を超えて、そら恐ろしくなるほどの怪演でした。
クライマックスは役所広司演じる島田新左衛門の「斬って斬って斬りまくれ!!」のセリフ通り、50分もの間、延々と戦いが展開されます。
流石に50分は長い・・・。
各役者陣の演技には素晴らしいものがありましたが、戦いに至るまでのストーリーに個々の物語が描ききれていないので、肝心の戦いのシーンでの素晴らしい演技にもイマイチ感情移入ができませんでした。
戦いのシーンを削ってでも、もう少し筋書きに深みがあればなお良かったですね。
それでも娯楽作品としてはまあまあ楽しめました。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆