山崎豊子 著 「約束の海」を読みました。
海上自衛隊の潜水艦「くにしお」と釣り船が衝突、多数の犠牲者が出る惨事に。
マスコミの批判、遺族対応、海難審判…
若き乗組員・花巻朔太郎二尉は苛酷な試練に直面する。
真珠湾攻撃時に米軍の捕虜第一号となった旧帝国海軍少尉を父に持つ花巻。
時代に翻弄され、抗う父子百年の物語が幕を開ける。
自衛隊とは、平和とは、戦争とは。
山崎豊子さんの未完の遺作とは知らずに読み始めました。
1988年7月23日横須賀港沖で海上自衛隊潜水艦なだしおと、民間の遊漁船第一冨士丸が衝突し乗客30名が死亡した。
この事故を題材に主人公・朔太郎が旧海軍士官の父の足跡などを通して、防衛のあり方や戦争と平和を考える・・・。
3部作の内の1部です。
何かと自衛権が問題となっている昨今、著者はこの物語を通して何を語りかけたかったのか・・・
本来なら2部、3部と続く所を読めずに本当に残念です。
ご冥福をお祈り致します。