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「オールディズ・何丁目の夕日?」  第3話

2007年12月07日 | ○○な話

オールディズ・何丁目の夕日?

第3話 「海水浴と焚き火

先日の「オールディズ 第2話」で、「ストーブ」の話を書きましたら、それを読まれたある方から「薪と石炭スト-ブが別々であることを初めて知りました。」とメールを頂きました。

暖かい地方で育った方には判らないですよね。

北海道も最北端ともなると、我々が子供の頃は本当に寒かったんですよ。

冬の話を書く前に、夏の話をしましょう。

たとえば、「海水浴」です。

私の実家は元漁師でしたから、海へは徒歩3分の所に住んでおりました。

子供の頃は夏休みともなると、家で海水パンツに履き替えて、そのまま海へ直行です。

海では、だだ泳ぐだけではありません。

海水浴=漁」 です。

手製の”ヤス”を持っていって、獲物を捕るのです

カニやツブ貝、ウニはもちろん、魚を”ヤス”で突いて捕ってました

まさに”捕ったど~!の世界です。

北海道の夏は短いです。

そして、海水浴が出来る期間はもっと短いです。

私の田舎では”7月終わりから8月のお盆前までの約2週間”しか泳げる期間がありません。

ですから、その間は多少天気が悪くて寒くても、泳ぎに行きました

日によっては陸の気温よりも海の水温の方が高かかったりします。

海に湯気が上がるのを見た事があるでしょうか?

陸より海の方が温かいので湯気が上がります。

それはそれは大きなお風呂?です。

それでも、海で10分も泳いでいると、冷たさで唇は紫色に変わります。

そして、浜に上がると寒さでガタガタ震えます。


そこで、海水浴に「焚き火」は欠かせません。

砂浜に打ち上げられている乾いた小枝や材木を拾い集めて、丸めた新聞紙を入れて火を付けて焚き火をします。

焚き火」で暖を取りながら、体が暖まったら、また海へ行って泳ぐのです。

そして、その「焚き火」で捕ってきた獲物を焼いたり、空き缶を鍋代わりにして煮たりして食べるのです。

海の近くにある畑で”じゃがいもを取ってきて「焚き火」の下の砂の中に入れておいて”焼き芋を作って食べたりもしましたね。

泳いで腹をすかせて食べるとどれも最高に美味かったです。

都会で育った方から見ると、まるで原始人の生活のように聞こえるかもしれませんね。

捕ってきたウニは割ってそのまま生でも食べますが、焼いて食べました。

ウニのくちばし”に小枝の先っぽで穴を開けて中の海水を出します。

そのまま丸ごと「焚き火」の中に放り込んで、中の水分が蒸発したら「焚き火」から取り出して、まず、焼け焦げたウニのトゲを小石で擦って取ります。

その後に丸裸になったウニの殻をその小石で割って、中の身を小枝を箸代わりにして食べるのです。

ウニのくちばし”って判りますか?

殻の下面に丸い穴があり、ここが口です

口の内部には「アリストテレスの提灯(ランタン
)」と呼ばれる白い石灰質で出来た、5個の歯があるんですよ。

ちなみに、”ウニの肛門”はどこにあるでしょう?

食べた物は出さなければなりませんよね。


実は、”ウニの肛門”は殻の真上か、それをはずれた上面あります


とげが集まっている中心です。

そこが”ウニの肛門”なんですね。

勉強になるでしょう! このブログ!

 


焼きウニ!!” 今では最高の贅沢品ですよね。

夏に「焚き火」にあたりながら海水浴をするなんて沖縄の人が聞いたら卒倒しそうですが、本当なんですよ。

そう言えば、昔、正月休みを利用して友人と沖縄へゴルフに行った事があります。

ゴルフは1日1ラウンドで、終わった後は暇です。

正月とはいえ北海道育ちの私にとっては沖縄の冬は北海道の夏と大差ありません。

そこでホテルの前の海で泳ぐ事にしました。

もちろん、我々の他には泳いでいる人は誰もいませんでした。

しばらくすると、そのホテルに泊まっていた家族が子供を連れて出てきて、我々と一緒に泳ぎ始めました。

どうも我々が泳ぎ出したのをホテルのベランダから見ていたようです。

どちらからいらしたのですか?と聞いた所、なんと私の田舎出身の家族でした。

沖縄の海は冬でも北海道の夏の海より温かいね~!って・・・

コメント
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