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日高川町高校生農育プロジェクト2年目へ 〈2022年10月14日〉

2022年10月14日 08時30分00秒 | 記事


農育プロジェクトでミカンを収穫する高校生(昨年)


 日高川町内在住の高校生らに農育の一環として有給で農作業を手伝ってもらい、次世代の農業の担い手づくりを目指す「農育プロジェクト」の2年目が始まる。町農業振興協議会若い農業者部会(藏光俊輔代表)が、高校生らに地元の農業や農家にふれ、農業を将来の進路として考えてもらう機会を提供しようと昨年度初めて実施。高校生10人が応募し、延べ約340時間、ミカンの収穫などに励んだ。時給は900円で、ミカン収穫やウメせん定作業の繁忙期となる12月から2月ごろまで。

 農業者の高齢化などで担い手不足が課題となる中、町の依頼を受けて検討した農振協議会若い農業者部会が企画したのは、高校生らを対象とした農育プログラム。初めての実施となったた昨年度は、部会メンバー7人の園地で毎月4回、週1回程度農作業に従事することに時給を支給する形で実施。町内の高校生ら10人が応募し、中には複数回研修に参加した生徒もいた。
 有給の農育研修として農作業に携わることで、高校生らが農業のやりがいや農家の暮らしなどを知るとともに、農家にとっては貴重な労働力を補える。高校生にとっては賃金を得ながら、将来の進路選択として農業を考えるきっかけにもなり、次世代の農業の担い手不足解消にもつながると期待する。
 受け入れを行うのは▼みはらファーム(三百瀬、三原康弘)10月下旬~11月上旬、サツマイモ収穫▼垣内農園(山野、垣内宏和)12月~2月、梅の木のせん定▼藏光農園(松瀬、藏光俊輔)12~2月、梅の木のせん定▼亀井農園(三百瀬、亀井浩)12月、ミカン収穫▼東農園(鐘巻、東浩志)1~2月、ミニトマト収穫、葉切り等▼森隆農園(若野、森幹也)12月、ミカン収穫▼瀧本農園(小熊、瀧本雅史)12月、ミカン収穫。
 研修時期は、いずれも週末で、募集締切は農園によって異なる。申し込み、問い合わせは日高川町農業振興課内町農業振興協議会若い農業部会事務局(電話22・2048)か(メールnougyou@town.hidakagawa/lg.jp)、(応募フォームhttp://form.run/@hidakagawa)。


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