改良が進み、幅員が広がった志賀地内の県道柏御坊線
日高町志賀地内の県道柏御坊線改良工事が順調に進み、今後、1、2年で完了するメドがついてきた。対向しづらい交通のネックを解消するほか、児童生徒の通学路の安全確保のため、延長1・8キロを拡幅や歩道を設けることで従来の2倍近くの幅員に整備。平成25年度から着手した概算総事業費13億円を見込む大型事業で、地元待望の道路が完了に近づいてきている。
工事区間はクエのモニュメントがある交差点から上志賀青年会場付近の交差点まで。集落を南北に通る主幹道路だが、幅員が狭い箇所があり、車のスムーズな対向に支障をきたしたり、児童生徒が通学時に使う道路でもあることから、以前から改良を望む声が上がっていた。
このため、幅員5メートル程度から2倍近くの全幅9・5メートル(うち歩道2・5メートル)の2車線化を図る改良工事を計画し、事業は平成25年度から測量設計に着手して、27年度から着工。できるところから拡幅、歩道設置等を着々と進め、整備できた場所から供用してきた。
現在、上志賀青年会場側から南方へ180メートル、クエのモニュメント側から北方へ1300メートルの工事が完了。コロナ禍で資材確保等に心配される時期でもあるが、今年度で一気に改良が進んだことで、完成への見通しがついてきた。
松本秀司町長は、生活や通学の道だけでなく「命の道」や「観光道路」との意味合いも含めて、県に早期改良を要望し続けており、地元民も「改良できれば生活の利便性が向上する」と一日も早い完成を待望。
今後も一部で用地交渉しながら、残りの改良部分320メートル内でもできるところから着々と進めていく方針で、県担当課は「今のところ支障なく、皆様のご協力のおかげで順調に進んでおり、ありがたい。早期に完成させたい」としている。
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