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日高川町文化賞に堅田洋子さんと土生お頭保存会、奨励賞は朝間千翔君とコスモス(コーラス) 〈2022年10月28日〉

2022年10月28日 08時30分00秒 | 記事

 令和4年度日高川町文化賞に、絵手紙サークル・コスモス会創設時から指導する堅田洋子さん(85)=土生=と、土生八幡神社祭礼の双頭獅子の継承に努める「お頭保存会(山崎茂樹代表)」が選ばれた。奨励賞には、紀央館高美術部長として活躍し、将来が期待される朝間千翔君(18)=和佐=と、コーラス活動で中津地域に元気を与える「コスモス(高尾光子代表)」を選出。表彰式は11月30日に農改センターで行われる。

 堅田さんは平成16年に絵手紙コスモス会を創設以来、18年間にわたって指導を続けている。創設から文化祭や公民館ロビー展などに出展し、自宅で絵手紙教室も開講。子ども会や各種団体、学校などの依頼を受けて体験指導している。四季折々の果物や野菜、植物などを描いた絵に言葉を添えた絵手紙が親しみやすいものとして、多くの人に普及させた。絵手紙を通じて、文化の普及とともに地域文化の高揚、文化活動の推進に尽力した功績は誠に大きい。平成7年から平成29年までNHK学園生涯学習通信講座絵手紙講座の講師も務めた。
 土生神社の獅子舞は、全国でも珍しい4人立ちの双頭獅子。雌雄の鬼が持つ矛と簓(ささら)の発する音と気配だけで舞う古風な獅子神楽で「お頭」と呼ばれる。同保存会は、昭和55年に発足し、同神事の保存、継承に努めている。
 平成6年、県無形民俗文化財に指定され、平成29年には「県民俗芸能祭」に出演。毎年、頭屋の氏子らが練習に取り組み、保存継承を確実なものにするために前年の頭屋が指導にあたるなど、獅子神楽を氏子地区が一丸となって、確かな継承に努めている取り組みは、無形民俗文化財の保存や地域文化の伝承に貢献、文化振興に功績が大きい。
 奨励賞の朝間君は、紀央館高美術部長を務め、主に油彩画を制作。令和3年の県高校文化連盟美術工芸部会選考会で、全国高校総合文化祭の県代表作品に選出された。全国規模の公募展への出品に向けて、精力的に制作に取り組む一方で、部員らとともにかわべ天文公園のストリートピアノにペインティングを施した。
 コスモスは、平成11年に発足。文化芸能祭、御坊日高女声コーラス発表会、県民合唱祭など各種行事へ積極的に出演。町内中学校や保育所を訪れたり、介護福祉施設なども慰問している。中津村閉村式では歌声が式典に花を添え、中津地域になかったコーラス活動で女性の活躍、地域文化の活性化と向上に貢献した。


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