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日高川町寒川でトップ切り統合地区説明会・小学校統合賛成、中学校は難色 〈2022年10月21日〉

2022年10月21日 08時30分00秒 | 記事


和佐委員長らが統合案を説明したが、出席者からは厳しい意見が相次いだ(寒川校区)


 日高川町が町立13校の小中学校を5校に再編統合を目指す小学校区別の地区説明会が19日の寒川第一小校区から始まった。以前から統合の要望が出されていた美山地区3小学校の統合案には、出席した保護者らも概ね賛成の意向を示したが、川原河小の施設を利用する案にはバスの通学時間を懸念。美山中を含む町内全4校を早蘇中施設に統合する案には、約45分のバス通学への不安などから再考を望む声が相次ぎ、説明会は初回から厳しいスタートとなった。

 小中学校再編推進委が検討経緯、統合の枠組みやメリットと課題、小学校は川原河、中学校は早蘇の施設を選んだ理由、通学時間などを説明。早蘇の校舎や施設などを動画で紹介したあと、質疑応答が行われた。
 冒頭、出席者が「提示された案で進めるという説明会か?検討して変更されることはあるのか」と質問。委員長の和佐公生教育長は「各地区の説明会で意見を頂き、推進委に報告して協議させて頂きたい」と答えた。その後は中学校の枠組みなどに対して「保護者の意見を聞いてほしい」などと不満の声が相次いだ。
 4校の中学を早蘇に統合する案には「通学距離以上の教育環境を整えてくれるなら新校に行かせたい」という肯定的な意見もあったが、「早蘇中は遠すぎて子ども達の負担が大きすぎる」「バス酔いの不安がある」「中間の中津地区に統合してほしい」「人数が急に増えるのもストレスがある。心のケアを考えるべき」などと反対意見が続出。和佐委員長は「検討委の協議でも、通学時間は生徒への負担は大きいが、教育活動を考えると旧町村の枠を超え、施設面でも最適だという意見となった。中間点への新校舎建築案も出たが、早急な再編が必要で既存校舎の活用に方針が固まった」と答えたが、出席者の理解は得られなかった。
 川原河への小学校統合は賛成が大半を締めたが、バスの通学時間を考えた統合先の再検討を望む声が出た。今後の進め方に対しても「推進委に保護者や寒川の代表者も含めるよう再編成してほしい」「説明会が終わった後もこのような場を再度開いてくれるのか」などの意見が出され、和佐委員長は「意見を再編委に報告して協議したい。1回だけでなく足を運ばせて頂いて報告し、意見を聞かせて頂きたい」と話した。
 地区説明会は、2回目の笠松小校区以降、11月16日の川辺西小校区まで9小学校区で開く。


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