垣内代表(入田選手右隣)らチーム関係者と防衛を喜ぶ
リング上で初防衛の声援に応える入田選手
プロ格闘技家の入田和樹さん(33)=和歌山病院勤務、日高川町入野=が1日、福岡県で行われた国際チャクリキ協会武湧会主催の「ドリームゲート10」でキックボクシングのヘビー級初防衛戦に挑み、王座に就いた昨年のタイトルマッチ同様に1RKO勝ちで初防衛に成功した。総合格闘家を相手に序盤から入田選手の右の拳が炸裂し、3度のダウンを奪う圧巻のKO劇でチャンピオンベルトを日高に持ち帰った。
総合格闘技チーム日高(垣内義秀代表)所属の入田選手(185センチ・92キロ)は、メーンの最終14試合ヘビー級タイトルマッチ(3分5R)に登場し、大道翔貴選手(岡山県・チームTED)と初の防衛戦に挑んだ。相手はレスリングの元学生王者で、キックボクシングでも王者の経歴を持つサウスポーの総合格闘家。
サウスポーは得意ではないという入田選手は、ジャブを中心とした攻めではなく、普段とは違う右ストレートと右キックから攻める攻撃パターンの練習を積んできた。それが功を奏し、試合開始から約1分経過後、入田選手の右ハイキックが相手をとらえると、得意の右ストレートで1度目のダウンを奪う。ラウンド後半に差し掛かったところで再び右ストレートが相手のガードを引き裂いて右側頭部に決まって2度目のダウン。相手選手は戦意を喪失し、陣営はタオルを投げ込む姿勢を見せたが試合は続行。すると、入田選手はパンチとキックの連打で赤コーナーに追い詰め、最後は右ストレートが炸裂し、初防衛を見事なノックアウト勝ちで飾った。
初防衛に成功した入田選手は「試合前は不安もあり、負けたら帰れない。何が何でもベルトを死守しようと思っていたので防衛出来て良かった。色んな団体の関係者も来ていたので、違う団体のタイトルも狙えるようにいつも戦えるように力をつけたい」と話し、リングサイドで見守った垣内代表は「相手も強かったが、緊張もせず、入田らしい持ち前の図太さで日ごろ通りの力を出してくれた。最高の結果を残してくれた。これでもっと試合のオファーが増えるはず」と愛弟子の初防衛を喜んだ。
アマチュア界で数々の実績を積んだあと2年前に韓国でプロデビュー。入田選手のスパーリングを見た格闘技団体・ドリームゲートの池端光治代表の目に止まり、昨年6月に同団体が主催する「ドリームゲート9」にオファーが届き、ヘビー級タイトルマッチで圧巻の1ラウンドKO勝ちで王者の座に就いた。
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