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東京五輪聖火リレー 管内で公募2人選ばれる  ランナーに木村波優美さん(御坊市)近藤雄一さん(日高川町) 〈2019年12月19日〉 

2019年12月19日 08時30分00秒 | 記事

「東京2020オリンピック」聖火リレーの県実行委員会は17日、同実行委員会枠の県内走行ランナーに45人が決まったと発表。公募で選ばれたのが38人(応募総数1660人)、県内出身で元五輪選手のPRランナーが7人。日高地方からは公募で御坊市の薗会館長として地域に貢献している木村波優美さん(65)=御坊市薗=と、地域おこし協力隊として県外から移住し、地域で活躍している近藤雄一さん(34)=日高川町寒川=が選ばれた。2人とも来年4月10日に走る。
 
 聖火ランナーは県実行委員会、プレゼンティングパートナー4社がそれぞれ募集・推薦し、東京2020組織委員会が決定。県実行委員会、4社ともに12日以降から本人へ聖火ランナー選出の速報を通知しており、25日以降に組織委員会が順次正式決定通知を伝達し、来年2月下旬以降に走行市町村、3月上旬以降に走行スロットが連絡される。
 1日当たり80~90人程度のランナーが走る。県内は来年4月10日、11日に行われ、2日間で160~180人が走行する。ランナー1人あたりの走行距離と時間は約200メートル、約2分間。日高地方から唯一ルート入りした御坊市は10日に薗地区津波避難タワー前三差路スタート、県立紀央館高校ゴールの約2・2キロで行われる。
 薗会館で館長を務める木村さんは「地域の皆さんに希望と勇気と笑顔を届けたい」と意気込む。
 23年前から民生委員を務め、身近な相談相手として地域住民に寄り添ってきた。11年前に薗会館事務員となり、6年前から館長として地域住民が安心して暮らしていけるよう奔走する日々。特技の茶道は教室で講師をするほどの腕前で会館では抹茶カフェを開き、地域住民に一服を提供している。そんないつもともにしている大好きな地域住民に「喜んでもらえたら」と聖火ランナーに応募した。
 現在は特にスポーツはしていない。高校時代にバドミントンをしていたように、もともと身体を動かすことや走ることは好き。本番に備えて今後、トレーニングを積むという。吉報に「地域の中から誰かが走れればと思っていましたが、まさか自分が選ばれるなんて。夢のようで実感がわかない。笑顔で2分間走り抜きます。できれば、御坊市の第1走者となって地元(市のコースは薗地区スタート)を駆け抜けたいですね」と笑顔を見せた。
 近藤さんは滋賀県出身。大手企業の楽天でエンジニアとして勤めていたが、日高川町地域おこし協力隊の道を選び、平成27年から寒川地区の専従員として地域おこしに取り組んできた。水害で壊滅状態となったホタルの復活や竹キャンドルを使った寒川ワンダフルナイトの開催を支えた。
 協力隊の任務完了後も「この地域を残すために、田舎に仕事が必要」という思いから、寒川に定住してパソコンやスマホ、データ通信などIT関連のソフト面をサポートする「そうがわパソコンサポート」を起業するとともに、小中高校生のプログラミング教育支援員として活動している。
「五輪は頑張っている人を応援できる素晴らしさがある」と話す。「聖火ランナーとして走ることで、寒川と同じような山間部の明るい未来を願いたい。またプログラミング教育を通して、これからの子ども達の生きる力が高まっていくことを願いたい」。


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来年4月10日 「東京五輪聖火リレー」コース決定 薗津波避難タワー前~紀央館高校 〈2019年12月18日〉

2019年12月18日 08時30分00秒 | 記事

「東京2020オリンピック」聖火リレーの詳細ルートが17日に発表され、日高地方から唯一ルート入りした御坊市は、薗地区津波避難タワー前三差路スタート、県立紀央館高校ゴールの約2・2キロに決まった。3月26日から121日間かけて全国都道府県を巡り、4月10日と11日に県内入りし、御坊市は10日に行われる。1964年の東京オリンピック聖火リレーは紀北地方だけで今回、日高地方で初めて実施される。
 
 聖火リレーは3月26日に福島県をスタート。県内のルートは4月10日に新宮市、那智勝浦町、串本町、白浜町、田辺市、御坊市、有田市、海南市、和歌山市を走り、和歌山マリーナシティ第1駐車場で聖火到着を祝うセレブレーションを行う。11日は和歌山市、岩出市、紀の川市、かつらぎ町、高野町、橋本市を走り、橋本市運動公園多目的グラウンドでセレブレーションを行う。
 御坊市内のコースは薗地区津波避難タワー前の三差路をスタートし、通称・18メートル道路(県道御坊停車場線)を北上。天理教湯川分教会前の県道交差点を、さらにJR御坊駅に向かって走り、県立紀央館高校でゴールする。走行距離は約2・2キロ。聖火ランナー1人あたりの走行距離と時間は約200メートル、約2分間のため、10人程度の聖火ランナーが18メートル道路を走る。スタート前にミニセレブレーションを行い、柏木征夫市長らがあいさつする予定。
 聖火ランナーは県実行委員会、プレゼンティングパートナー4社がそれぞれ募集・推薦し、東京2020組織委員会が決める。1日当たり80~90人程度のランナーが走る。県実行委員会の枠は44人。6人は過去の五輪出場者ら県推薦のため、公募は38人で、17日に県実行委員会が公表。25日以降に組織委員会が順次、正式決定通知と走行都道府県、走行日を伝達する。


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第13回きのくにロボットフェスティバル開催 〈2019年12月17日〉

2019年12月17日 08時30分00秒 | 記事


操作する人の動きを真似る「シード」


特別賞を受賞した北岡さん姉妹


 第13回きのくにロボットフェスティバル2019は15日、御坊市立体育館で開き、県内外から8千人(主催者発表)が来場。国内の最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーが人気を集めたほか、全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権、高専ロボコン全国大会上位チームの実演などがあり、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。4年連続で中国勢が参戦、初参加のタイ高専がブース出展し、日中、日タイの友好親善を深めた。
 開会式で実行委員会名誉会長の二階俊博自民党幹事長が「若い人材が新しいロボットの世界を切り開いてくれると期待している」、実行委員会長の仁坂吉伸知事が「御坊をロボットの甲子園にしようと言い続けているが、その要素ができてきた」、同副会長の柏木征夫市長が「国内外にこの大会の輪が広がっている」、実行委員長の吉田擴御坊商工会議所顧問が「さらに知名度を上げていきたい」とあいさつ。経産省、文科省幹部も祝辞を述べた。
 スーパーロボットショーはTHK(株)の「SEED(シード)」と、2年前にも参加した川崎重工業(株)の「duAro(デュアロ)」が参加した。
 「SEED」は等身大のヒューマノイドロボットでクラウドのAIにつなげれば遠隔操作できるAIロボットになる。女性に変身し、操作体験する和高専生徒らの動きをそのまま真似たり、テーブルに置いたペットボトルを手でつかみ、近くの人に手渡すパフォーマンスで会場を沸かせた。
 「duAro」はブースに常設し、子どもら来場者の似顔絵を描いた。順番待ちの列は終始、途絶えず、人気を集めた。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会でロボコン大賞を受賞した奈良高専、小山高専、地元の和高専が全国トップレベルのパフォーマンスを披露し、観客を喜ばせた。
 このほか、御坊少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」「わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展」、物産展もあった。

北岡さん姉妹(御坊小)特別賞受賞
全日本小中学生ロボット選手権
 全日本小中学生ロボット選手権は県内や近畿地区、北海道・東北地区、関東地区、東海地区、中国地区、四国地区、九州北地区、九州南地区の予選会を勝ち抜いた精鋭、4年連続で参戦した中国・山東省の艾克瑞特機器人教育集団の児童生徒代表の小学生44チーム、中学生41チームがトーナメントで熱戦を展開。アイデアや技を競った対戦に歓声が上がった。
 管内勢は3位以上の入賞者はなかったが、小学生部門で北岡真子さん(御坊小6年)の「白うさぎ」がイノベーション大賞(近畿経済産業局長賞)、妹の北岡璃子さん(同4年)の「アップル号」がドリーム大賞((株)和歌山放送賞)の特別賞を受賞。「優勝できなかったが、特別賞に選ばれてうれしい」と話した。
 きのくに高校生ロボット選手権は、地元の紀央館高校など県内8チームが出場し、技術を競った。


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御坊市内3カ所目「新町地区タワー」21日竣工式  690人収容 津波避難困難地域解消 〈2019年12月15日〉

2019年12月15日 08時30分00秒 | 記事

 完成した新町地区津波避難タワー


 御坊市内3カ所目の新町地区津波避難タワーが完成し、21日午前10時から竣工式を行い、テープカットや餅投げで祝う。小竹八幡神社近くの堀河屋野村前の市有地に鉄骨造りのタワーを建設。避難ステージは2層になっており、地区すべての住民690人を収容できる。薗地区、名屋地区のタワーはすでに完成しており、新町地区の完成で県が指定した市内の南海トラフ巨大地震津波避難困難地域はすべて解消される。
 
 用地(678平方メートル)は市が民間所有者から3733万9000円で購入。タワーは鉄骨造りで、柱材は津波漂流物対策で高強度角形鋼管柱を採用。上部の避難ステージは2層になっており、床面積はそれぞれ189平方メートルの計378平方メートル。最上階のステージの高さは11・42メートル、その下のステージは8・7メートルあり、ともに南海トラフ巨大地震の浸水深想定5・2メートル以上を確保した。
 階段は2カ所、スロープは1カ所あり、幅員はいずれも2メートルと広い。雨天対策で最上部の避難ステージは屋根部分に固定式テント(平時は防災ボックスに収納)を張れるようにし、LEDソーラー照明38灯、非常食や備蓄品などを収納する防災ボックス29台、近隣住民のプライバシーに配慮した目隠し壁(人口木)地震解錠ボックスを設けた。周囲の環境に配慮して白色で統一し、広々とした開放感もあり、地元住民も「良いタワーができた」と喜んでいる。
 竣工式には市、議会、地元の6町内会長や自主防災会長、建設・設計業者関係者が出席。柏木征夫市長があいさつ、向井孝行市議会議長と塩崎弘直至誠会自主防災会長が祝辞を述べ、市長、議長、地元代表の計6人でテープカットする。その後、餅投げを行い、タワーを見学する。
 建設事業は公募型プロポーザル方式で設計・監理と建設工事を一括発注し、(株)谷口組=谷口光代表取締役、御坊市湯川町財部=と(株)寺前則彦設計室=久岡政弘代表取締役社長、印南町西ノ地=の特定建設工事共同企業体が請け負った。請負契約額は3億996万円。
 平成26年10月に県が南海トラフ巨大地震、東海・東南海・南海3連動地震それぞれの避難困難地域を指定。南海トラフ巨大地震では市内で名屋、新町、薗の一部(面積35・5ヘクタール、1209人)を指定したが、3地区とも津波避難タワーが完成したことですべて解消される。3連動地震の津波避難困難地域については日高地方で該当はない。
 
 
 全国初のソーラー照明採用
 緊急避難時は自動で最大照度
 
 ソーラー照明38灯は、全国初の「みちびき(準天頂衛星システム)」対応型を採用した。衛星から電波で位置情報を計算する衛星測位システムで「みちびき」は日本版GPSとも呼ばれ、内閣府が主導し、防災など利用推進を図っている。
 平時は日没から日の出まで最小照度。「みちびき」の災害・危機管理通報サービス「災危通報」を受信し、その情報が御坊市(和歌山県)を対象にした緊急地震速報、大津波警報、津波警報の場合、自動で最大照度に切り替わる。
 緊急時以外でも最上部の避難ステージ、スロープと階段の登り口付近の計2カ所に取り付けた無線スイッチを押せば、最大照度に切り替えられる。全国に先駆けて採用したことで今後視察も増えそうだ。 


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日高町 比井集落道計画変更し着手へ 天路山城跡発掘調査終え説明会 〈2019年12月14日〉 

2019年12月14日 08時30分00秒 | 記事

調査地の曲輪の説明を聞いたり、現場を見まわる参加者


  日高町教育委員会は12日、比井地内の集落道整備事業に伴い実施してきた天路山城跡発掘調査の初の現地説明会を開き、県下から約50人が参加。同事業は保護違反から、同跡の周知の埋蔵文化財包蔵地外の当初計画分で工事を進めているが、今回の調査で重要な遺物が発見されなかったことも含め、保存資料が収集された後、町は認可を得て、路線など計画を変更する。(以上リード)

 天路山城跡では、比井地内の避難場所や集落道の造成で、元職員が周知の埋蔵文化財包蔵地内ではないと判断、事前の発掘調査がなされないまま工事が進められ、城郭遺構の一部を崩し、県が保護違反と指摘。これを受け、県が試掘した後、県埋蔵文化財センターが委託を受け10月28日から本格的な発掘調査を始め、11月29日で終了。文化財の保護や活用を考えてもらおうと、一般公開し、現地説明会を開いた。
 県埋蔵文化財センター技師の浜崎範子氏が遺構や出土遺物を説明。天路山城跡は空堀や土塁が残る中世の山城とされ、戦国時代に紀中地域を支配した湯河氏によって築城されたと言われ、別名「比井城」とも呼ばれる。調査した部分は工事に大きく関係する包蔵地内360平方メートルで、調査地周辺が曲輪だと過去に作成された縄張り図で指摘されていた場所で、岩盤地形を人工的に削りだしているなどから、今回ではっきりと確認。天路山城が機能していた時期には、平時は山麓から主郭までの通路や物資輸送の中継地点として、戦時に見張り場、防御に使用された曲輪という。
 比井漁港集落道改良工事の当初計画は、概算総事業費11億5500万円を見込み、地域の山の上に車が通れるよう幅員5メートルで延長1019メートルの避難道路のほか、海抜25メートルの位置に1550平方メートル、海抜32メートルに1110平方メートルの避難場所2カ所を整備。途中の集落から避難場所近くの避難道路へ上がれるよう幅員2メートルで延長273・6メートルと98・4メートルの避難路も設ける。
 昨年の保護違反以降、包蔵地が含まれる避難道等整備をストップして、包蔵地に関係しない西方の避難広場整備計画地近くから東方に向けた避難道の工事を進め対応。今回の調査を受けて町は当初、曲輪部分に作る予定だった避難広場を少し西方の谷を埋め立てた地にずらし、路線は主郭を触らず曲輪の一部を使う放線に変える考え。工事は以前から、国の交付金事業を活用しており、予算が付いた分ずつ順次進めていた関係から、包蔵地と判明してからの一連の計画変更で工期に支障はないものの、予算総額で約1000万円の増額を見込んでいるという。
 東日本大震災を受け、同町でも沿岸部に集落が位置する同区で高台避難の必要性から、平成25年度に着手した事業で町は「近く起こるとされている南海トラフ巨大地震が、いつ起こるかは、わからない。町民の安心、安全の確保のために必要な道路であり、認可が得られれば、工事を着々と進めたい」としている。


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近大水産研究所「さばコロッケ」ディナーメニュー 13日から大阪や東京の直営店に登場 〈2019年12月13日〉

2019年12月13日 08時30分00秒 | 記事

「さばコロッケ~和風ホワイトソース~」(上)と「さばコロッケバーガー」


 商工会、行政、民宿組合ら関係者でつくる日高町観光推進戦略プロジェクト協議会(会長・松本秀司町長)が商品化し、同町で水揚げされたサバを使った「さばコロッケ」のディナーメニューが、大阪と東京にある近畿大学水産研究所の直営レストランに13日から来年1月19日までの期間限定で登場する。マグロをメインとした近大養殖魚が扱われる同直営店は食通でにぎわう人気のレストランのため、PRにも絶大と見られ、関係者も期待を寄せている。
 近畿大学水産研究所の直営店は養殖魚専門のレストランで大阪店と銀座店があり、「さばコロッケ~和風ホワイトソース~」750円(税別)として両店で、「さばコロッケバーガー」650円(税別)は大阪店だけで、両商品とも一日の販売数量の限定は設けないメニューとなる。
 両店ともマグロをメインとした新鮮な魚料理が自慢の店。大学内で研究された世界初の養殖マグロは、小売り以外は、この店だけでしか食べることができなく、ほかにもブリ、ヒラマサ、ヒラメなど同大で育てた新鮮な魚を存分に堪能できるとあって人気で、行列ができるほどだ。
「さばコロッケ」は、ご当地コロッケ日本一決定戦「第7回全国コロッケフェスティバル」で龍ヶ崎市長賞を受賞し、歴代上位チームらが集うグランドチャンピオン大会の出場権を獲得。味はお墨付きをもらっており、直営店で、これらのメニューと肩を並べることで箔がつく。
「さばコロッケ」は創業約40年、業界シェア上位の冷凍食品製造販売「サンマルコ食品(株)」(本社・札幌市)の開発で同協議会が商品化。ミンチ状にしたサバを北海道産のジャガイモに練り込んでおり、ふっくらとした食感に南蛮漬けの味付けも絶妙と好評だ。
 すでに東京都千代田区の農林水産省北別館1階にある「手しごとや 咲くら」農林水産省店でも「鯖コロ野菜カレー」900円(税込)として販売。DHA(ドコサヘキサエン酸)でおなじみのサバだが、血液をサラサラにする働きがあると言われているEPA(エイコサペンタエン酸)という注目成分に加えてビタミン類も豊富で健康食品としても人気を高めそうな上、日高町で水揚げ量が多いサバを使ったところも地域産業振興に関係者は期待感を募らせている。


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日高川町社協が「認知症カフェ」開設 介護家族、地域で悩みを共有  〈2019年12月12日〉    

2019年12月12日 08時30分00秒 | 記事

日高川町社協が初の「認知症カフェ」を開催する健康管理センター


 高齢化の進展とともに認知症の人を介護する家族らの悩みを解決する交流の場が全国で広まる中、日高川町では、町社会福祉協議会(林保行会長)が介護家族らが交流する「ひだまりカフェ」を17日に開設する。介護家族はじめ地域住民らが気軽に交流して介護の悩みを共有し、町地域包括支援センター(役場保険福祉課内)と連携し認知症についてアドバイスするなどして認知症介護に立ち向かう。
 日高川町では、2020年の推計で65歳以上の高齢者が3348人、うち認知症に悩む人は467人になるとみられている。同町では75歳以上の後期高齢化率が管内で最も高く、高齢者の半数以上(56・6%)を占め、今後も認知症の人が増加すると思われる。
 そんな中、同町社協では、認知症の人と介護する家族らが気軽に立ち寄ることができ、地域の人とつながりを持てる場所を設けようと「ひだまりカフェ」と名付けた交流の場を開設。介護する家族同士が交流し、介護の大切さや悩みなどを打ち明けたり、町地域包括支援センターとも連携して介護や医療の専門職が悩みをを解決してストレスの軽減などにつなげるとともに、認知症に対する地域の理解を促進する場を目指す。
全国でも認知症介護家族交流会などの名称で、介護家族が交流する場が広がっており、「認知症カフェ」として当事者だけでなく、地域住民や医療、介護の専門職など様々な人が気軽に集い、交流や相談ができる場となっている。
 第1回目の「ひだまりカフェ」は、17日午後1時から高津尾地内(JA紀州中津支店裏)の町健康管理センターで開催。参加無料で、飲み物と菓子(200円)の提供もある。今後は川辺、美山地区を含めて月1回ペースで実施したい考えで、日高川町社協では「地域の人が気軽に集い、認知症の人や家族の悩みを共有しながら、専門職に相談できる場にしたい。カフェという自由な雰囲気で、支える人と支えられる人の隔てをなくして地域の人が自然に集える新しい場所にしたい」と話し、参加を呼びかけている。問い合わせは、同社協(電話22・5424)へ。 


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紀中地域初 「ひきこもり者SC」来春開設へ  6市町が「ヴィダ・リブレ」に委託 〈2019年12月11日〉  

2019年12月11日 08時30分00秒 | 記事

開設当初の宮西理事長(右から3人目)とメンタルサポーターら


 御坊日高医療圏域の御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、日高川町が、来年4月から「御坊・日高圏域ひきこもり者サポートセンター事業」を統一実施する予定。ひきこもり者やその家族への訪問支援を含めた相談支援体制を充実させ、社会復帰しやすい環境をつくるのが目的で、実績と経験のあるNPO法人「ヴィダ・リブレ」=宮西照夫理事長、美浜町和田=に委託予定。県内は紀北、紀南で専門支援機関に委託しているが、紀中地域はできていなかった。
 
 ひきこもり状態に陥っている人の早期社会復帰を促すため、御坊日高圏域では従来から検討を重ねてきた経緯があり、市町で社会的ひきこもり者早期社会復帰支援事業を行っていたが、その第一歩となる申請機関が市役所、町役場への相談等としていたため、ニーズはあるものの利用申請が少ない状況から「相談機関を利用したいと思っているものの、申請に抵抗がある人が多い」ということが分かり、圏域の6市町が統一して専門支援機関に事業委託することにした。
 委託先のNPO法人「ヴィダ・リブレ」を圏域のひきこもり者支援の公的機関と位置づけ、相談支援のみでなく、圏域のひきこもり者支援に関する幅広い業務を委託する予定。事業概要は(1)安心して参加できる居場所の提供や社会参加に向けた活動支援(2)ひきこもり者支援サポーター派遣(訪問支援)(3)ひきこもり者及びその家族に対する助言、指導、研修会等の開催(4)他機関が行うひきこもり支援へのスーパーバイズなど。
 国の補助制度を活用し、市町が運営費や人件費等を分担。申請方式ではないので行政機関を通さなくても利用可能とするほか、常勤職員を配置することで開所時間等の拡大機能強化なども検討している。今後の課題として最終、就労につないでいくための就労支援機関との連携、支援者(行政、専門機関、就労支援機関、医療機関等)専門支援機関との連携づくり、効果的な広報などを挙げている。
「ヴィダ・リブレ」は、平成27年12月に開設。ひきこもりの研究を続ける精神科医の宮西理事長らが運営し、ひきこもりとネット依存の研究と相談、共同生活による仲間づくりを目的とした「プチ家出の家」(居場所)の開設・運営、自助グループの集まりや討論会、講演会などの活動を続けてきた。活動を地域に定着させ、継続的に推進し、行政等との連携を深めていくため、平成29年9月にNPOとして法人化した。
 


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 印南町社協 15日のバザーに備え小学生がボランティア活動 

 15日 みよせ元気朝市開催 (日高川町)

 高校総文祭 美術工芸部門で県代表作品に 佐藤琢磨君(紀央館)、河本俊介君、栗山潤也君(南部)全国へ

 市議会一般質問 「人口減に危機感を」 市外転出者へのアンケート検討

 

由良町長選 畑中雅央氏(現職)4選不出馬を表明 後継者擁立せず、無風状態 〈2019年12月10日〉

2019年12月10日 08時30分00秒 | 記事

 次期町長選に不出馬を表明する畑中町長


 畑中雅央・由良町長(74)=当選3回・衣奈=は9日に開会した12月定例議会冒頭で、次期町長選について「3期12年、令和2年5月18日の任期満了をもって退任することを決断致しました」と述べ、4選不出馬を表明した。理由については身体機能の低下をあげ、次の4年間の任期を全うする自信がないとした。後継者を擁立する考えはないという。現時点で町長選への立候補を表明している人はいないが、町長の不出馬表明により、今後選挙に向けた動きが本格化しそうだ。
 会期を13日までの5日間と決めた後、登壇した畑中町長は不出馬の理由について「日を重ねるごとに身体機能の低下を痛感する状況になり、次期4年間の任期を全うする自信が持てない中で、退任する思いに至りました」と述べた。
 後継者については指名する考えはなく「次の町長には、地位や名誉にこだわるる事なく、ただひたすら町民の福祉増進に尽くす強い意志と情熱ある方に由良町政を引き継いで頂けたらと思っております」とし「任期満了まで5カ月余り、全力で取り組んでまいります」と決意を述べ、行政報告、提案理由の説明も行った。
 畑中氏は平成20年5月、新人同士の一騎打ちを制し初当選、その後は2期連続無投票当選し現在3期目。「ふるさとに誇りと活力を!」をスローガンに掲げ、国道・県道、由良港などの整備を関係機関に要望・ヘリポートの整備など防災対策、保育費や医療費の無償化や負担軽減・学童保育の設置などの子育て支援、中学校や保育所統合など教育環境の整備などに意欲的に取り組んできた。
 昭和38年3月に町職員となり、総務課長、収入役、副町長などを務めたほか、町長就任後は日高郡町村会長、県町村会長なども歴任。
 畑中町長の退任表明を受け、早くも複数の町議が次期町長選に出馬するのではとの噂が聞かれるが、現時点で立候補を表明している人はおらず、選挙に向けた動きが注目される。


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 美浜町の松林で「煙樹の杜」がこもを巻いて冬支度

 印南町 かつお節発祥の歴史学びワークショップ開催 

 美浜町農業まつり賑わう 品評会など多彩な催し

 日高高校初の全員総会と懇談会開催 先輩も後輩もそろって200人


野口オートキャンプ場 利用者7千人超、過去最高更新中  電源容量アップ、ドッグランも検討 〈2019年12月8日〉

2019年12月08日 08時30分00秒 | 記事

 全国に誇れる野口オートキャンプ場


 御坊市ふれあいセンターが管理・運営する野口オートキャンプ場の今年度利用者が11月末現在で7658人となり、過去最高だった昨年度5604人を大きく上回っている。全国的なキャンプブームの中、全国屈指の広さがある電源サイト、芝生などきれいな環境、高速道路に近いなど利便性の良さ、低料金が人気を集めている。キャンピングカー倶楽部と連携した情報発信も大きな力となっている。来年度に向けて要望の多かった電源容量アップ、ドッグラン整備など施設充実を検討しており、キャンプ客のさらなる誘客に努める。
 
 野口オートキャンプ場は電源付きのオートサイトが19区画ある。500平方メートルが1区画、250平方メートルが16区画、150平方メートルが2区画あり、これだけ広いスペースを確保しているところは全国でも他にない。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。芝生があるなど環境の良さに加え、高速道路インターや市街地、温泉に近いなど利便性の良さ、温水シャワーやトイレなど設備も整っており、全国に誇れるキャンプ場として注目を集める。
 以前は、これらの売りが十分に発信しきれず、利用者は平成10年度4629人をピークに右肩下がりだったが、ここ数年のキャンプブームの中、昨年度からフェイスブックで国内最大級の「キャンピングカー倶楽部」などと連携して「野口をキャンピングカーの聖地」にしようと「CCCパラダイス御坊」として全国に売り出している。「ユーザーが認めたキャンプ場」としてフェイスブックやホームページ、専門誌などで大々的にPRされることで知名度が一気に上がった。
 また、利用者の要望を受けて昨年11月から冬場もキャンプ場を開設し、年末年始を除き年間通じて利用できるようにし、今年2月からはインターネット予約も始め、電源サイトは常に予約で満杯状態。昨年度利用者は5604人で過去最高を更新したが、今年度はさらに利用者が増え、11月末現在で7658人と過去最高を更新中。延べ利用者は1万5128人で、昨年度1万882人を大きく上回っている。
 施設面の充実にも努めており、大型キャンピングカーに対応するため、今年春に市道からの昇降道を改修したほか、トイレはすべてウォシュレットにし、照明はLED、手洗い場の一部は温水に替えた。さらに来年度に向け、キャンプ場3点セットとして特に要望の強かった電源サイトの電源容量アップ(電源サイトの拡充含む)、愛犬が自由に走り回れるドッグランの整備、汚水を処理できるダンプステーションの設置を検討しており、実現すればさらに誘客が図れる。
 市ふれあいセンターは「サイトが広い、芝生など環境が良い、トイレなど設備が整っている、利便性が良いという強みをさらにPRするとともに、施設面の充実を図りながら誘客に努めたい。また、多くの利用者から芝生やトイレなど施設の管理が行き届いているという声をいただけるのも職員が頑張っているおかげ。今後もきれいな施設環境に努めたい」としている。


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