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全国連合会 優良市民大学に「はまぼう学園」  第1期25団体 日中交流など評価 〈2019年12月26日〉

2019年12月26日 08時30分00秒 | 記事

活動成果を発表する市民大学生(写真は9月の敬老の日アトラクション)


 全国市民大学連合会(一般社団法人学び・まちづくり推進機構)が、第1期優良市民大学に全国25団体を選定し、県下から唯一、御坊市民大学「はまぼう学園」(塩路正学長)が選ばれた。はまぼう学園は昭和50年に設立し、高齢者の健康増進、生涯学習の場として日々教養を深め、仲間づくりや健康づくりに励んでいるほか、中国山東省の山東老年大学との交流事業を続けていることなどが評価された。
 
 全国では自治体や地域大学が関与しているもの、市民主導で設立されたものなど、さまざまな形で市民大学が運営されている。全国で3000カ所前後あるといわれているが、正確な数字は分からず、市民大学間の交流もないため昨秋、全国の市民大学に呼びかけ、交流組織「全国市民大学連合会」が設立された。
「市民大学の学習成果をまちづくりに生かそう」と全国の市民大学を調査し、その結果から全国の優れた事例を集め、その活動を誇る第1期優良市民大学に25団体を選定し、県下から唯一、御坊市民大学「はまぼう学園」が選ばれた。近畿地方は、はまぼう学園と栗東100歳大学(滋賀県栗東町)の2団体だけ。
 はまぼう学園は市社会福祉協議会が中心となり、昭和50年5月に御坊市老人大学として創設され、平成14年4月に市民大学「はまぼう学園」に改称。市内在住の60歳以上を対象に普通科4学年、研究科2学年、大学院がある。年間16回の一般教養のほか、書道や手芸、華道、大正琴、短歌、舞踊など13のクラブがある。今年度在籍生徒数は192人(普通科69、研究科28、大学院95)。
 定期的な講義やクラブ活動のほか、毎年9月に敬老の日式典・社協アトラクション、12月に学園祭を開き、日ごろの学習や活動成果を発表。また、平成27年に県と友好関係協定を締結している中国山東省の山東老年大学学生団が初来訪したのに続き、30年にも来訪し、楽器演奏や舞踊、コーラスなどを相互に発表し、互いの国の文化にふれながら日中友好を深めている。
 市社会福祉協議会の吉本啓二事務局長は「優良市民大学に選定されたことは誠に光栄で、昭和50年5月の創立から、これまで運営にご尽力いただきました関係者の皆さま、講師の皆さまに心より感謝申し上げます。今後も市民大学のさらなる発展のために取り組んでいきます」と話した。
 
 令和2年度学生募集
 
 はまぼう学園が、1月6日から3月31日まで令和2年度学生を募集する。
 対象は来年4月1日現在で満60歳以上の市内在住者。市外の人は事務局に問い合わせを。
 入学金は2000円。学習費は年間3000円。クラブ費は1クラブ年間500円。問い合わせは市社会福祉協議会(電話22・5490)へ。


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