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野口オートキャンプ場 利用者7千人超、過去最高更新中  電源容量アップ、ドッグランも検討 〈2019年12月8日〉

2019年12月08日 08時30分00秒 | 記事

 全国に誇れる野口オートキャンプ場


 御坊市ふれあいセンターが管理・運営する野口オートキャンプ場の今年度利用者が11月末現在で7658人となり、過去最高だった昨年度5604人を大きく上回っている。全国的なキャンプブームの中、全国屈指の広さがある電源サイト、芝生などきれいな環境、高速道路に近いなど利便性の良さ、低料金が人気を集めている。キャンピングカー倶楽部と連携した情報発信も大きな力となっている。来年度に向けて要望の多かった電源容量アップ、ドッグラン整備など施設充実を検討しており、キャンプ客のさらなる誘客に努める。
 
 野口オートキャンプ場は電源付きのオートサイトが19区画ある。500平方メートルが1区画、250平方メートルが16区画、150平方メートルが2区画あり、これだけ広いスペースを確保しているところは全国でも他にない。オートフリーサイト(テント30張り)も含め、すべてのサイトが凹凸のない平坦な場所にあるのも強み。芝生があるなど環境の良さに加え、高速道路インターや市街地、温泉に近いなど利便性の良さ、温水シャワーやトイレなど設備も整っており、全国に誇れるキャンプ場として注目を集める。
 以前は、これらの売りが十分に発信しきれず、利用者は平成10年度4629人をピークに右肩下がりだったが、ここ数年のキャンプブームの中、昨年度からフェイスブックで国内最大級の「キャンピングカー倶楽部」などと連携して「野口をキャンピングカーの聖地」にしようと「CCCパラダイス御坊」として全国に売り出している。「ユーザーが認めたキャンプ場」としてフェイスブックやホームページ、専門誌などで大々的にPRされることで知名度が一気に上がった。
 また、利用者の要望を受けて昨年11月から冬場もキャンプ場を開設し、年末年始を除き年間通じて利用できるようにし、今年2月からはインターネット予約も始め、電源サイトは常に予約で満杯状態。昨年度利用者は5604人で過去最高を更新したが、今年度はさらに利用者が増え、11月末現在で7658人と過去最高を更新中。延べ利用者は1万5128人で、昨年度1万882人を大きく上回っている。
 施設面の充実にも努めており、大型キャンピングカーに対応するため、今年春に市道からの昇降道を改修したほか、トイレはすべてウォシュレットにし、照明はLED、手洗い場の一部は温水に替えた。さらに来年度に向け、キャンプ場3点セットとして特に要望の強かった電源サイトの電源容量アップ(電源サイトの拡充含む)、愛犬が自由に走り回れるドッグランの整備、汚水を処理できるダンプステーションの設置を検討しており、実現すればさらに誘客が図れる。
 市ふれあいセンターは「サイトが広い、芝生など環境が良い、トイレなど設備が整っている、利便性が良いという強みをさらにPRするとともに、施設面の充実を図りながら誘客に努めたい。また、多くの利用者から芝生やトイレなど施設の管理が行き届いているという声をいただけるのも職員が頑張っているおかげ。今後もきれいな施設環境に努めたい」としている。


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