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第13回きのくにロボットフェスティバル開催 〈2019年12月17日〉

2019年12月17日 08時30分00秒 | 記事


操作する人の動きを真似る「シード」


特別賞を受賞した北岡さん姉妹


 第13回きのくにロボットフェスティバル2019は15日、御坊市立体育館で開き、県内外から8千人(主催者発表)が来場。国内の最先端ロボットが参加したスーパーロボットショーが人気を集めたほか、全国の精鋭が集まった全日本小中学生ロボット選手権、高専ロボコン全国大会上位チームの実演などがあり、ものづくりの楽しさやおもしろさを体感した。4年連続で中国勢が参戦、初参加のタイ高専がブース出展し、日中、日タイの友好親善を深めた。
 開会式で実行委員会名誉会長の二階俊博自民党幹事長が「若い人材が新しいロボットの世界を切り開いてくれると期待している」、実行委員会長の仁坂吉伸知事が「御坊をロボットの甲子園にしようと言い続けているが、その要素ができてきた」、同副会長の柏木征夫市長が「国内外にこの大会の輪が広がっている」、実行委員長の吉田擴御坊商工会議所顧問が「さらに知名度を上げていきたい」とあいさつ。経産省、文科省幹部も祝辞を述べた。
 スーパーロボットショーはTHK(株)の「SEED(シード)」と、2年前にも参加した川崎重工業(株)の「duAro(デュアロ)」が参加した。
 「SEED」は等身大のヒューマノイドロボットでクラウドのAIにつなげれば遠隔操作できるAIロボットになる。女性に変身し、操作体験する和高専生徒らの動きをそのまま真似たり、テーブルに置いたペットボトルを手でつかみ、近くの人に手渡すパフォーマンスで会場を沸かせた。
 「duAro」はブースに常設し、子どもら来場者の似顔絵を描いた。順番待ちの列は終始、途絶えず、人気を集めた。
 高専ロボコンは今年の全国高専ロボコン大会でロボコン大賞を受賞した奈良高専、小山高専、地元の和高専が全国トップレベルのパフォーマンスを披露し、観客を喜ばせた。
 このほか、御坊少年少女発明クラブ展、小中学生発明コンテスト展「私たちのくふう展」「わかやまの産業を支える人づくりプロジェクト展」、物産展もあった。

北岡さん姉妹(御坊小)特別賞受賞
全日本小中学生ロボット選手権
 全日本小中学生ロボット選手権は県内や近畿地区、北海道・東北地区、関東地区、東海地区、中国地区、四国地区、九州北地区、九州南地区の予選会を勝ち抜いた精鋭、4年連続で参戦した中国・山東省の艾克瑞特機器人教育集団の児童生徒代表の小学生44チーム、中学生41チームがトーナメントで熱戦を展開。アイデアや技を競った対戦に歓声が上がった。
 管内勢は3位以上の入賞者はなかったが、小学生部門で北岡真子さん(御坊小6年)の「白うさぎ」がイノベーション大賞(近畿経済産業局長賞)、妹の北岡璃子さん(同4年)の「アップル号」がドリーム大賞((株)和歌山放送賞)の特別賞を受賞。「優勝できなかったが、特別賞に選ばれてうれしい」と話した。
 きのくに高校生ロボット選手権は、地元の紀央館高校など県内8チームが出場し、技術を競った。


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