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日高川町社協が「認知症カフェ」開設 介護家族、地域で悩みを共有  〈2019年12月12日〉    

2019年12月12日 08時30分00秒 | 記事

日高川町社協が初の「認知症カフェ」を開催する健康管理センター


 高齢化の進展とともに認知症の人を介護する家族らの悩みを解決する交流の場が全国で広まる中、日高川町では、町社会福祉協議会(林保行会長)が介護家族らが交流する「ひだまりカフェ」を17日に開設する。介護家族はじめ地域住民らが気軽に交流して介護の悩みを共有し、町地域包括支援センター(役場保険福祉課内)と連携し認知症についてアドバイスするなどして認知症介護に立ち向かう。
 日高川町では、2020年の推計で65歳以上の高齢者が3348人、うち認知症に悩む人は467人になるとみられている。同町では75歳以上の後期高齢化率が管内で最も高く、高齢者の半数以上(56・6%)を占め、今後も認知症の人が増加すると思われる。
 そんな中、同町社協では、認知症の人と介護する家族らが気軽に立ち寄ることができ、地域の人とつながりを持てる場所を設けようと「ひだまりカフェ」と名付けた交流の場を開設。介護する家族同士が交流し、介護の大切さや悩みなどを打ち明けたり、町地域包括支援センターとも連携して介護や医療の専門職が悩みをを解決してストレスの軽減などにつなげるとともに、認知症に対する地域の理解を促進する場を目指す。
全国でも認知症介護家族交流会などの名称で、介護家族が交流する場が広がっており、「認知症カフェ」として当事者だけでなく、地域住民や医療、介護の専門職など様々な人が気軽に集い、交流や相談ができる場となっている。
 第1回目の「ひだまりカフェ」は、17日午後1時から高津尾地内(JA紀州中津支店裏)の町健康管理センターで開催。参加無料で、飲み物と菓子(200円)の提供もある。今後は川辺、美山地区を含めて月1回ペースで実施したい考えで、日高川町社協では「地域の人が気軽に集い、認知症の人や家族の悩みを共有しながら、専門職に相談できる場にしたい。カフェという自由な雰囲気で、支える人と支えられる人の隔てをなくして地域の人が自然に集える新しい場所にしたい」と話し、参加を呼びかけている。問い合わせは、同社協(電話22・5424)へ。 


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