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御坊市内3カ所目 念願の新町地区津波避難タワー テープカット、餅まきで竣工祝う 〈2019年12月22日〉  

2019年12月22日 08時30分00秒 | 記事

タワー竣工を祝いテープカット

餅まきは大勢の地域住民でにぎわう


 御坊市内3カ所目の新町地区津波避難タワー竣工式が21日に行われ、市や議会、地元、工事関係者をはじめ、多くの地域住民が参加し、テープカットや餅まきで念願のタワー完成を祝った。避難ステージは2層になっており、地区すべての住民690人を収容できる。薗地区、名屋地区のタワーはすでに完成しており、新町地区の完成で県が指定した市内の南海トラフ巨大地震津波避難困難地域はすべて解消される。
 
 柏木征夫市長は「念願の避難タワーが完成し、大変喜んでいます。ハード面の防災対策は終結に近いところまできた。残っているのは新庁舎建設と、あと1~2年で完了する御坊大橋耐震化。皆さんのお力を頂きながら自助、共助の取り組みを一層充実させたい」とあいさつ。向井孝行市議会議長は「素晴らしいタワーが完成した。ここを拠点に避難訓練を重ねて下さい」と祝辞を述べた。
 地元を代表して塩崎弘直・至誠会自主防災会長が「大きな避難先の柱ができた。防災拠点として今後も避難訓練、防災活動に取り組みたい」とあいさつ。続いて柏木市長、向井議長、塩崎会長、北村文司・丹心会自主防災会長、土屋和弘・八幡会同、戸田省三・至誠会長の6人がテープカット。餅まき(300キロ)は地域住民でにぎわった。
 タワーは小竹八幡神社近くの堀河屋野村前の市有地に建設。鉄骨造り。上部の避難ステージは2層あり、床面積はそれぞれ189平方メートルの計378平方メートル。最上階ステージの高さは11・42メートル、その下のステージは8・7メートルあり、南海トラフ巨大地き震の浸水深想定5・2メートル以上を確保した。
 階段は2カ所、スロープは1カ所あり、幅員は2メートルと広い。雨天対策で最上部の屋根部分に固定式テント(平時は防災ボックスに収納)を張れるようにし、LEDソーラー照明38灯、防災ボックス29台、近隣住民のプライバシーに配慮した目隠し壁(人口木)地震解錠ボックスを設けた。
 ソーラー照明は「みちびき(準天頂衛星システム)」対応型を全国初導入。平時は日没から日の出まで最小照度。「みちびき」の災害・危機管理通報サービス「災危通報」を受信し、緊急地震速報、大津波警報、津波警報の場合、自動で最大照度に切り替わる。
 設計・監理・施工は(株)谷口組=谷口光代表取締役、御坊市湯川町財部=と(株)寺前則彦設計室=久岡政弘代表取締役社長、印南町西ノ地=の特定建設工事共同企業体。請負契約額は3億996万円。


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