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紀中森林組合が今秋誕生へ 面積、組合員数とも県内2番目 〈2016年4月15日〉

2016年04月15日 08時30分00秒 | 記事

紀中森林組合の本所となる現・美山村森林組合事務所


 日高川町の川辺町、中津村、美山村の3森林組合と印南町の印南町森林組合は今秋の合併を目指し、6月8日に予備契約を結ぶ。新組合名は「紀中森林組合」。組合員のサービス向上、地域活性化、組織の効率化、経営基盤の強化、後継者育成など視野に入れた合併で、森林面積は3万5444ヘクタール、正組合員数は約2000人でともに県内2番目の規模となる。予備契約後、各組合の総会での承認、県の認可を経て誕生する。

 4組合では合併に向けて平成24年に検討会を発足。17回にわたって話し合いを重ね、ことし1月には「紀中森林組合合併推進協議会」を設立し、具体的内容を協議しており、これまで2回の会合で予備契約書の内容や合併までのスケジュールなどまとめている。
 6月8日の予備契約は、日高川交流センターでの調印式で行い、川辺町森林組合の八田啓、中津村森林組合の柏木一夫、美山村森林組合の山本也、印南町森林組合の谷廣美の4組合長ほか、立会人で日高川町の市木久雄、印南町の日裏勝己の両町長が出席。4組合長が予備契約書を交わすことにしている。その後、各組合で総会の承認を経て、合併推進協議会に代わり紀中森林組合設立委員会を立ち上げ、新組合誕生に向けて運営規定や定款などより具体的な内容を協議していく。
 新組合の本所は、日高川町寒川地内にある現美山村森林組合。同町土生の役場本庁内にある現川辺、高津尾地内の現中津、印南町古井地内の現印南の3町村森林組合は事務所となる。新組合の森林面積(国有林を除く)は、県全体の森林面積の約17%に当たり、県内23組合のうち、串本、古座川の両町をエリアとする南紀森林組合に次ぐ広さ。正組合員数も橋本、高野、九度山3市町の、こうや森林組合に次いで多くなる。事業収益売上は4億円、素材生産量は1万立方メートルが目標。組合員のサービス向上、地域雇用の確保と地域活性化、経営体質の強化・業績向上の3本柱を基本理念に、主な事業として植林、間伐、皆伐施業への積極的な取り組み、地域木材の流通促進と地域木材活用による製品販売、林業後継者の育成、企業の森や緑育活動などによる林業普及啓発事業を展開。ユーカリ事業やシイタケなど特用林産事業にも努める。


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