紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市長選 二階会長が表舞台に登場 〈2016年4月26日〉

2016年04月26日 08時30分00秒 | 記事

俊樹氏と同席し、支持を訴える二階会長(右)


 二階俊博自民党総務会長(77)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が24日、5月15日告示、22日投開票の御坊市長選に立候補する長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(50)=自民県連・公明県本部推薦、島=の後援会選対本部拡大会議に出席し「皆さんと共に戦うことを誓う」と表明。これまで公の場で直接、市長選に言及するのは控えていたが、告示まで3週間と迫る中で表舞台に登場し、陣営の士気を高めた。保守二分の前哨戦は、7選を目指す現職の柏木征夫市長(75)=当選6回、薗=とがっぷり四つの接戦となっており、両陣営とも支持拡大に全力を挙げている。

 選対拡大会議でマイクを握った二階会長は、俊樹氏の立候補について「多くの同志が地元や東京に来て将来に希望の持てる御坊市をつくるため、俊樹の立候補を認めてほしいと言われたが、本人が決めることだから皆さんでご判断下さいと述べ、イエスともノーとも言わなかった」と経緯を説明した上で「私が何か言うと影響が大きいので、これまで状況を見てきたが、これ以上、皆さんの気持ちに水を差すようなことはできない」と思いを語った。
 その上で市長選については「戦いの火ぶたは切って落とされた。戦いを挑まれた以上やるのは当然だ。御坊市の将来のためにどうするか。私も含めて市民一人ひとりが、今のままの御坊市でいいのかが問われる選挙だ。将来に悔いのない御坊市をつくらなければいけない。東京でも御坊市のことを心配してくれているが、御坊市のことを決めるのは市民だ。私も市民の一人として皆さんと共に戦うことをお誓いする」と明言、市長選勝利へ全力を挙げる考えを伝えた。
 俊樹氏は「身震いがする。先輩たちが築いてきた大切な御坊市、素晴らしいふるさとを次の世代に引き継ぐのが私たちの使命。24年間、市政について意見を言うことを忘れている。今がどうかではなく、10年後、20年後、50年後のふるさとをどうするかが問われる選挙だ。皆さんの声を聞きながら皆さんと共に御坊市の発展に力を尽くしたい。最後の最後まで全力で走り抜く。俊樹を男にしてください」と支援を訴えた。
 高垣太郎後援会長は「状況はがっぷり四つ。互いに押し合っており、皆さんお一人おひとりの力をお貸しいただきたい」、中村裕一選対本部長は「閉塞感を打破し、良い御坊市をつくろう」、吉井和視自民党県連幹事長は「戦いは五分。流れが我が方に来るよう全力で頑張りたい。二階政治は微動だにしないことが一番大事だ」、多田純一公明党県本部代表は「公明党も気合いを入れて皆さんと共に頑張りたい」とあいさつ。冨安民浩県議、大江康弘前参議院議員、榎本長治新風会長も支援を訴え、頑張ろうコールで気勢を上げた。

市内各所でミニ集会
支持拡大へ柏木陣営

 柏木陣営は、市内各所でミニ集会を重ね、支持拡大に全力を挙げている。柏木市長は「大きな組織と戦っている。自民党と私、外人部隊と市民の皆さんの戦いの一面があり、できるだけ静かに潜りながら1票ずつ積み重ねたい。皆さんのお支えが私の自信にもつながっている」と述べ、24年間の経験や実績を前面に「しがらみのない堅実で誠実な市政」「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」を訴えている。


その他の主なニュース

 「江戸時代・印南漁民『顕彰碑』建立会」が町内全児童にかつお節配布

 日高川町バイオセンター中津でエビネランの特別展示販売

 紀州日高漁協5周年記念朝市、活気あふれ開場20分でほぼ完売

 クオン駐日ベトナム大使が来県 御坊市、印南町で農業視察