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由良町長選3選の畑中雅央氏、一夜明け決意新た 〈2016年4月21日〉

2016年04月21日 08時30分00秒 | 記事

晴れやかな表情の畑中氏(左)、トヨコ夫人


 任期満了(5月18日)に伴う由良町長選挙で無投票当選で3選を果たした現職・畑中雅央氏(71)=衣奈=は一夜明けた20日、自宅で晴れやかな表情を見せた。朝から祝いに駆けつける支援者もおり、トヨコ夫人と当選の喜びをかみしめるとともに、無投票当選の重みを受け止め、気持ち新たに3期目のスタートを切りたいとした。27日に初登庁し、午前8時15分から役場3階大会議室で就任式を開く。

 畑中氏は連続無投票当選を「町民の皆さんの信頼に応えるというプレッシャー、責任があるので手放しで喜べない。前回同様、現職という立場から政治活動ができなかった私に代わり、後援会幹部の皆さんが力を貸してくれたお陰もあり当選できた」と振り返った。
 3期目に向けては、昨年10月に策定した町総合戦略に基づき施策を実施していく考えを改めて強調。人口減少に歯止めがかからない現状から、次世代を担う子どもたちの育成に特に力を入れたいとし、地元に残って働いてくれる人材育成に取り組む。そのためにも、ふるさとの良さを知ってもらえる教育を実践し、町の広報媒体を使って地元企業の求人PRに協力するなど、古里に住み続けられる環境づくりを支援する。
 地域産業の育成については、農業はトップセールスを行うなどブランド力の向上をはかるとともに、高齢化や後継者不足問題を抱える農業者に代わり、耕作してくれる団体・個人の仲介、漁業は海産物を加工し商品化する六次産業化の支援により雇用創出につなげたい考え。観光面は有田、日高と広域的に連携をはかり観光プランを旅行社に提案する攻めの観光に取り組む。
 防災・減災対策については由良湾に防波堤設置、家屋耐震化の啓発、空き家問題では災害が発生した際に避難路を防ぐ危険性を調査するとともに県の指導を受け空き家計画を策定。ソフト面では避難訓練などで自助への関心を高めたいという。
 防災で必要な共助においては地域の支えが必要だが、コミュニティー力が薄れている事から、清掃活動などのボランティア活動や祭事などを通じ自主防災組織や自治会単位でコミュニティー作りできるような機会を行政側から提案していくことも検討している。
 新たなスタートに「1期目、2期目は目の前にある課題に取り組み公約を実現してきた。3期目は財源が厳しくなる中、派手なことはできないと思うが、工夫を凝らした手法でさまざまな施策に取り組んでいきたい」と気を引き締め、トヨコ夫人も「無投票当選は重い。3期目は2期目以上に厳しくなると思いますが、頑張ってほしい」とエールを送った。


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