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御坊市長選、柏木(現職)二階(新人)両陣営公約まとまる 〈2016年4月3日〉

2016年04月04日 08時30分00秒 | 記事

 5月15日告示、22日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)は、7選を目指す現職の柏木征夫市長(75)=保守系無所属・当選6回、薗=と、二階俊博自民党総務会長の長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(50)=無所属、自民県連・公明県本部推薦、島=の一騎打ちが確定的。二階会長のもとで長年、行動をともにしてきた両陣営の「がちんこ勝負」だけに激戦が予想される。両氏の公約やスローガンが出そろい「草の根運動」で支持拡大に全力を挙げており、前哨戦もヒートアップしている。

しがらみのない堅実で誠実な市政
現職 柏木征夫氏

 柏木氏は「しがらみのない堅実で誠実な市政運営を守り、市民の皆様のご期待と信頼に応えられるように身を賭して頑張りたい」とし、就任以来、信条としている「ぶれない、偏らない、いばらない」のもと「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」をスローガンに(1)ひとが集い、にぎわいが生まれる「まち」(2)いきいきと笑顔で暮らせる「まち」(3)安全で、安心できる「まち」(4)オール御坊の「まちづくり」-の4本柱を掲げている。
 人口減少に歯止めをかけるため御坊市創生総合戦略のもと、産・官・学・金・労・言・住が目的を共有して地方創生を推進し、安心して子育てできるまち、女性が活躍するまち、若者が愛着を持ち定住できるまち、お年寄りの豊富な知識や教養・技術・特技などを生かせる環境づくり、「強さ」と「しなやかさ」のある災害に強いまちづくり、市民の豊富なアイデアやパワー、専門性を発揮できる仕組みづくり-などに取り組むとした。
「市民の皆さまに35のお約束」とし▽子ども医療費無料化を高校卒業まで拡充(2)ファミリーサポートセンター開設や学童保育対象年齢の拡大、病児病後時保育の充実▽働く女性や子育て中の女性らが気軽に交流できる拠点をつくる▽小中学校の教室に冷暖房を設置する▽ふるさと納税を積極的に推進し、御坊の魅力を全国に発信する▽地元企業の会社情報や雇用情報の発信を強化し、企業間連携や地元雇用を促進する▽商店街空き店舗活用やアイデアを生かした活動を支援する。
 農産物や水産物のブランド化・高品質化を支援し、一次産業の地元雇用を促進する▽地域見守りネットワークを構築し、単身世帯のお年寄りや障がいのある人、子ども達を地域で見守る体制をつくる▽津波避難困難地域に津波避難タワーを建設する▽幼児から大人まで防災意識をさらに高める取り組みを進める▽市民のアイデアやパワーをまちづくりに取り入れる協働支援制度をつくる-などを挙げている。

 人・雇用・優しさ・防災からの絆
新人 二階俊樹氏

 二階氏は「元気あふれる御坊市を創るため、全力で走り抜く」とし、若さと行動力、20年間の秘書経験を生かし、人・雇用・優しさ・防災からの絆を4本柱を掲げる。「人」は「人口減少をくい止め、人口増加に挑戦する」。「雇用」は「企業誘致だけでなく、既存の産業も大切にし、しっかり活気づけて雇用・豊かさアップをめざす」。「優しさ」は「お年寄り、障がい者、子どもを大切にし、市民みんなが互いに感謝し、励ましあう優しい街づくりをめざす」。「防災」は「地震津波、風水害などの災害から市民の命を守るとともに防災教育や避難訓練などソフト的な防災力強化を通じ、市民の絆を強くして真に安全な強い御坊市をめざす」としている。
 すぐに取り組むこととして「御坊市の力の強化」「他の自治体との連携」「県、国との太い連携」「トップセールス」「他所に負けない政策推進」「市民の生命財産をハード・ソフト両面で守る」を挙げ(1)市民の意見を広く聞き、私自身が先頭に立って明日の御坊市を話し合う。まずは町内会単位のミニ対話集会を開く(2)周辺市町との連携をしっかりやり「WIN・WIN」の関係で地域力を強くする(3)国、県との太い連携で新政策や補助金を取り入れ、貴重な税金を有効に使う(4)農林水産業、商工観光業、企業誘致などトップセールス活動を実施する(5)ふるさと納税は御坊市出身者らに呼びかける「明日の御坊を支える子どもの支援」と、地場産品など返礼品を通じて御坊をPRするタイプの二通り実施する(6)町村会へのオブザーバー出席(7)市主体の避難訓練実施-などを挙げている。
「にかい俊樹の小さな本気の頑固なお約束」とし(1)子どもを大切にする御坊市であるということを内外にアピールし、若者を招き入れ、人口減少をくい止め、経済発展、福祉の充実に全力投球する(2)子ども医療費無料化を18才まで拡充するなど子育て世代が住みたいと思ってくれる御坊市にする(3)若さの二階だからできることとして現場主義を実行する-も掲げた。

ともに「反対」
核燃中間施設誘致

 使用済み核燃料中間貯蔵施設の誘致問題には、柏木氏は「絶対に『ノー』という考えは揺るがない」、二階氏は「明確に反対」と、ともに反対を打ち出しておいる。


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