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日高川町の大和歯車製作(株)第2工場完成、航空機(第3分野)などに本格参入 〈2015年4月17日〉

2015年04月17日 08時30分00秒 | 記事

第1工場東側に完成した大和歯車製作(株)の新工場


 平成4年、日高川町平川の企業団地に和歌山工場を進出している工作機械などの精密歯車の設計と製造を行う大和歯車製作(株)=津井克巳・代表取締役社長、本社東大阪市=が、同地に建設を進めていた第2工場が完成した。航空機や鉄道、船舶などを含めた第3分野への本格参入を図って事業拡大を進めるもので、約17億円を投じた。竣工式は5月中旬にも行い、6月ごろからの本格稼働を目指す。新工場に伴う新規雇用も見込まれている。

 大和歯車製作(株)は、工作機械や一般産業機械、印刷機、発電機などの幅広い分野で使用される直径5ミリから3・5メートルまでの世界でも類を見ない多品種の高品質の歯車を製造。取引先は、国内外で100社を超え、26年度に中小企業庁の「がんばる中小企業・小規模事業者300社」、平成27年版「大阪の元気!ものづくり企業」看板企業84社にも選定された。
 生産拠点となっている和歌山工場は、旧川辺町土地開発公社当時の平成4年に進出した。3万5635平方メートルの敷地に、延床面積5900平方メートルの既存工場がある。進出から20年余りが経過し、同社では今後の成長が見込まれる航空機などへの第3分野に本格参入を図って事業拡大を進めようと第2工場の新設を計画。 昨年3月25日、同社の津井社長、岡本敏秀・日高振興局長、地元日高川町の市木久雄町長が進出協定に調印。津井社長は「やがては大和歯車の名前が世界にとどろくような歯車を目指したい」と語り、既存工場東側で着工した。一部2階建ての延べ床面積約3400平方メートルの広大な工場には、最先端の歯車研削盤やNC旋盤などを導入し、製品の焼き入れ研究施設を併設。航空機や工作機械向けの小型歯車を中心に生産を行う。
 従業員137人のうち和歌山工場が108人。第2工場の操業に伴い3年間で13人以上の新規雇用を見込んでおり、さらなる地域貢献も期待されている。


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