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湯浅御坊道路4車線化で川辺第一トンネル年内着工へ 〈2015年4月11日〉

2015年04月11日 08時30分00秒 | 記事

川辺第一トンネル(写真右)隣の避難坑(写真左)を拡幅


 近畿自動車道紀勢線有田~南紀田辺間46キロの4車線化事業のうち、湯浅御坊道路(有田~御坊間19・4キロ)は沿線の全18地区で設計協議確認書の調印が終わり、順次用地買収に入っており、今年夏に同区間で初めてとなる「川辺第一トンネル工事」を発注し、早ければ年内に着工する。用地買収の終わっている御坊~南紀田辺間(26・9キロ)も着々と工事が進んでおり、県、沿線市町、ネクスコ西日本(西日本高速道路(株))が連携して平成30年完成目標へ全力を挙げている。

 湯浅御坊道路は総事業費約732億円で、今の2車線道路とほぼ並行して新しい2車線を建設。あわせて川辺ICのフルインター化も実施する。沿線18地区の設計協議確認書調印は昨年11月で全て終わり、最も早く用地交渉に入った御坊市野口地区(延長約1キロ)では、すでに8割強で契約が完了。他の地区は今年2月から地元説明を行うなど順次用地交渉に入っており、ネクスコ西日本和歌山工事事務所は「27年度のできるだけ早い時期に用地交渉を終えられるように努力したい」としている。
 用地買収の終えた個所から順次着工する方針で、ネクスコ西日本が今月1日に公表した「27年度工事発注見通し」によると、日高川町と広川町をまたぐ「川辺第一トンネル工事」が7~9月に発注することが決まった。工事区間は約2・5キロで、工期は約50カ月。今の同トンネルのすぐ隣(和歌山方面向いて左側)にある避難坑を拡幅する形で掘削し、完成後は上り車線として利用する。入札後、準備期間に3カ月程度かかるが、早ければ年内にも着工できる見通し。
 このほか、広川町の鳥松山トンネル工事は来年1~3月に発注予定。工事区間は約3・5キロ。工期は約50カ月。切盛土量約4万立方メートル。トンネル延長約2キロ。橋台・橋脚約15基。
 一方、御坊~南紀田辺間は交通安全対策、渋滞緩和対策として印南やみなべ、御坊南など各インターチェンジ分合流部などに付加車線(2車線)を設置。まず印南町の印南トンネル前後の2・4キロで工事着手しており、今年10~12月には「印南インターチェンジ工事」を発注予定。工事区間は約1キロ。工期は約30カ月。切盛土量約3万立方メートル。橋台・橋脚約5基。
 全線の4車線化完成目標は平成33年12月末だが、二階俊博自民党総務会長をはじめ地元関係者が工程短縮を強く求めており、県、沿線市町、ネクスコ西日本(西日本高速道路(株))が連携して平成30年完成を目指している。


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