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県議選 中村(8回)冨安(7回)坂本(5回)花田(4回)4氏当選 〈2015年4月5日〉

2015年04月06日 08時30分00秒 | 記事

 統一地方選前半の任期満了(29日)に伴う県議選(総定数42)は3日に告示され、御坊市選挙区(定数1)と日高郡同(同3)はともに現職4人以外に立候補者はなく、無投票当選が決まった。御坊市は自民党現職の中村裕一氏(55)=公明党推薦、熊野=が8回目の当選を果たし、日高郡はいずれも自民党現職の冨安民浩氏(67)=同、日高町高家=が7回目、坂本登氏(68)=同、みなべ町南道=が5回目、花田健吉氏(56)=同、印南町印南原=が4回目の当選をそれぞれ決めた。4氏は祝勝会で日高地方、県政発展に全力を尽くす決意を示した。無投票当選は御坊市が8年ぶり、日高郡は4期連続。


来賓らと万歳三唱する中村夫妻


「地震、人口減問題やっつける」
中村氏ふるさと発展へ決意 

 午後5時過ぎに伊勢屋倉庫(小竹八幡神社前)の選挙事務所に無投票当選の知らせが届くと、詰めかけた支持者から歓声と拍手がわき起こり、中村氏は「皆さんのおかげ」と笑顔で応じ、万歳三唱などで当選の喜びを分かちあった。
 野村義夫後援会長は「皆様のおかげで8度目の当選を果たすことができました。本人も言っていたように初心に帰り、引き続き県政、御坊市発展のために頑張ってくれると思います」とあいさつ。来賓の柏木征夫市長は「連戦連勝おめでとうございます。これも市民の皆様のご支援の賜物。これからも頑張ってください」と激励した。
 中村氏は「市民の皆様から次の4年間も一生懸命頑張れと、猶予をいただいたと思っています。次の4年間は物事を確実に前へ進める仕事をやります。出陣式でも話したように巨大地震、人口減少問題をやっつけるため精一杯頑張ります。市長、議長、市民の皆様と共に力をあわせ御坊市発展のために全力を尽くします」と決意を新たにした。


支援者らと当選を喜ぶ冨安氏
 

責任と使命で日高の1議席を
連続7選を果たした冨安氏

 街宣活動を終えた冨安氏が午後6時過ぎに姿を現すと鏡開きなどで連続7回目の当選を祝った。
 寒川賢蔵後援会長は「無投票で7期目の当選をすることが出来ました。今後も冨安先生にして頂かなければならないことが多くある。郡市発展のために支えてほしい」と感謝、鈴木恒雄・後援会副会長や松本・日高町長、市木・日高川町長が「無投票は最高の信任。今後も日高の発展に尽力を」と祝辞を述べた。
 冨安氏は「課せられた使命と責任を考えると、気の引き締まる思い。政治がコミットすべく問題が幅広く、ハードルが高くなっている。そのような時期に日高郡の1議席を担当するものとして責任と使命を果たしていくことを約束したい。選挙戦で頂いた皆さんのその力で支えてほしい」と述べた。
 防災対策はじめインフラ格差是正のための道路整備、一次産業の振興に力を入れたいと訴え、少子高齢化社会などへの対応は、安倍政権が掲げる地方創生というテーマに、政治に携わる者が地方の課題をのせて解決させなければならない、と話した。

 


花束を受け当選を喜ぶ坂本氏
 

初心忘れず県民のために
坂本氏5期目に向け決意

 坂本氏が街宣を終えて選挙事務所に戻り、次女の直未さんから花束を受け、万歳して当選を祝った。
 早田正志後援会長が「無投票は支持者の日ごろからの支援のおかげ」と述べ、小谷みなべ町長は「無投票は今後の4年間を託すという意味。脂がのりきっている坂本さんに重鎮として活躍してほしい」と祝辞。
 坂本氏は「皆さんのおかげで無投票当選を果たせた。地元のために和歌山のために全力で頑張っていく」と誓い、「第1次産業をしっかりとしたものにしたい」と訴えた。
「安全安心の町づくりを進めたい。住民の命や財産を守るため頑張りたい」とし、津波・地震対策や福祉・医療の充実を掲げたほか、教育については「子ども達が健やかに安心して勉強できる環境作りに取り組みたい」と抱負を述べた。
 最後に「議長経験など16年間の活動を糧に、『登はやります。走ります』の初心を忘れず、皆様のお力になれるようしっかりと取り組んでいきたい」と決意を新たにした。
 


花束を受け当選を喜ぶ花田氏
 

若者が定着できるふるさとに
花田氏が4期目へ決意新た

 街宣から事務所に帰った花田氏は、出迎えた朝間諭後援会長や日裏町長、支持者らと握手、女性運動員から花束を受け、万歳して当選を祝った。
 花田氏は、自分たちのふるさとは人口が減ってきている。安倍政権が力を入れる地域創生は「ふるさとに人を」が最大のテーマ。若者が住めるそういうふるさとを作っていくことが私の政治のすべてである」とし「それぞれの町に特色があり、その町にあった若者が定着できる施策を自治体と一緒に取り組んでいきたい。安全で安心して住めるふるさとにするため防災対策にも全力を尽くしたい。またライフワークでもある福祉の充実にも取り組み、障害者や高齢者が安心して暮らせる社会を作っていきたい」と述べ「皆さんの期待に応えるため、ふるさと発展のために一生懸命頑張りたい」と「全ての施策は、日高地方に若者が定住できる環境を創生するために」をモットーに、働く場所の確保など、若者が定着できるまちづくり実現に全力で取り組む決意を新たにした。


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