激励会
~<いま>と<ここ>~
☆初めに☆
お正月に隆の勝の激励会がありました。30歳の関取は、角界に入門して15年になるのです。中学校を卒業して以来ずっと、親元を離れつとめて来た仕事。いや、生業(なりわい)と言った方がいいですね。まだ薄暗いうちから土俵に入って、ひたすら身体に鞭打ってきた。一体何のために、と思うこともあったでしょう。今でこそ私も、勝った負けたで相撲を見なくなりました。ご本人がどのような思いでいるのか、少しは話を聞けた気がしています。
☆姉☆
以前も言ったように、私は隆の勝を受け持ってはいません。授業もわずか一週間に一回の「選択」教科だったかを、一年間見ただけだと思います。でも、長男では担任、そして次女の副担任をしたことが、隆の勝応援の強い動機となっているのは間違いない。それで私はいつも、隆の勝もあるけど家族を応援してる感じです、と言って来ました。どんなきっかけで隆の勝を応援に?と、テーブルを同じくした方から聞かれて、この話をしました。同じテーブルの皆さん、東京からいらしたそうで、はるばる大阪や九州まで応援で出かけるという「推し」の方々です。お向かいに座ったご夫婦は、なんと入門以来15年間、隆の勝を応援してるそうです。その方々が私の話に驚き興味を持った様子で、質問が続きました。そこに、話にあがっていた次女本人が登場。覚えていますか? ラーメンを大量に注文して学校に届けさせた不届きもの。コイツはどっしようもない奴でと紹介しながら思い出したのが、卒業の二日前だったか、女どもが3、4人で職員室に怒鳴り込んで来て、私の机を荒らしまわったという話。席上の方々に私は、コイツラらが遅刻したので家に電話しただけなんですが……と説明。でも、あとであの日のことを思い出しました。学校近くの駐車場から、車に石をぶつけている中学生がいる、という苦情の電話があったのが正確なところ。目撃した生徒だったか実況見分に行った教員の確認だったか忘れたけど、それで家庭に電話を入れた。んですな。そしたら、激怒して殴り込んで来たというわけ。私は授業に行ってて知らなかった。後で聞いたところによると、仲間のひとりのお母さんが「琴寄先生が心配してたよ」と言ったそうで、それで家に電話したのが私と判明。いま現在の本人は、笑いながら言うのです。
「だってベンさん(当時の私のあだ名)が家にチクるから」
当時の「テメエ、家にチクってんじゃねえよ!」と、言い方こそマイルドになったけど、同じかぁ?と思った私でした。まだありますが、ここに書けないようなこともありまして……。ま、皆さん喜んでくれたようで、良かった。
☆父親☆
お兄ちゃん入学後、初めての家庭訪問に行った時のこと。熱心な読者は覚えていることでしょう。案内された部屋に陳列された、おびただしいミニカー。お父さんのコレクションでした。今までたくさんの家庭を訪問をしましたが、子どもの話を全くしなかったのは、この一軒だけだったはず。でも、お父さんの人柄に触れられたこと、そして、今後ともよろしくお願いいたします、というのが正直な言葉だったことは確かです。この日もミニカーの話になって、終活のため大量に処分した話は、お父さんを驚かせました。実は手放せず何台か残しました。私が死んだらもらってくださいねという私の提案は、お父さんに引き継がれた、と思ってます。ちなみにお兄ちゃん、優しいスポーツマンでした。
☆隆の勝☆
話すチャンスが来ました。お久しぶりです、と笑ってくれました。まず、自分が強くなったわけは分かっているよね?とエラそうに。これを聞きたかった。分かってます、という答え。これで充分。
記念ショット。左が「分かっているよね?」と言った瞬間の写真だと思います。右は、センターはまずいよと遠慮したのですが、センターになっちまった写真。お姉ちゃんと隆の勝に挟まれて、緊張しました。
力士として、考えたり言ってはいけないこともあります。分かってるはずだからと、お姉ちゃんに言ったのですが、首をかしげてから、本人に直接言ってあげてと言われたので、言っておきました。駅近のレストランを一杯にしたファンからの質疑で、目指すのは玉鷲のような力士だという答え。長い間、でも、やっと続けているのではない、同じ技にみえて、身体能力が減少した中から繰り出すには、それまでとは別な修練がないと出来ない。そんな相撲取りを目指しているのでしょう。母親に感謝を伝えているかという質問の時には、母親にはもちろんのこと父親への感謝も忘れていない。今場所の勝ち星を今のところで言えば、確かにいいものではない。しかし、大切な内容に関しては、十分な手ごたえ。星勘定は、また別なこと。後半の取組を見守りたいと思います。
もう一枚📷! いい笑顔だ☺
☆後記☆
子ども食堂「うさぎとカメ」、明日となりました🍚 寒さもいよいよ本格的です。皆さん、飾り寿司でゲンを担いで、お汁粉であったまって下さいね✋ 通信37号、送りま~す💌
照ノ富士、残念。ありがとうございました。