kotoba日記                     小久保圭介

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3KINGS

2019年08月16日 | 生活



https://youtu.be/bM-QuU0zPvo


昨日は名古屋の得三に
3KINGSを見に行ってきた

いやあ、凄かった
高かったけど
見に行って良かった

鮎川誠を見るのはおそらく
35年くらい前の名古屋
シーナ&ロケッツとセンチメンタルシティロマンスとの対バンの時
「名古屋にはセンチがいて良いね」
と鮎川誠が言っていたことと
何よりも
本家越えしていたストーンズの
『サティスファクション』を思い出す

今回も中盤あたりから
鮎川誠のギターがグイグイ前に出てきて
圧巻
客席から「鮎川誠~」と女性の声がすると
うしろ向きでアンプに近寄ろうと歩いている鮎川は
手だけあげて
ファンに答えていた
一声一声にちゃんと反応する感じは
とても素敵

客席の右側の方がすでに立っていて
ある一曲の演奏が終わると
上着を脱ぎながら
立っているファンの前まで行き
声をかけるでもなく
手を振るでもなく
できうるかぎり近寄って
ニコニコして
心の中で
「おまえらええ感じやね、ありがとう」
ってわざわざ言いに行っていた
ああいう礼儀というか
所作はあまり見たことがなかったので
本当に素敵だった

素晴らしい詩人の歌手
友部正人の曲『一本道』の時
3人が歌を順に歌っていくのだけれど
鮎川誠が
『たずねてみても誰も答えてはくれない/だから僕ももう聞かないよ』

『だから僕ももう聞かないよ』
の歌詞を凄く素敵に歌っていた


鮎川さんだったら
答えてくれなくても
きっと答えてくれる人を探して
「ありがとう」って
言って
問題解決だろうから

あの歌詞を歌う時
歌詞が本来持っている『さみしさ』を
何か
違う『悲しみ』の感情に瞬時にすり替えて
歌っている気がした
それは歌詞本来の言葉が
すでに作られた感情と違ってきてしまっている時
『すり替え』の技はみんなやるだろうけれど
鮎川誠のそれは
本当に素敵だった


歌詞をきちんと定位置に置いて
美しく歌ってゆく歌手が多いけれど
鮎川の歌はそうではない
歌の言葉が
生きていた

友部正人
三宅伸治
鮎川誠

みんな凄い人たちなんだけど
今回
あまり前に出てこなかった三宅伸治さん
ベースドラムの音がするな
と思って見ていると
三宅さんがギターを弾きながら
ベースドラムをキックしているのがわかった
そうかバンドマスターの役なんだな
と思った

鮎川誠のギター
それは奥田民生のギタープレイにはない
本物のスタイリッシュな
ロックのギターだった
昨夜は
鮎川誠さんに
ロックの本物の所作を見た
いっしょに行った友人も
大満足
台風なんて飛んじゃったよ











コメント
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