kotoba日記                     小久保圭介

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屁をこいて

2018年08月17日 | 生活
西枇杷島から勝川までの
鉄道一両が
高架を走ってゆくたびに
銀河鉄道だと言う
宮澤賢治の

つけたす

昼の草の姿は
すでに盛夏を過ぎ
くたびれてきている
もう夏は終わった
朝は寒く
夜が来る
高架を走る一両の
誰も乗らずの赤字電車
それでも誠に走っている
何と言われようと
運転手はレールの先を見通して
誰も乗り降りしない駅でとまり
また走り出す

音楽は声になって
響き
ピアノの鍵盤は
ディスプレイで動き
ジェイムステイラーの歌や
シンディの歌
パスタとレーズンが載ったアイスクリーム
お茶とコーヒー

馬鹿話をして
屁をこいて
歌いながら演奏する

夜はどんどん進んでゆき
気がつくと
いつくの銀河鉄道を見送っただろう
夜の中で灯りをつけた電車一両が
淡々と粛々と
西に走り
東へ走る

草原は雨に濡れ
土は雨に濡れ
屋根は雨に濡れ
車も道路も全部
空の水のしわざで
艶を出す

流れ星を見たという
太い線がその一秒後まで
くっきりと残っているのを
見たという

地球の磁力と傾き加減を
パソコンで確かめては
行き先と日にちを決める

家の窓から
電車が見えるたび
言葉を出したり
出さなかったりしては
夕べの時の
続きの先に
未来をみたような
みないような

夜はけして静かじゃない
騒がしい夜も時には素敵
夜に太陽を出しては遊ぶ
遊び呆ける
太陽の歌を
歌いながら

そして
誰もが
光り出す



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