千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

理系のススメ

2005-04-15 23:47:12 | Nonsense
高校時代の進路選択で理系と文系、そういうカテゴリーの分け方に疑問をもっていた。学問とはもっと複雑にからみあっていると考えていたし、理系の人間こそ文系の感受性があってもよい、文系にすすむなら逆に科学的なものの見方も必要だ。そんなことを漠然と考えていて、当時は数学も好きだったし、今とは読書傾向も若干違っていていわゆる”文学”にも傾倒していた。結果的に文系ながら数学が必用な経済学部に進学した。専攻はマクロ経済モデル。その選択が正しかったかどうか、やりなおせるはずもないのに、おかしなことに今でも悩むときがある。ただひとつの悔いは、それ以前に結局なにも学んでいなかったのではないかということだが。

心理学にカオスが経済学に応用されていることや、逆に認知心理学などは数学を使うことから、私の考えは間違っていなかったと思っている。
そんな話題と少し矛盾するが、近頃は理系に進学する学生が減少しているらしい。その理由として考えられるのは大学進学率の上昇に伴い、底辺が広がったことにある。それ自体はよいことなのだが、理系に進学するには数ⅢC、難しい物理などの勉強が必要なので、どちらかといえば比較的努力が結果に結びやすい文系人口が増えたのだろう。そして金融業界の都会での高収入生活に比較し、国立大学理系出身者は最初は田舎の工場で作業着で勤務。給与もノーベル賞を受賞した田中さんより、金融業界で働いているサラリーマンの方がよいだろう。

けれども、今こそ理系のススメの時代だ。それは学問として追求するということだけではない。米国では家庭のごく普通の主婦でも、スーパーで売っている一般人向けの科学雑誌を購入するそうだ。知れば知るほど、科学技術は予想をこえて深く、先端を走っていることがわかる。その一方で脳の働きなど未開の分野もまだまだたくさんある。日々真理の発見に、難しい論文は読めなくとも科学者ともに驚きをもって暮らしていければ、楽しいではないか。

予想をこえるソウゾウを待っている。
ところで、早くお手伝いロボットの開発をお願いしたいものだ。