千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

「美しき日々」最終回

2005-04-03 17:01:08 | Nonsense
とうとう終わってしまった。。。「美しき日々」
毎週唯一テレビを心おきなく観られる土曜日午後11時10分、この時間がどんなに待ち遠しかったことか。世にいう韓流ブームに踊らされるタイプではないが、このドラマは別。
物語の内容はともかくとして(韓国映画のレベルの高さに比べるとドラマはなんだか安易で退屈)、このドラマから知りえたことがふたつある。

ひとつはなんといってもイ・ビョンホンの演技力。
”目は口ほどにものを言う”ということわざがあるが、イ・ビョンホンの演技がまさにそうである。以前もブログで「美しき日々」で彼の演技力を絶賛したが、彼は目の演技で殆ど完結しているのである。その時は演技の天才だと感服したが、そうでなく彼はシナリオをぼろぼろになるくらい読み込み、いくつも演技のパターンを研究していることを知った。俳優を天職というプライドがある言葉のかげにみえない努力もあったということか。決して美男子ではないし、品のある顔ではない。体型も好みではない。にもかかわらず私を熱中させてくれた演技という俳優の優れた表現力を彼から教えられ、映画を観る楽しみが増えたことは大きな収穫である。

次に韓流男の愛しかただ。
ドラマの中盤で、ミンチョルが嫉妬心からビクトリーレコードの部屋の入口で、「僕以外の男に向かって笑うな」と激しくヨンスを怒る場面がある。友人から借りているDVD「秋の童話」でも似たようなセリフがあった。なんと韓国の男は独占欲と嫉妬心が強いのかっ。確かにそういう形を、大きな愛と受身の愛に殉じる女性もいる。が、今の行動範囲も広く、多様な価値観をもった日本女性には、なかなか素直にうなずけないがいかがなものか。
それから男性に限ったことではないが、ソンジェの好きになった女性のためにはなんでもする、自分の心さえいつわりヨンスの妹に親切にするというひたすら尽くすプラトニックな献身的な愛。なんとかヨンスを喜ばせてあげたいという報われない努力も、最後はヨンスの幸福という形で結実されたから、誠の愛ともいえようか。ソンジェは本当にいい奴だ。君こそ幸せになれ。
告白は照れずに直球。最初のプレゼントは相手の重みにならないけれどいつも身につけるペンダント(「冬のソナタ」「ホテリアー」「秋の童話」でもそうだった)、求婚するときはホテルのスィートルームで花束でハートをつくり演出。なかなか巧みな演出家ぶりでもある。
けれども、恋の障害は母親の存在。韓国にはチョゴリの中に入れて男の子を育てるということわざがあるそうだが、母親の存在と発言力は大きそうだ。

今まで知らなかったお隣韓国は、なかなか興味深い国でもあった。
で、来週からこの時間帯はどーなるのか?