千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

ブレーキのない自転車ノリ

2005-04-08 23:19:15 | Nonsense
まるで宇宙船のようなGacktの紅いオープンカーには、ブレーキがないのがご自慢だ。所謂普通のブレーキペダルは本当にないのだ。
(内装はエルメスみたいで、彼にしてはめずらしく上品な趣味だ。)
勿論、ブレーキのない車でノンストップで走り続けるというのは、Gacktの生き方を重ねている。

そんなブレーキのない車ではないが、6年間自転車でボストンの街中を走りつづけた男がいたのである。そんなとんでもない男の名前はジム・ワータネン。
彼はメッセンジャー・ボーイとしてデビューした3週間目に、スピード違反のリンカーン・コンチネンタルのタックルをくらって12メートルも飛んで電柱に頭をぶつけたのだ。その時の身を呈した実験結果によるのか、はたまた頭の打ち所が悪かったのか、究極の愛用自転車は変速ギアもブレーキない競輪トラック競技用の形態の行き着いたのだ。彼だけでなく、アメリカではこのようなブレーキのない自転車が大学生の間で人気になっているらしい。

この自転車は幼児用の三輪車と同じ仕組みでできている。だからペダルをふんだまま惰性走行もできない。そうは言っても大方のライダーは安全性を考慮してオプションでブレーキをつけるのだが、そんな臆病者?をしりめに愛好家は断言する。

1.生まれてこのかたカフェインレスのコーヒーしか飲んだことのない者が本物のコーヒーを飲んだようなものだ。

2.もし、知性のある自転車乗りなら、よりいっそう意識的になる。目の前の1、2台の車ではなく、道の3、4ブロック先を見なければならず、つねに逃げ道を探して左右に目を配っておく必要がある

3.これは禅に通じる。いったん道路の流れになれてしまえば、その混沌の中で漂うことができる

確かに命懸けの自転車飛行は、胃にストロングな刺激を与えてくれるかもしれない。また将棋のように次の次の次まで読んで、ペダルをこぐ知的スリルと快感もあるのだろう。けれどもノンストップで漂流できるほど、都会の空気は清潔でもなければ、安全運転する車ばかりではない。
第一、惰性走行できなければ結局ペダルに脚を支配されることにはならないか。運転しているつもりでも、実は自転車に運転されちゃったりして。。

なんだかんだといってもちょっぴりこのような純粋で愚かなライダーたちが、うらやましい部分もある。スローライフ、スローフードが見直されているが、人生は短いのである。いつでもノンストップ、そんな自転車に乗って見たい気持ちもあるが。