逆境・順境、出自の良否も、勇気を支える。

2012年10月14日 | 勇気について

5-5-5.逆境・順境、出自の良否も、勇気を支える。
 自分のよってたつ場所は、自分のあり方・心構えしだいで、好条件にも悪条件にもすがたを変える。赤貧にあって逆境とみえても、当人は、しごく順境にあると思っているかもしれない。さらに、かりに逆境のもとに自身を解していたとしても、かならずしも、後ろ向きにとどまるものではない。それを未来に向けて飛躍のバネにすることもできる。当人しだいである。自律自由のもと、未来は自身の創造するものである。順境からの応援はもちろん勇気を大きくしてくれるが、逆境も応援団にすることができる。逆境の罵声・鞭は、叱咤激励になる。逆境は、負けじ魂の拠り所となる。
 出自・出身も、変え得ない運命的な過去となる各自の生の条件であるが、どんな過去の条件でも、勇気の支えにすることができる。当人しだいである。誇らしい生まれとみるかどうかからして当人の解釈である。自分の所属を名門校、有名団体と思うことは、その成員の上層部では少なくなる。名門の出身であることを生かすかどうかは、各自の自由な選択のもとにある。名門との自負があれば、「名を汚してはならない、恥にならないように」と勇気をふるうことになろう。逆に、下賎の出、無名校と思っても、臆するのではなく、チャレンジ精神を奮い起こし勇気のバネにすることもできる。要は本人の心構えしだいである。