旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

オーロラ・コタを見てからルオスト・ログハウスのホテルへ

2017-02-12 19:49:53 | フィンランド

犬ぞり体験をたっぷり楽しんで、正午にカクシラウッタネンを出発。

ルオストへの途中、ソダンキュラの街。時間調整でスーパーマーケットを訪れる↓

実際のお金を入れるギャンブルマシンが置かれている⇒

街はずれにある「オーロラ・アカデミー」を訪問、名前からうける印象とはちがい、ここは個人でオーロラ研究をしている方が住居兼でお住まいになっている場所。「オーロラ・コタ」と名付けられたこんな建物で↓我々観光客向けに、オーロラとはどういうものか、オーロラの実際の映像を見せてくれる↓

天井がスクリーンになっているのだ↓

フィンランドでは、オーロラは「レヴァントリ」と呼ばれる。これは「キツネの火」という意味。キツネが蹴散らした雪がまいあがってオーロラになるという話からきている。※ちなみに「オーロラ」とはギリシャ神話の曙の女神の名前である。英語ではノーザン・ライツ(北の光)

午後四時少し前でも、そろそろ暗くなってきた↓

ルオストはサーリセルカよりももっと小さなスキーリゾート。こちらの方が小ぢんまりして、まだ暗い場所も多いからオーロラを見に来た方にはよいだろう。ホテルの本館でキーをもらい、それぞれのログ・ハウスの近くへ、バスで向かう↓

スーツケースは、ちゃんとポーターさんが部屋まで運んでくれる。以前ポーターサービスがついていなかった時には、雪の上をスーツケースをずるずる引っ張るのがたいけんだった↓

小屋ひとつが二つの部屋に分かれている↓となりの物音などまったく聞こえないから、ご心配なく↓

内部はおちついた造り。ベッドは下にダブルが二つ、上にシングルが二つ、ぐらいの大きさ↓

キッチンもしっかりしたものがついています↓食器もたっぷりある↓

↓だんろは本格的。煙突への穴がちゃんとオープンしているのを確認して↓

特筆すべきは、サウナがついていること↓

メモリはフルのちょっと前。タイマーで継続時間を指定↓

石が赤くなるまで熱して

くせになります(^^)

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ハスキー、犬そり

2017-02-12 12:00:00 | フィンランド

夜が明ける。本館で朝食の時「どうでした?」と、昨夜の状況を報告会。夜中には曇ってオーロラは見られなかったようだ。

今日は午前中犬ソリ。案内の方に連れられて森の方へ歩く

犬ソリは、トナカイそりとは全然違うアトラクション。引っ張っている動物がちがうだけではない。トナカイそりが、比較的ゆったり走るのに比べ、犬ソリはスピードがちがう。そして、乗っているお客さん自身が犬たちをコントロールする気持ちがなくてはならない。使うのはこんなソリ↓

二人一組。後ろに立ったひとがコントロールする。

「いちばん大事なのは、ブレーキをしっかりかけること。ここを踏んでください」↓

↑黒い板は軽いブレーキ、金属製の枠はしっかり止める時に使う。

「止まっているときでも、しっかり踏んでいてください。犬たちは突然走りはじめたりしますから。」

ひととおり説明をうけて、いよいよハスキーくんたちが待っているところへ↓

「いらっしゃいませ~」 ⇒※写真を使ってちょっと小話にしてみました

すでに、ワンワンそわそわ、走りたくて仕方ない雰囲気が伝わってくる↓

先頭に二頭、二列目に一頭、その後ろに二頭。計五頭の犬が、二人の人間が乗ったそりを引く↓

●先頭の二頭はリード 賢くて判断力があることが求められる

●二列目はスィング 左右どちらの方向も助ける従順さ

●三列目はウィール(車輪) いちばん力が必要なポジション

我々がスタンバイを終え、杭から紐がほどかれると、すぐにスタート!

それ~!

犬たちは、先頭を行くスノーモービルのあとを追いかける。最初のうちは元気いっぱいだから特にブレーキをかけ続けないといけない。特に下りではそりがスピードを出し過ぎて犬たちにぶつかったりしないようにしなくては。おもいっきりブレーキに乗っても、なかなか止まらない。ブレーキの上で「えい!」と飛び上ってやっと止められたり。※小松はひとりで空のそりをコントロールしていたので、特に軽すぎた

おもしろいのは、登り坂。重くてたいへんになると、彼らは後ろをちらちら振り返り「てつだってぇ~」と目くばせする。そうなると、立っている操縦者はソリを降りていっしょに押してやらなくてはならない。ううん、トナカイとはこんな気持ちの通じ方はしない。やっぱり犬は人間の友達なんだ(^.^)

ソリから手をはなすことはできない。もちろんポケットのカメラなど取り出す余裕はない。二十分ほど走って休憩の時、やっと一枚撮りました↓↓

 

わんちゃんたちは、みんな暑いらしく、雪の中に身体をなげこんで全身でかきまわす↓

再スタートの時、先頭のスノーモービルが、小松のソリを先に通した。

スノーモービルを運転するガイドさんが、二百メートルぐらい先にいって止まってくれくれ」と言う。

「え?どこへ走るかワンちゃんたちわかってるの?」と思ったが、彼らは迷いなく突っ走っていく。ちょっと分かれ道があったので、「ここか」と思い、思いきりブレーキをかけて止まる。

と、その時、ハスキーたちは雪が黄色くなっているところを見つけると、そこへ突進! それはどうやら、他の誰かが残していったマーキングだったらしい。リードもスイングも役割なんかわすれて転げまわる。

スノーモービルでもどってきたガイドさんが、「こら!」という感じでハスキーたちをつまみあげ(ほんとに一匹一匹ひょいっという感じで)、元のコースにもどす。やがて、落ち着きをとりもどした彼らは、再び走り出した。

 スタートから四十五分ほど。真面目にたのしくがんばったハスキーたちです↓

  

 

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ガラス イグルーの夜

2017-02-11 16:37:26 | フィンランド

この本館から徒歩で五分ほどで、ガラス・イグルーのエリアに到着。イグルーとは、サーメ(もともとエスキモーなどと呼ばれていた)人たちがつくる氷の室のこと。これをガラス天井にして、寝ながらオーロラが見られる客室にしようなどと、よく考えついたものです↓

保温の為でもあるのだろう、頭をかがめなければ入れない小さなドア↑

中をあけると、ベッドが二つ。スーツケースを広げるような広さではない↓

この部屋は真ん中にベッドが並んで配置されているが、両端に寄せて真ん中をあけてある部屋もあるそうな。

となりのイグルーとの間隔は二十メートルほどだろうか。中がまったく見えないわけではないが、覗き込まなければだいじょうぶ↓

部屋にトイレと洗面台はある↓

鏡は小さな丸鏡だけれど↓

湯沸しポットもついている⇒

夕暮れてくると、この場所の価値が増してくる↓

なぁああんんて、星がきれいなんだ(@_@)

そのままプラネタリウムのガラス天井↓左の枠にカシオペアの「M」または「W」が見えます。そして、その左下をたどると北極星。緯度が高いので真上に近い位置に見えている↓ベッドは足を北の方向にして置かれているので、寝ながらちょっと顔をあげれば、北方向(オーロラが出現する方向)が見える↓

北極星を見つけるもう一つの指標、北斗七星もはっきり見える↓

↑その左下で、ブレている以上の光の線を引いているのは、人工衛星↑いくつも夜空をよこぎっていった↑

午後七時の夕食のために本館へ向かう。すると今度はオリオン座をみつけた↓

**夕食

キノコのクリームスープ、大きなキノコが入っていました↓

メインには定番のトナカイ肉のベリーソース、マッシュ・ポテト添↓

熊がトレードマークが印象的なフィンランド・ビール KARHUもあります↓調べてみると、もともとポリというスェーデン国境に近い街でつくられていて、その町の紋章が熊の顔だったのにちなんでいるそうな↓

さて・・・オーロラは見えるかな

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トナカイそり

2017-02-11 13:36:31 | フィンランド

ガラスイグルーのあるホテルへ到着したが、チェックインまでの時間にトナカイそりを体験。

「こんなふうに座って、外へ手を出さないこと。トナカイにさわろうとしたりしないこと。」とご案内

実際のソリは二人が横に並んで座るスタイル↓今回は七組がずらりと一列につながったソリに乗る↓

こんなに立派なトナカイの角、一年で生えて・抜け落ちるのだそうだ。オスにもメスにもある。オスは戦いのために使うが、メスは冬場に雪の下の苔を掘り出したりするのに主に使用するのでオスよりも長い期間・春先まで生えている。

皆さんを送り出したあと、コタの中で薪を焚く↓

外側から内部に空気を入れる穴が別に開けられていて、それを開閉することでコタの中の煙を調節する。下の写真でそれがわかります↓

夏場には虫の多い北極圏だから、虫よけの役割もあるのだ。・・・とはいえ煙いですが

トナカイたちが食べているのは↓

「ペレット」と表現された、ドッグ・フードのようなトナカイ用乾草↓

これ、齧ってみると草の香りはするが、ほとんど味はなかった↑

スノーモービルで運びます⇒

外に立てられた一本の丸太に小屋が乗っかっている↓食物を保存するのに、動物から守るための工夫↓

四十分ほどでトナカイそりがもどってきた↓

ガイドさんは伝統的なサーメの人の服装。特に靴がおもしろい↓

トナカイの毛皮でできたもので、靴底はない。つまり、大きな靴下をはいているような感覚でふわふわ心もとなく感じるが、実際にはとても暖かい。トナカイの毛皮というのは布地より薄くてもずっと保温性が高いのであります。

彼女のかぶっている帽子もトナカイの毛皮製。「でも、これはベイビーの毛皮だからとても柔らかいの。ほら。」と触らせてもらうとたしかに売っている敷物とは全然違う柔らかさ↓

「毛皮のためにベイビーを殺すことはしないので、これはとても貴重なのよ。私もおばあちゃんからもらったのを大切につかっているの。ちょっと抜けてきたところもあるけど。」

サーメ族だと一目でそれとわかる人は多くない。生活スタイルも完全に同じ。若い世代には昔ながらの不自由な生活を好んでする人などいない。サーメの血がはいっていることを意識しない人もいれば、それを誇りに思う人もいる。フィンランドではサーメだからといって、保護も特典も与えられていない。

「私の兄はサーメなんてどうでもよいと思っていて、私とは全然違うの」

フィンランドからノルウェー領に入ったすぐのところにカラショークという町があり、そこにはサーメ人の議会がある。ノルウェーではサーメ人であることを、ひとつの権利として保証し、お金も出して立派な専用議事堂を建設している。スェーデン、ロシア、それぞれの国が違ったサーメ人政策をとっている。

難しいのは、サーメとひとくくりにはできず、その中で違う生活習慣・言語を使っているということ。

**

「トナカイは逃げないの?」という質問

「むしろ、外にいるトナカイが中に入ろうとするのよ、食べ物があるから」夏場はトナカイは森へ放されて自由に生活する。秋になると一か所に集められ、耳に刻まれた形によって所有者を特定し、それぞれの冬の牧場へ送られるのだそうだ。

最後に、このトナカイたちは、オス?メス?

実は、トナカイそりをひくのは、どちらでもない。去勢されたオスなのでした↓そうか、君はミスター・レディだったのね↓

 

 

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サーリセルカから、ガラスイグルーのホテルへ

2017-02-11 12:00:33 | フィンランド

午前八時を過ぎて



朝食いつでもパンがすごくおいしい↓



九時半に近くのサファリ会社に、日本から防寒具のレンタルを申し込んでいた方々をお連れする。サイズは事前に伝えてあってもなくても関係ない。その場で「このぐらいかしらねぇ」と、判断して渡されるのをまずは着てみる↓

靴もとにかく履いてみる↓

**
お昼過ぎに、二十分ほど離れた村のホテルへ移動

ここには屋根がガラスになったイグルーがあるのが売り



さぁ、中はどうなっているのでしょう・・・

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