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旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ガラス イグルーの夜

2017-02-11 16:37:26 | フィンランド

この本館から徒歩で五分ほどで、ガラス・イグルーのエリアに到着。イグルーとは、サーメ(もともとエスキモーなどと呼ばれていた)人たちがつくる氷の室のこと。これをガラス天井にして、寝ながらオーロラが見られる客室にしようなどと、よく考えついたものです↓

保温の為でもあるのだろう、頭をかがめなければ入れない小さなドア↑

中をあけると、ベッドが二つ。スーツケースを広げるような広さではない↓

この部屋は真ん中にベッドが並んで配置されているが、両端に寄せて真ん中をあけてある部屋もあるそうな。

となりのイグルーとの間隔は二十メートルほどだろうか。中がまったく見えないわけではないが、覗き込まなければだいじょうぶ↓

部屋にトイレと洗面台はある↓

鏡は小さな丸鏡だけれど↓

湯沸しポットもついている⇒

夕暮れてくると、この場所の価値が増してくる↓

なぁああんんて、星がきれいなんだ(@_@)

そのままプラネタリウムのガラス天井↓左の枠にカシオペアの「M」または「W」が見えます。そして、その左下をたどると北極星。緯度が高いので真上に近い位置に見えている↓ベッドは足を北の方向にして置かれているので、寝ながらちょっと顔をあげれば、北方向(オーロラが出現する方向)が見える↓

北極星を見つけるもう一つの指標、北斗七星もはっきり見える↓

↑その左下で、ブレている以上の光の線を引いているのは、人工衛星↑いくつも夜空をよこぎっていった↑

午後七時の夕食のために本館へ向かう。すると今度はオリオン座をみつけた↓

**夕食

キノコのクリームスープ、大きなキノコが入っていました↓

メインには定番のトナカイ肉のベリーソース、マッシュ・ポテト添↓

熊がトレードマークが印象的なフィンランド・ビール KARHUもあります↓調べてみると、もともとポリというスェーデン国境に近い街でつくられていて、その町の紋章が熊の顔だったのにちなんでいるそうな↓

さて・・・オーロラは見えるかな

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トナカイそり

2017-02-11 13:36:31 | フィンランド

ガラスイグルーのあるホテルへ到着したが、チェックインまでの時間にトナカイそりを体験。

「こんなふうに座って、外へ手を出さないこと。トナカイにさわろうとしたりしないこと。」とご案内

実際のソリは二人が横に並んで座るスタイル↓今回は七組がずらりと一列につながったソリに乗る↓

こんなに立派なトナカイの角、一年で生えて・抜け落ちるのだそうだ。オスにもメスにもある。オスは戦いのために使うが、メスは冬場に雪の下の苔を掘り出したりするのに主に使用するのでオスよりも長い期間・春先まで生えている。

皆さんを送り出したあと、コタの中で薪を焚く↓

外側から内部に空気を入れる穴が別に開けられていて、それを開閉することでコタの中の煙を調節する。下の写真でそれがわかります↓

夏場には虫の多い北極圏だから、虫よけの役割もあるのだ。・・・とはいえ煙いですが

トナカイたちが食べているのは↓

「ペレット」と表現された、ドッグ・フードのようなトナカイ用乾草↓

これ、齧ってみると草の香りはするが、ほとんど味はなかった↑

スノーモービルで運びます⇒

外に立てられた一本の丸太に小屋が乗っかっている↓食物を保存するのに、動物から守るための工夫↓

四十分ほどでトナカイそりがもどってきた↓

ガイドさんは伝統的なサーメの人の服装。特に靴がおもしろい↓

トナカイの毛皮でできたもので、靴底はない。つまり、大きな靴下をはいているような感覚でふわふわ心もとなく感じるが、実際にはとても暖かい。トナカイの毛皮というのは布地より薄くてもずっと保温性が高いのであります。

彼女のかぶっている帽子もトナカイの毛皮製。「でも、これはベイビーの毛皮だからとても柔らかいの。ほら。」と触らせてもらうとたしかに売っている敷物とは全然違う柔らかさ↓

「毛皮のためにベイビーを殺すことはしないので、これはとても貴重なのよ。私もおばあちゃんからもらったのを大切につかっているの。ちょっと抜けてきたところもあるけど。」

サーメ族だと一目でそれとわかる人は多くない。生活スタイルも完全に同じ。若い世代には昔ながらの不自由な生活を好んでする人などいない。サーメの血がはいっていることを意識しない人もいれば、それを誇りに思う人もいる。フィンランドではサーメだからといって、保護も特典も与えられていない。

「私の兄はサーメなんてどうでもよいと思っていて、私とは全然違うの」

フィンランドからノルウェー領に入ったすぐのところにカラショークという町があり、そこにはサーメ人の議会がある。ノルウェーではサーメ人であることを、ひとつの権利として保証し、お金も出して立派な専用議事堂を建設している。スェーデン、ロシア、それぞれの国が違ったサーメ人政策をとっている。

難しいのは、サーメとひとくくりにはできず、その中で違う生活習慣・言語を使っているということ。

**

「トナカイは逃げないの?」という質問

「むしろ、外にいるトナカイが中に入ろうとするのよ、食べ物があるから」夏場はトナカイは森へ放されて自由に生活する。秋になると一か所に集められ、耳に刻まれた形によって所有者を特定し、それぞれの冬の牧場へ送られるのだそうだ。

最後に、このトナカイたちは、オス?メス?

実は、トナカイそりをひくのは、どちらでもない。去勢されたオスなのでした↓そうか、君はミスター・レディだったのね↓

 

 

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サーリセルカから、ガラスイグルーのホテルへ

2017-02-11 12:00:33 | フィンランド

午前八時を過ぎて



朝食いつでもパンがすごくおいしい↓



九時半に近くのサファリ会社に、日本から防寒具のレンタルを申し込んでいた方々をお連れする。サイズは事前に伝えてあってもなくても関係ない。その場で「このぐらいかしらねぇ」と、判断して渡されるのをまずは着てみる↓

靴もとにかく履いてみる↓

**
お昼過ぎに、二十分ほど離れた村のホテルへ移動

ここには屋根がガラスになったイグルーがあるのが売り



さぁ、中はどうなっているのでしょう・・・

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