旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ブレッド城、6世紀の孔雀

2016-10-08 13:25:39 | スロヴェニア

午後、ブレッド湖とブレッド城を見学。周囲六キロほどの湖でこの手漕ぎボートが活躍している。この数、18世紀から決められていたのだとは知らなかった。⇒こちらに理由を書きました

※上の写真、うしろに見えている建物はヴィラ・ブレッド。かつてのチトー大統領の別荘。右に少し離れた建物も付属のティーハウスなのだそうだ。

二十人も乗せて一人でこいでくれます。島に到着したら、99段の階段を上る。スロヴェニア人新郎はこの階段を新婦をかかえて登るのだ、とか。

 

中世から巡礼地になっている教会 中につるされている「望みの鐘」をつく ** 再び手漕ぎボートにのって岸へもどり、バスで城へむかう。晴れた日のポストカードではこんな場所きょうはどんより曇っていてスロヴェニアの国章になっている雪山トリグラヴは見えない 今回発見だったのは、この孔雀。城へ登る坂道で見つけてガイドさんに質問してはじめてそれが何なのか分かった↓ 図案化された孔雀。このモデルはなんと6世紀のスラブ人女性の墓から見つかったブローチなのだそうだ。ブレッド城の近くからはローマ人だけでなく6世紀ごろから入ってきたスラブ人たちの墓もたくさん見つかっている。そこから発見されたモノが城の博物館に展示されていた⇒ 孔雀をかたどったというこのブローチの本物は、リブリャナの博物館に収蔵されているそうだが、ブレッド城にもレプリカがあるという。「是非見たいです」とお願いしてつれていってもらった。それが、これ↓

六世紀、ここに住むスラブ人たちは孔雀など見ていた筈はない。彼らが夢見た楽園の鳥だったのではないか。孔雀は初期キリスト教でシンボルのひとつになっているから。アドリア海の向こう・イタリアはラヴェンナの「ガッラ・プラチディア」の5世紀と言われるモザイクにも美しい孔雀が描かれていたっけ。

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城のレストランで夕食を終えてホテルへもどる 

コメント
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