【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル)[東京オペラシティコンサートホール]

2013-05-15 23:12:59 | 音楽/CDの紹介

               

 ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)ヴァイオリン・リサイタルが東京オペラシティコンサートホールで開催されました(伴奏ピアニストはコリー・スマイス)。わたしにとって、彼女のコンサートは2回目です。前回も、同じ場所でありました。
 ヒラリー・ハーンは気鋭のヴァイオリニスト。1979年、アメリカのヴァージニア州レキシントンの生まれ。3歳でボルティモアに移り、4歳になろうと言う時にピーボディ音楽院のスズキ・メソード・プログラムでヴァイオリンを始めました。10歳でフィラデルフィアのカーティス音楽院に入学、以後17歳までイザイの門下生としてヤシャ・ブロツキーに師事しました。
 世界の一流オーケストラとの定期的な共演を行っています。この16年間で合計14枚のソロ・アルバムをリリースしています。


 演奏曲目は以下の通りです。
・アブリル ”First sigh” from "Three sights"
・ラング Light Moving
・モーツアルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調 K.302
・大島ミチル:Memories
・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より「シャコンヌ」
 
・バレット:Shade
・シャープ:Storm of the Eye
・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 作品13
・シルヴェストロフ:Two Pieces for Violin and Piano

 前半と後半とに分かれ、前半ではシャコンヌ、後半ではフォーレの曲がメインです。これらとモーツアルトを除くと、今回は現代音楽的な曲目が目立ちました。たとえはよくないかもしれませんが、映画で言えばブニュエル、絵画で言えばダリのように、聴衆に不安やいらだちが醸し出され、理解が容易でなくなります。ヒラリーの挑戦のようにも聞こえました。アンコールで弾いた、ジェームズ・ニュートン・ハワードの「133...at last」、デヴィッド・デルトルディッチ「Farewell」にもそれがうかがわれました。

 ヒラリーの人気は並み大抵ではありません。シャコンヌは得意な曲で、大胆で優美で、気品のあるバッハでした。スタンディング・オベーション。フォーレも自家薬籠中で、落ち着いた、聴きごたえのある演奏でした。

 演奏後にはサイン会があり、ここでも長蛇の列。わたしは加わることなく、サインをしているヒラリーさんのところに接近し、その美貌に見とれていました。


 


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