【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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Rachmaninov,"Piano Concerto No.2"by Helene Grimaud (piano)

2012-04-25 00:22:12 | 音楽/CDの紹介

            

 このCDではエレーヌ・グリモーがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を弾いています。共演はアシュケナージ指揮のフィルハーモニア管弦楽団。


 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、昔から好きな曲のひとつです。グリモーにとって、この曲は黒、あらゆる陰影を包含する黒だそうです。グリモーは「これは黒歌鳥[ツグミの一種]の羽根のように輝き、きらめくのです」、そして第2楽章については「鍛冶屋が白熱にまで熱し、やがて冷却して暗褐色になる金属のよう」と言っています。

 色彩を聞くことができる、譜面を見ることのできるピアニスト、エレーヌ・グリモーならではの演奏です。収録曲は以下のとおりです。


・ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
 第1楽章:Moderato
 第2楽章:Andagio sostenuto
  第3楽章:Allegro scherzando
・前奏曲 嬰ト短調 作品32の12
・練習曲集 ≪音の絵≫ 作品33
 第1番 ヘ短調
 第2番 ハ長調
 第9番 嬰ハ短調
・コレルリの主題による変奏曲 作品42


 エレーヌ・グリーモーを少しばかり紹介します。彼女は、1969年11月、フランスのエクサンプロヴァンスの生まれです。この地の音楽院に9歳のときに入学、J・クルティエに師事。その後、マルセイユでバルビゼに師事しました。1982年、13歳でパリ国立高等音楽院に入学しました。

 録音デビューは1984年。1985年ラフマニノフの《ピアノソナタ第2番》の録音で、モントルーのディスク大賞を受賞。同年、パリ音楽院研究科に進みます。1987年頃からプロのソリストとしてパリで活動をスタートさせ、ダニエル・バレンボイム指揮のパリ管弦楽団と共演。以後、欧米の著名な管弦楽団に客演し、演奏活動を続けています。

 フランス人ですが、フランス近代音楽より、ドイツ・ロマン派音楽に関心をもっているようです。ラフマニノフ以外のレパートリーは、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ラヴェルを得意としています。

  両親は共に大学教授。本人は大学で動物生態学を学びました。現在はニューヨークで生活していますが、オオカミの生態を研究し、その養育を続けているという変わり種です。


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