【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

阿刀田高『私のギリシャ神話』NHK出版、2000年

2010-11-12 00:05:26 | 評論/評伝/自伝
阿刀田高『私のギリシャ神話』NHK出版、2000年
              私のギリシャ神話 

 多くの神々が出てきて名前を覚えられませんが、子どもの頃に読んだ易しい「ギリシャ神話」で記憶のある名前は身近に感じます。

 「12神」は頭に叩き込まなければなりません。ゼウス、ヘラ、ポセイドン、アプロディテ、アテナ、アレス、アルテミス、ヘルメス、ヘスティア、ヘパイストス、アポロン、デメテル。これにハデス、エロス、ディオニッソス。

 ギリシャ神話にテキストはないそうです。エーゲ海あたりのいろいろな伝説を集大成したものです。矛盾もたくさんあるとか。

 ホメロスの叙事詩、ヘシオドスの歴史書に伝承されたものをアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスが芸術作品に仕立てました。

 もともと神々は信仰の対象ではなかったのです。畏敬、畏怖、敬愛の拠り所なのです。そして、何より想像力の賜物です。

 ゼウスは絶対的な力をもち女神を犯し子どもをつくりますが、この行為は許されたのです。子孫が英雄となってその地の守り手(加護)となるからです。

 たくさんの絵画が挿入されています、ルーベンス、ティツィアーノ、カラバッチョ、モロー、ドラクロア、ボッティチェリ、ベラスケス。ギリシャ神話は西洋絵画の格好の素材だったのです。

 「NHK人間講座」の内容に加筆された本です。

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